ファイアブレ
支援会話集 エリウッド





【エリウッド×マーカス C】
マーカス
エリウッド様、ご無事ですか!

エリウッド
マーカス?
ありがとう、僕なら大丈夫だ。

マーカス
恐れながら・・・、エリウッド様、戦闘はなるべく避けられた方が。
敵など、このマーカスが蹴散らしてみせましょう。
エリウッド様は私に同行し、安全に旅を続けられれば・・・。

エリウッド
そんなわけにはいかないよ。
これは僕が言い出した旅だ。僕が責任を負わないと。

マーカス
エリウッド様・・・!
いつの間にか、立派になられましたな。
このマーカスは嬉しいですぞ・・・。

エリウッド
・・・大袈裟だな、マーカスは。

マーカス
しかしながら、少々寂しい気もいたしますな。
エリウッド様がお生まれになった時、
ちょうど私は騎士叙勲を受けたばかりでした。
幼い頃は、あれほど私に懐いてくださったのに・・・。

エリウッド
そ、そんなこと言われても困るよ。




【エリウッド×マーカス B】
マーカス
エリウッド様・・・。

エリウッド
マーカス?

マーカス
この旅の間、エリウッド様のご様子を拝見しておりましたが・・・。

エリウッド
ど、どうしたんだ?改まって・・・。

マーカス
・・・この旅を通して、さらに成長なさいましたな。
戦いに赴くその凛々しいそのお姿、
お父上にも劣らぬ風格が漂っておりますぞ。

エリウッド
そ、そうだろうか?

マーカス
はい。このマーカス、不覚にも目頭があつく・・・。

エリウッド
大袈裟だな、マーカスは。
・・・そういえば、父上が昔話してくれたよ。
マーカスは、父上が若い頃の戦にも参加していたんだな。

マーカス
はい。
あの頃の私はまだ見習い騎士の身でしたが、
エルバート様の指揮のもと、非力ながら槍を振るいました。

エリウッド
そして、今度は僕の旅に加わっていてくれる。

マーカス
私はエルバート様に約束いたしました。
お戻りになられるまでの間、エリウッド様をお守りすると。
フェレ騎士としての使命、必ず果たす所存です。

エリウッド
今のフェレがあるのは・・・きみのおかげだ。
ありがとう、マーカス。

マーカス
もったいなきお言葉。




【エリウッド×マーカス A】
マーカス
エリウッド様!

エリウッド
マーカス。きみも無事かい?

マーカス
・・・くっ・・・。

エリウッド
マ、マーカス!?
どうしたんだ、いきなり・・・!?

マーカス
戦いのさなかにも関わらず、臣下のことを思うそのお心・・・。
これほど辛く過酷な戦いだというのに・・・。
エリウッド様はその優しさを失っておられない・・・。

エリウッド
・・・相変わらず大袈裟だな、マーカスは。

マーカス
エリウッド様、どうかそのお心を大切に。
フェレに帰還した後も、そのお心で皆をお導きください。

エリウッド
ああ、みんなでフェレに帰ろう。
そのためにも、この戦いに勝たなければ。
道半ばで倒れれば、フェレで待つ母上を悲しませてしまう・・・。

マーカス
なに、心配はご無用。
このマーカスがついております。
エリウッド様は、必ず無事にフェレへ帰還されます。
そして美しく優しいお后を娶られ、立派にエルバート様の後を継がれる。
そのお子が成長され、戦いに出られるその時は・・・
必ずやこのマーカスがお供いたしましょう。

エリウッド
マーカス・・・。
きみは本当に、フェレ騎士の名にふさわしい人だ。
ありがとう。その時が来たら、頼むよ。

マーカス
しかしながら・・・、エルバート様がエレノア様と婚約されたのは、ちょうどエリウッド様の御年。
フェレに忠誠を誓う家臣と致しましては、なにとぞ一刻も早くお后を・・・。

エリウッド
マ、マーカス!



【エリウッド×ロウエン C】
ロウエン
エリウッド様っ!大変ですっっ!!

