ファイアブレ
支援会話集 カナス






【カナス×パント C】
カナス
・・・うーん。どこにいったのかなぁ。
落としたとすれば、この辺りだと思うんだけど・・・。

パント
・・・・・・。

カナス
あ!

パント
・・・ん?

カナス
すみません、その本は・・・。

パント
ああ、これは君のかい?
興味のある内容だったからつい、読み入ってしまった。
すぐに届けなくて、すまないね。

カナス
いえ、全然構わないんですけど・・・。
それよりも、あなたも古代魔法に興味をお持ちなんですか?
見たところ専門は自然魔法のようですが・・・?

パント
よく分かるね。

カナス
いや、僕で分かるほどだから
あなたが、余程の使い手なんでしょう。
・・・もしかして、エトルリアの【魔道軍将】パント様ですか?

パント
そうだよ。

カナス
わ!わ!本物だ!?
どうしよう、奥さんに自慢できるな。

パント
失礼だが君は?

カナス
あ、僕、カナスっていいます。
シャーマンになったばかりで・・・。

パント
君の奥さんは魔道士なのかい?

カナス
はい。よく、パント様が目標だって言ってます。

パント
・・・珍しい組み合わせだね。
「古代魔法」を学ぶ者はより威力を高めるため、同じ魔道の使い手と結婚すると聞いていたが。

カナス
ええ、本当はそうなんですけど。
僕の場合、元々は学者なんで・・・。特殊といえば、そうなんですよね。

パント
学者から、シャーマンに?
それは・・・興味深い経歴だ。
よかったら、話を聞かせてもらえないかな。

カナス
ええっと、実はですね・・・。





【カナス×パント B】
パント
カナス!

カナス
こんにちは、パント様。

パント
借りた本を返すよ。とても、素晴らしい内容だった。

カナス
お気に召してよかった。

パント
古代魔道の専門書もかなり数、蔵書し目を通したつもりだったんだが
これだけ内容の濃いものがまだ残されていたとは・・・。

カナス
・・・これは、この世に一冊しか存在しないものですから。
・・・この間、お話しした通り我が一族は、代々古代魔道を受け継ぐ家系なんです。
この本も・・・本当は、三人いた兄の誰かが継ぐはずだったんですけど・・・。

パント
三人ともが亡くなられたのかい?
それで、君が・・・。

カナス
いいえ、生きています。ただ・・・生きている。
それだけですけど・・・。
ご存知の通り「古代魔法」というのは
「自然魔法」・・・俗に言う「理」の魔法より強力なもの。
それを使いこなすには、自分の身に「闇」を取り入れ、それに屈服しない強さが必要です。
・・・兄たちは「闇」の強さに取り込まれてしまいました。
生きていて・・・呼吸もしている。目も開いている。でも・・・少しも動きません。
一言、声を発することさえも・・・。

パント
・・・・・・。

カナス
僕も・・・そうならない保証はどこにもない。
・・・・・・正直、とても怖いことだと思います。
でも・・・、僕は先を見たい。その欲求を押さえることができない。
・・・厄介なものですね。

パント
知識とは、そういうものだよ。私も同じだ。

カナス
・・・あなたなら分かってくださると思いました。
よかったら、この本をもらってください。

パント
それはできない。一族に伝わる、大事な品だろう?

カナス
いえ、これは僕の母が書いたものですから。
家に帰れば、また別の本を用意してくれるでしょう。

パント
・・・まさか!この本が、生きている人間によって書かれた物だというのかい!?
君の母上は、一体・・・?

カナス
えっと、ニイメっていう名前で・・・ちょっと、偏屈な人だから世間では【山の隠者】と・・・。

パント
カナス!君はあのニイメ殿のご子息なのか!?

カナス
・・・ご存知でしたか?

パント
【山の隠者】ニイメ殿を知らぬ魔道使いなどいるものか!
・・・そうか、君が【山の隠者】の後継者・・・。それは・・・すごいな・・・。

カナス
ど、どうしたんです?