エリウッド
どうしたんだロウエン!?

ロウエン
どうか、お許しを!おれとしたことが・・・、うっかりしていました。
・・・ああっ!
マーカス将軍に知られたら・・・おれはお仕舞いだ・・・!!

エリウッド
ロウエン?
何があったのか話してくれないか?

ロウエン
・・・は、はい。・・・・・・。
・・・その・・・エリウッド様は今朝・・・朝食をどうなさいましたか?

エリウッド
朝食?

ロウエン
朝食を・・・召し上がっておられませんよね!?

エリウッド
あ、ああ。確かに。
忙しくて、うっかりしていたな。

ロウエン
やっぱりっ!!!
おれが・・・おれが寝坊したためにエリウッド様が朝食抜きに・・・!!!

エリウッド
ロ、ロウエン。
一度食事を抜かしたところで大したことは・・・。

ロウエン
そんなことはありませんっ!
これは許されない重大な過失ですよ!
「腹満たされずして心もまた満たされず」
格言にもあるでしょう!?

エリウッド
・・・初耳だ。

ロウエン
じゃあ、今からしっかり覚えていて下さい!
「腹満たされずして心もまた満たされず」
覚えましたか!?

エリウッド
あ、ああ。

ロウエン
よかった!
それじゃあ、今から何か食べる物をお持ちし・・・。
・・・・・・。

エリウッド
ロウエン?
どうしたんだロウエンっ!?
しっかりしてくれっ!!





【エリウッド×ロウエン B】
エリウッド
ロウエン!体調はどうだ?

ロウエン
これは、エリウッド様!
この間は、目の前で失神するなどと、お見苦しいところを・・・。

エリウッド
それは別に構わないんだが・・・。
ちょっと聞いてもいいかい?

ロウエン
はい!なんなりと!!

エリウッド
この間、ロウエンが倒れたのは・・・本当に朝食を食べなかったせいなのか?

ロウエン
勿論です!!

エリウッド
そうか・・・。

ロウエン
え!?エリウッド様は倒れないんですか?

エリウッド
食事を数回抜いただけでは倒れたりしないよ。

ロウエン
そうなんですか!?・・・変わってるなぁ。

エリウッド
・・・・・・。

ロウエン
どうかしましたか、エリウッド様?

エリウッド
いや、軽い目まいが・・・。

ロウエン
!!エリウッド様、もしや・・・。

エリウッド


ロウエン
朝食をキチンと食べませんでしたね!?
あぁっ!だからあれほど、ご注意申し上げたのに!!
少々お待ち下さい!今すぐ、何かお持ちしますっ!!

エリウッド
ロウエン、待て!・・・・・・。
・・・マーカスに注意すべきだろうか・・・。





【エリウッド×ロウエン A】
エリウッド
ロウエン。

ロウエン
あ!エリウッド様!!今日はどうですか?
しっかり朝食、召し上がりましたか!?

エリウッド
・・・それなりに。

ロウエン
そうですか!よかった!!

エリウッド
・・・ロウエン、そのことなんだが・・・。

ロウエン
お味はどうでした?
今日のは、自分でも上手くいったほうだと思うんですけど・・・。

エリウッド
!ちょっと待ってくれ。
僕が食べている食事は・・・ロウエンが用意してくれてるのか?

ロウエン
はい。

エリウッド
従騎士の君が・・・どうして?

ロウエン
おれの父は、フェレの先代侯爵様・・・つまりエリウッド様のお爺さまの専属料理人だったんです。
腰を悪くして、お暇をいただいたんですがエルバート様は、父の料理の味を覚えていてくださったようで・・・。
領地の見回りでお供させていただく時はいつもおれが、お食事の用意をさせていただいておりました。

エリウッド
そうだったのか・・・。

ロウエン
エリウッド様の好みは分かりませんが・・・、
この旅で用意しているのは、エルバート様が好まれていたメニューばかりなんですよ。
少しでも、お口に合うと良いのですが・・・。