パント
し、失礼するよ。ルイーズに・・・自慢しなくては!






【カナス×ニノ C】
ニノ
あ、カナスさん。
こんにちは!

カナス
こんにちは。きみは確か、ニノちゃんだったかな。

ニノ
うん、そうだよ。
何読んでるの?

カナス
今読んでいるのは『勇者ローラン』だよ。

ニノ


カナス
昔々・・・千年前ぐらい前に竜と戦った英雄の物語だよ。

ニノ
ふーん・・・。
なんか面白そう。あたしも読んでみたいな。

カナス
読んで・・・みたい?
ニノちゃん・・・。
この軍に、きみのようないい子がいて良かった・・・。

ニノ


カナス
本はね、とても面白いものなんだ。
僕と、あなたとは本当に仲良くなれそうだ・・・、うぅ。

ニノ
泣かなくてもいいよ。

カナス
さあ、この本はきみにあげよう!
よかったら、こっちにある本もどれでも好きなだけ・・・。

ニノ
あ、でもごめんなさい・・・。
あたし・・・自分一人じゃ本、読めないんだ。
ちゃんと字、習ったことないから・・・。

カナス
はぁ・・・なるほど。
じゃあ、僕が字を教えれば問題ないかな?

ニノ
ほんと!?
でも、お勉強のジャマじゃない?

カナス
もちろんだよ。
教えることは常に新たな発見に繋がるからね。
僕にできることならなんでも言ってくれればいいよ。

ニノ
やったあ!





【カナス×ニノ B】
ニノ
カナスさんっ!

カナス
やあ、ニノちゃん。
今日も元気だね。
この間の本はどうだった?

ニノ
うん、面白かった!
魔道書のことも、ちょっとずつ分かってきたよ。
「ファイアー」ってちゃんと書けるようになったし。

カナス
・・・理魔道もいいよねぇ。
あの洗練された魔術体系と理論式はとても美しいんだ。

ニノ
そうなの?

カナス
僕の妻も、ニノちゃんと同じ魔道士なんだ。
彼女の魔道書を手にとると、少し心が軽くなるよ。
理は自然の魔法・・・。
精霊との対話で心を解き放つ・・・自由を感じさせる魔法なんだ。
僕の使う闇魔道がかなりの精神力を必要とする、禍々しいものだから特にね・・・。

ニノ
あ、わかるかも。
カナスさんのまわり・・・時々、ちょっと怖いもん。

カナス
息子に闇魔道の書を読ませても、怖がって泣き出してしまうんだ。
由緒ある古代魔道の家系の後継ぎがこれではいけないと、
僕の母は、色々試してみるんだけど効果がないみたいで・・・。

ニノ
ふーん・・・。そうなんだ。
カナスさんの子供っていくつくらいのなの?

カナス
今年で2つになるよ。

ニノ
え、2つなの?ムリだよそんなの!
あたし13だけどちゃんと読めないのに。

カナス
うーん、そうなのか・・・。
確かに、僕の母の教育はちょっと厳し過ぎるのかなぁ。
僕も兄弟もみんなそうやって育てられたから、あんまり違和感ないんだけど・・・。

ニノ
ムリだよぉ!
早くやめさせてあげて!

カナス
そうだね。でも、僕自身がまだ修行の旅の途中だから、当分、家には帰れそうも・・・。

ニノ
カナスさんっ!!

カナス
は・・・はい?