エリウッド
・・・従騎士の君には不寝番や、見回り・・・色々な雑務が絶えないはずだ。
なのに、そんな手間をかけなくとも・・・。

ロウエン
エルバート様が行方不明になられてから・・・、
エリウッド様の食が細くなってきているのをエレノア様とマーカス将軍が、ひどく心配されていたのです。
それで、この旅に出てから、おれが試しに作ってみたところ、
いつもよりは多くお召し上がりだったのでそれからは、ずっと。

エリウッド
ロウエン・・・。
僕は、何も知らず・・・。

ロウエン
お気になさらないで下さい。
エリウッド様のご健康がおれたちの喜びなんですから。

エリウッド
・・・ありがとう。
今日から、無理してでも残さず食べることにしよう。
本当に、美味しいものばかりなんだから・・・。

ロウエン
はい!





【エリウッド×ヘクトル C】
ヘクトル
よぉ、エリウッド!無事だな?

エリウッド
?僕なら大丈夫だ。

ヘクトル
そっか。

エリウッド
ヘクトル、ちょっと待て!何か用があるんじゃないのか?

ヘクトル
いや、とりあえず生きてて元気に戦ってて、問題なし。
俺の見てないとこで無茶なことやってねえか、気になっただけだ。

エリウッド
それはお互いさまだろう?

ヘクトル
俺はいいんだよ、頑丈に出来てるからな。
少しくらい無理したってどうってことねえ。
しかし、お前は生まれつきあんまり丈夫な方じゃねえし、
旅にも慣れてねえんだ、無理を続けると、そのうちぶっ倒れるぞ。

エリウッド
ヘクトルと比べれば、ほとんどがひ弱に分類されるんじゃないか?
・・・どちらにしても、戦いは体力だけが勝敗を決めるわけじゃない。
君と、12歳の時から続けているふた月に一度の手合わせでも、
30戦14勝12敗4分けで、僕が勝ち越しているしね。

ヘクトル
あぁ?ちょっと待て!
確かこの間の勝負で、31戦13勝13敗5分けのはずだぜ?

エリウッド
いや、僕の方が正しい。

ヘクトル
なんなんだよ。その自信は?
どこからくるもんなんだ?

エリウッド
・・・学問所での算術の時間、必ず大いびきで寝ていたのは誰だ?

ヘクトル
うっ。

エリウッド
・・・心配してくれた気持ちだけは受け取っておく。
さ、戦いに戻るぞ!

ヘクトル
おい!待てよ!!・・・ちっ。




【エリウッド×ヘクトル B】
エリウッド
どうしたんだ、ヘクトル?あくびなんかして。
戦いの場で不謹慎だぞ。

ヘクトル
・・・いや、なんか夢見が悪くってな。

エリウッド
夢?どんな夢なんだ?

ヘクトル
・・・笑うなよ?

エリウッド
?分かった。

ヘクトル
・・・小さな女の子を肩に乗せてる、すっげえヒゲ面の大男がでてきた。
その女の子が、そいつを「おとうさま」ってにこにこしながら呼んで、
その「おとうさま」ってのも「我が愛しい娘よ」って返す。
・・・って感じの短いもんなんだが、
なんかこう、遠い記憶にあったようななかったような・・・。
男の方は俺の親父に似てる気もするんだが、だとしたら、女の子は誰か分かんねえし。
とにかく、えらく可愛い子だったぜ。

エリウッド
女の子の髪の色は?

ヘクトル
青だ。

エリウッド
男の髪とヒゲの色は?

ヘクトル
確か、青かったな。

エリウッド
じゃあ、きっと君の未来の姿だよ。
すごいヒゲ面か・・・。はははは。

ヘクトル
笑うなっつったろ!
・・・しかし、あれが俺だとすると気にいらねえな。

エリウッド
どうして?

ヘクトル
俺の娘とおぼしき女の子は後から出てきた男のガキに連れて行かれちまった。
・・・待てよ、そのガキの髪は赤かったように思うんだが・・・。

エリウッド
おい、言いがかりはよせよ。赤い髪なら他にも・・・。

ヘクトル
いーや!あれは絶対フェレ家の面構えだったぜ!
いくらお前と俺の仲でも、娘は絶対、嫁にやらねーからな!!

エリウッド
ヘクトル!
・・・正夢になったら、大変そうだな。




【エリウッド×ヘクトル A】
エリウッド
ヘクトル、覚えているか?

ヘクトル
何を?

エリウッド
今から、ちょうど十年前だ。
オスティアで、代々リキア諸侯が行う盟約の儀式があっただろう?
「リキアの領地が他の侵略を受けた時は、みなが一丸となって戦う」・・・。
親たちがその儀式をしている間、僕たち子供は、一つの部屋に集められていた。

ヘクトル
ああ、覚えてるぜ。
「貴族の子息としてのたしなみ」とかで椅子に座って、ムダに動かず
横の奴と談笑をしながら待ってろって閉じこめられたんだったな。
ついてねぇことに、俺の右隣があのラウスのエリックで最初はやたらに、媚へつらってやがったっけな。

エリウッド
そうそう。あの時はみんな初対面だったから
エリックも、君の性格を知らずオスティア侯公子に取り入ろうと
必死で話しかけてたようだね。

ヘクトル
へっ!あいつは、あの時から口だけの野郎だったな。
「リキアの未来のために僕らも力を合わせていこう」とか言って、
いざってとこで逃げやがって。

エリウッド
それを責めるのは可哀想だよ。
いきなり「よし、じゃあ俺たちも誓いの儀式をするぞ!!」って
立ち上がるなり、ナイフで自分の手のひらを切りつけたんだ。
他のみんなも、その場で固まっていた。

ヘクトル
互いに、自分で傷つけた手のひらの血を差し出して合わせる・・・。
昔から伝わる勇敢な戦士の慣わしだって聞いてたからな。
男なら、一度はやってみたいだろう?
ま、誓いをかわす度胸があった奴は一人だけだったけどな。

エリウッド
・・・あの時、君の手をとったことを僕は今でも誇りに思っている。
僕たち二人は、生涯志を同じくする友。
一方が危機に陥った時は、命を賭けて相手を守る・・・。
あの約束を憶えていたから、駆けつけてくれたんだろう?

ヘクトル
これからも、その誓いを破る気はないぜ。

エリウッド
僕も同じだ。

ヘクトル
じゃあ、せいぜい長生きしようぜ。
お互いが、よぼよぼのじーさんになっても
駆けつけれるようにな。

エリウッド
ああ、勿論だ。・・・死ぬなよ、ヘクトル。

ヘクトル
おう!お前こそ、俺より先に死んだら絶対に許さねぇからな!!



【エリウッド×リン C】
リン
エリウッド!

エリウッド
リンディス?
どうかしたのかい?

リン
さっきから見てたけど、あなたのその剣技、相当なものね。
私知らなかったわ、エリウッドがそんなに強いなんて。

エリウッド
それなりに訓練は積んできたよ。
ただし、実戦で役立つかは少し不安なとこがあったんだけどね。

リン
その剣、どこで学んだの?

エリウッド
基礎は、父上に教わった。
後は、マーカスから訓練を受け、ヘクトルとも、ふた月に一度手合わせをしている。

リン
じゃあ今度、私と手合わせしてみない?

エリウッド
きみと?
もちろん、構わないが。

リン
言っておくけど、手加減しようなんて思わないで。
私、本気で行くから、気を抜いたら、酷い目に遭うわよ。

エリウッド
もちろん、分かっている。
全力でお相手しよう。





【エリウッド×リン B】
リン
・・・エリウッドは、他のリキア諸侯のことにも詳しいわよね?
エリウッドやヘクトル以外にも私と年の近い公子はいる?

エリウッド
ああ、もちろん。
たくさんいるよ。

リン
じゃあ、その中には公女もいるわね。
私、剣を使う人となら仲良くなれると思うんだけど・・・。
どう?そんな人はいる?

エリウッド
うーん・・・。そうだな・・・。

リン
あ、剣じゃなくても弓でも槍でも斧でも・・・。

エリウッド
僕が知る限り、武術に長けた公女はいないな。
それどころか、彼女たちが城の外に出ることは、ほとんどない。
顔をあわせるのは、晩餐会の席くらいだ。

リン
晩餐会か・・・。やっぱりね。
私は草原育ちだから、礼儀作法も分からない・・・。
まいったなぁ・・・。
宰相のレーゼマンさんから、病気のおじい様の代行でいろんな席に顔を出さないといけないから、
キアラン公女としての“たしなみ”を身に付けるよう言われてるの。
友達ができれば、教えてもらえるかと思ったんだけど・・・。

エリウッド
苦労するね。

リン
ね、エリウッドが教えてくれない?
リキア公女らしい立ち居振る舞い!

エリウッド
む、無茶言わないでくれ。

リン
・・・やっぱり駄目?
ふぅ・・・。おじい様にも私みたいな孫で、ごめんなさいだわ。
亡くなった母さんは、おしとやかでとてもキレイな人だったのに・・・。

エリウッド
リンディスも、とても綺麗じゃないか。

リン
えっ・・・エ、エリウッド!?
何を・・・。

エリウッド
こないだの手合わせの時も、ずっと思っていた。
あの流れる風のような動き・・・。
まるで美しい舞いを見ているようだとね。

リン
あ、剣のこと・・・ね。
それなら、別に良いんだけど・・・。





【エリウッド×リン A】
リン
ねえ、エリウッド。

エリウッド
やあ、リンディス。
この間の手合わせより、かなり腕を上げたみたいだね。
僕も負けずに、頑張らないとな。

リン
その・・・手合わせもいいんだけど、
もし良かったら、他のことも教えてくれない?

エリウッド
他のこと?

リン
えっと、ほら!
公女のでなくていいから、貴族としての礼儀作法とか・・・。

エリウッド
構わないけど・・・でも、あまり無理をする必要はないと思うよ。
焦らなくてもいいだろう。

リン
でも・・・、私、やっぱり公女らしくないから。
おじい様は、混血の私を迎え入れてくれたけど・・・。
他のリキア貴族の人たちは、認めてくれないと思う。
私に流れるサカの血が・・・おじい様に恥をかかせるんだわ・・・。

エリウッド
随分、弱気になったんだな。
リンディスらしくもない。

リン
・・・え?

エリウッド
カートレーで初めてきみを見た時、なんて強い瞳の持ち主だろうと思った・・・。
その時のリンディスは、リキア貴族の血を引くことに戸惑っていたが、
自分の中にあるサカの血には、絶対の自信と誇りを持っていただろう?
その気持ちを思い出すんだ。
きみは、他と同じでなくていい。

リン
・・・・・・。
そう・・・そうね。私、少し・・・自分を見失っていたみたい。
ありがとう、エリウッド。なんだか・・・すっきりした。

エリウッド
いいよ、そんなこと。

リン
草原にいたころはね・・・、私、貴族なんて大嫌いだった。
でも、今は違う。
一年前、あなたに出会ったおかげよ。
あなたが私を信じてくれたから。私を助けてくれたから。

エリウッド
僕だって、きみに助けられてここまで来た。
きみは僕の大切な仲間だ、助け合うのは当然だよ。
じゃあ、行こうか。

リン
ええ!





【エリウッド×フィオーラ C】
エリウッド
フィオーラ、この部隊には慣れたかい?

フィオーラ
はい、ありがとうございます。
私は傭兵ですから、馴染むのには抵抗はありません。

エリウッド
イリアの傭兵天馬騎士団か。
きみの戦いを見ているとそのレベルの高さがうかがえる。

フィオーラ
お褒めいただき、光栄です。
今後とも、その信頼にお応えすべく更に仕事に励みます。

エリウッド
・・・そんなに、かしこまらなくていい。
きみと僕は、互いに協力しあう対等な関係なのだから。

フィオーラ
対等・・・ですか。しかし・・・。

エリウッド
僕は、この部隊に参加してくれた人全てを仲間だと思っている。
身分、性別、年齢は違ってもみんな、かけがえのない仲間だと・・・。

フィオーラ
・・・・・・。

エリウッド
・・・驚いた顔をしているね。
世間知らずの貴族のぼっちゃんが何を甘いこと言って・・・というところかな?

フィオーラ
そんな、まさか・・・!
でも・・・失礼ながらリキアの公子が持たれる思想とは思えません。

エリウッド
別に構わない。それが事実なのだから。
でも、さっき話したことにも嘘はないよ。

フィオーラ
エリウッド様!
・・・その私個人の・・・私的な感情としては・・・とても、好ましい考えだと、そう思います。

エリウッド
ありがとう。





【エリウッド×フィオーラ B】
エリウッド
そう言えばフィオーラ、きみはフロリーナのお姉さんなんだってね。

フィオーラ
ええ。
あの子はとても人見知りする性格なので、見習いの修行に送り出す時も私、心配で心配で・・・。

エリウッド
いいお姉さんなんだね。

フィオーラ
そんなことは・・・。

エリウッド
姉妹そろって同じ騎士か・・・。
リキアでは、あまり見かけないかな。

フィオーラ
私たち姉妹は、幼い頃から天馬騎士になると決めていました。
私は、妹には戦いをさせたくなかったのですが、
イリアで生きていくためには、傭兵しか道がありませんから・・・。

エリウッド
・・・そうか。
昔、父上から聞いたことがある。
イリアの大地は一年中白い雪に覆われ・・・そこに暮らす人々は、厳しい生活を余儀なくされている。
なのに、生きるために生業としている傭兵稼業のため、他国からは、いわれのない侮蔑を受けてると・・・。

フィオーラ
ええ・・・。
でもそれは、仕方のないことですから。
いくら嘆いても、雪は溶けてはくれません。
それより故郷のためにも、私が戦わなければ。
イリア傭兵天馬騎士団の一員として。

エリウッド
フィオーラ・・・。
きみは責任感が強いんだな。
でも、あまり無理をし過ぎない方がいい。
体を壊して倒れてしまったのでは、元も子もないのだから。

フィオーラ
はい・・・。
エリウッド様も、どうかお気をつけ下さい。





【エリウッド×フィオーラ A】
エリウッド
フィオーラ。

フィオーラ
はい、エリウッド様。

エリウッド
きみの戦いを見ていて思ったんだが・・・、やはり無理をし過ぎてないか?
たまには休むことも考えた方がいい。

フィオーラ
ありがとうございます。
でも・・・私はイリア天馬騎士ですから。
故郷の民たちのことを考えると、私が怠けるわけにはいきません。

エリウッド
しかし・・・。

フィオーラ
私一人の働きが、ひいてはイリア騎士団の価値を左右するのですから、できるだけ多くの任務を成功させ、
イリアに持ち帰る報酬を得て、そうしてイリアの皆が幸せに暮らせるように・・・。

エリウッド
きみの幸せは?

フィオーラ
・・・え?

エリウッド
きみの故郷であるイリアが貧しいのはよく分かるよ。
妹のことを思う気持ちも分かる。
だが、きみだって幸せになる権利がある。
故郷のためにきみが犠牲になる・・・。
そんなことは、あってはならないんだ。

フィオーラ
エリウッド様・・・。

エリウッド
ごめん。余計なお世話かもしれないな。
だが、きみをずっと見ていて・・・言わずにはいられなかった。
きみのような人が幸せになれないのは・・・、それはおかしいことだと思うから。

フィオーラ
・・・・・・。
そんなこと・・・言ってくれた人は、初めてです。
・・・・・・。

エリウッド
・・・・・・。

フィオーラ
そ・・・そろそろ我々も先を急ぎましょう。

エリウッド
そ、そうだね。

フィオーラ
で、では・・・。

エリウッド
あ、待ってくれ!フィオーラ。

フィオーラ
はい?

エリウッド
できるなら、きみは僕の傍にいてくれないか。
いつでも、きみのことを守れるように。

フィオーラ
エリウッド様・・・。
はい・・・。了解しました。






【エリウッド×ニニアン C】
ニニアン
エリウッド様・・・。

エリウッド
ニニアン。

ニニアン
あの・・・、ありがとうございました。

エリウッド
どうしたんだい?急に改まって。

ニニアン
リンディス様から聞きました・・・。
一年前・・・私を助けてくださったのはエリウッド様だと・・・。

エリウッド
ああ、その事かい。

ニニアン
申し訳ありません。
私、気を失っていて・・・助けてくださったエリウッド様に、十分なお礼もできず・・・。

エリウッド
ニニアン、気にしなくていい。
僕が好きでしたことなんだから。

ニニアン
・・・でも。

エリウッド
困ったな・・・。そうだ!
今度、時間が空いた時にゆっくり君の踊りを見せてほしい。
いつもの短いのではなく、とっておきのものがあれば、それを。

ニニアン
とっておきの踊りを、ですか?

エリウッド
ごめん、ちょっと図々しかったかな?

ニニアン
いいえ、全然!あの・・・私、喜んで。

エリウッド
そうか、じゃあ約束だ。楽しみにしているよ。

ニニアン
は、はい。




【エリウッド×ニニアン B】
エリウッド
フェレにはね、年に一度、収穫を祝う祭りがあるんだ。
領地内に暮らす人が、皆お酒を飲んだり踊ったり・・・。

ニニアン
とても、楽しそうですね。

エリウッド
ニニアンも是非、来るといい。
きみの踊りを見れば、みんな大喜びすると思う。
この間、見せてくれたものもとても美しかったからね。

ニニアン
ありがとうございます。

エリウッド
ニニアンを見たら、踊り好きの母は喜ぶだろうな。
お祭りの時は、若い娘のように浮かれて、夜中まで踊ってるんだ。
父上はいつも「しょうがないやつだ」って言いながら、それでも、最後までちゃんと相手を務めていて・・・。
あっ・・・。

ニニアン
・・・・・・。

エリウッド
・・・すまない。
きみが父上のことで、辛い思いをしているのは知っていたのに。

ニニアン
そんな・・・。エリウッド様に比べれば・・・。

エリウッド
ニニアン、前にも言ったろう?
父上の死は、きみのせいじゃない。
きみが責任を感じることは何もないんだ。

ニニアン
エリウッド様・・・。違うんです・・・。
それだけでは・・・ないんです。

エリウッド


ニニアン
私・・・私は・・・エリウッド様を・・・騙しているんです。

エリウッド
騙す?それは、一体・・・?

ニニアン
それは・・・。
ごめんなさい・・・。

エリウッド
ニニアン・・・?泣かなくていい。
何があったのかは分からないけれど・・・、
きみがそんなふうに悲しむ顔は見たくない・・・。




【エリウッド×ニニアン A】
エリウッド
ニニアン。

ニニアン
あ・・・、エリウッド様・・・。

エリウッド
やっとつかまえた。どうしたんだい、ニニアン。
そんな顔をして。

ニニアン
わたしのことは・・・いいんです。
エリウッド様のお傍にいられる資格なんて・・・、わたしには、無いんです・・・。
わたしは・・・あなたを騙しているのですから・・・。

エリウッド
この前きみが言ってた話か・・・。
ニニアン・・・。きみは、僕たちに秘密にしている事があるんだね。

ニニアン
はい・・・。

エリウッド
でも、それが何かは言えない。
そうだね?

ニニアン
・・・はい・・・。

エリウッド
だったら、それでいい。

ニニアン
え・・・?

エリウッド
ニニアンが辛いのなら、無理に話さなくていいんだ。
いつか、話せる時が来たら・・・聞かせてくれ。

ニニアン
でも・・・わたしは・・・自分を偽って・・・エリウッド様やみなさんを騙して・・・。

エリウッド
ニニアン。僕はきみが好きだ。
何があっても、それだけは変わらないから。

ニニアン
エリウッド様・・・。

エリウッド
きみの秘密がなんだろうと、僕の気持ちは変わらない。
きみを悲しませるものがあるなら、僕がそれを取り払う。
だから、もう泣かなくていい。
きみが、いつでも笑顔でいられるなら、そのためにはなんだってしよう。
こんな気持ちになった女性は君が初めてなんだ、ニニアン。

ニニアン
エリウッド様・・・わたし・・・、わたし・・・。
エリウッド様・・・。エリウッド様・・・。




【エリウッド×ハーケン C】
ハーケン
エリウッド様。

エリウッド
ハーケンか。どうしたんだ?

ハーケン
おそれながら、申し上げます。
これからの戦いは、我ら臣下にお任せいただけないでしょうか?

エリウッド
ハーケン・・・?

ハーケン
エリウッド様は我が軍の中心となるべきお方。
万が一の危険を考えれば、安全な後方に待機していただくのが得策かと。

エリウッド
ハーケンは心配症だな。僕なら大丈夫だよ。
・・・確かに、僕はまだ未熟だ。
きみたちには心配をかけてすまないと思っている。
しかし・・・。

ハーケン
いえ、エリウッド様のお力を疑うわけではありません。
フェレにおられた頃より、さらに腕を磨かれたご様子。
今や、エルバート様にも劣らぬほどに成長なさいました。
ですが、だからこそ・・・私は不安なのです。
どうか、くれぐれもご無理だけはなさらぬよう・・・。





【エリウッド×ハーケン B】
ハーケン
エリウッド様。

エリウッド
ハーケンか。

ハーケン
差し出がましいようですが、今一度申し上げます。
どうか、ご自分の安全をお考え下さい。
エリウッド様は戦わず、この私にすべてお任せを・・・。

エリウッド
ありがとう、ハーケン。
でも・・・僕には、戦わなければならない理由がある。
この旅の目的を果たすまでは、逃げて生き延びることなど考えることはできない。

ハーケン
エリウッド様、ですが・・・。

エリウッド
僕に万一のことがあった時は・・・母上を頼むよ。
一人きりになった母上を、フェレのみんなで支えて欲しい。

ハーケン
・・・おそれながら。
それは、承知致しかねます。

エリウッド
ハーケン・・・?

ハーケン
私は、エルバート様をお守りできなかった。
この上・・・エリウッド様まで失えば、エレノア様にあわせる顔などありません。
その場で、私も共に果てる覚悟です。

エリウッド
ハーケン!

ハーケン
ですから、エリウッド様。
なにとぞ、ご自分のお命を大切にしてください。
あなた様のお命は、私などよりはるかに重いのです。

エリウッド
ハーケン・・・。





【エリウッド×ハーケン A】
エリウッド
ハーケン。

ハーケン
はっ、エリウッド様。

エリウッド
すまない・・・。
僕のわがままで、きみに迷惑をかけてしまったようだ。

ハーケン
そ、そのような!

エリウッド
あれから、僕なりに考えてみたんだが・・・。
ハーケン、きみの気持ちが理解できないでもないんだ。
父上が亡くなったのは、きみの責任ではない・・・。
だが、僕が何度そう言ってもきみの気は楽にならないだろう。
・・・父上に続き、僕まで守れなかったらと思う気持ちは・・・よく分かる。

ハーケン
・・・・・・。

エリウッド
しかし、僕には果たすべき目的がある。
これだけは、絶対に譲れない。
・・・それは、死んでしまっては果たせないものだから・・・。
だから、僕は死なない。
必ず生きて使命を果たし、母上のもとに戻る。

ハーケン
はい。
そのためにも、戦いは私に・・・。

エリウッド
きみもだよ、ハーケン。

ハーケン
は・・・?

エリウッド
きみは今、僕を守ってくれている。
ならば、途中で無理をして倒れたりしないで欲しい。
最後まで生き残って、僕を支えて欲しい。

ハーケン
エリウッド様・・・。

エリウッド
僕も君も、二人とも生きてフェレに戻るんだ。
そうでなければ、きっと母上は喜ばれない。
それから・・・父上も。

ハーケン
はっ!承知・・・致しました。





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