ニノ
そんな小さな子がいるのに、ふらふらしてたらダメだよ。
ちゃんと家にいてあげなくちゃ、その子がかわいそうでしょ。

カナス
はぁ・・・、面目ない。





【カナス×ニノ A】
ニノ
カナスさん!
あたしの家族も紹介するね。
このペンダントのここ、開けてみて。

カナス
はい。どれどれ・・・。

ニノ
これが、あたしのお父さんとお母さん。
真ん中にいるのが、あたし。
その横が多分、双子の弟だよ。

カナス
・・・素敵な家族だね。

ニノ
うん。
それからね、そこに名前が彫ってあるでしょ。
お父さんの名前はユーグ、お母さんはアイリス。
それから、弟はカイだよ。
カナスさんのおかけで、名前わかったよ。

カナス
それはよかった・・・。でも・・・アイリスか。
それは興味深いな。

ニノ


カナス
実はね、僕の妻のお姉さんに、アイリスという方がいたんだ。
不幸なことに、若くして命を落とされたと聞いているけど・・・。

ニノ
え?
じゃあ、もしかして・・・。

カナス
そうだね。
もしかすると、ニノちゃんは、僕の姪になるかもしれないね。

ニノ
あたしのお母さんの妹の・・・ええと、旦那さんがカナスさん?

カナス
もちろん同じ名前の人なんて何人もいるから、違うかもしれないけど・・・。
でも、もしそうだったら不思議な偶然だね。

ニノ
うん、本当だったらいいな。
だって、カナスさんすごくいい人だもん。
本当のお父さんやお母さんみたいに、あったかくてやさしいもん。

カナス
・・・僕も、ニノちゃんみたいないい子が、義理の姪だと嬉しいよ。
本当に、そうだといいね・・・。





【カナス×ヴァイダ C】
ヴァイダ
おい、あんた!

カナス
あ、どうもこんにちは。
僕はカナスといいます。

ヴァイダ
んなこたぁ、聞いちゃいないんだよ!
あんた、戦いの最中に何読んでんのさ!?

カナス
あ、はい。
今読んでるのは『人竜戦役』です。
千年前に起きた人と竜の・・・。

ヴァイダ
聞いちゃいないんだよ、んなことは!
戦いの途中に何やってんだって言ってんだよ!

カナス
はぁ、すみません・・・。

ヴァイダ
ったく、あんたみたいなのが同じ仲間とはね。
この軍は一体どうなってんだい?
ちっ、あたしがこいつらの分まで戦うしかないか・・・。
さっさとどきな、踏み潰されたいのかい!

カナス
はぁ、すみません・・・。





【カナス×ヴァイダ B】
ヴァイダ
ちっ、またあんたかい・・・。
よくよくめぐり合わせが悪いようだね。

カナス
ヴァイダさん、お久しぶりです。

ヴァイダ
あいも変わらず、くだらないお勉強かい。
よく飽きないもんだね、まったく。

カナス
はい、知ることは楽しいですからね。
ちなみに今読んでるのは『闇ま・・・。

ヴァイダ
聞いてないんだよ、んなことは!

カナス
はぁ、すみません・・・。

ヴァイダ
何であたしが、あんたみたいなのと組まされてんだよ!
くそっ!よこしなっ!

カナス
ああっ!
か、返してください。

ヴァイダ
アンブリエル!
いいから食っちまいな!

カナス
ああ、やめてください。
そんなおいしそうに・・・。





【カナス×ヴァイダ A】
ヴァイダ
おい、あんた!
こないだ取り上げたのに、まだ懲りてないようだね!

カナス
こんにちは、ヴァイダさん。
ちなみに今読んで・・・。

ヴァイダ
聞いてない!

カナス
はぁ、すみません。
ヴァイダさんのお役に立とうと、今日は戦いの本を読んでいました。
飛竜という生き物についての本なのですが・・・。

ヴァイダ
飛竜だぁ?

カナス
はい。
ご存知ですか?飛竜とは実に謎の多い生き物なのです。
この書物によれば・・・全身真っ白でおもに湖に出没し、
時折り思い出したようにカーと鳴く生き物だとか。
一度でいいから、本物を見てみたいものですね。

ヴァイダ
あんた・・・バカかい?

カナス
え?なにか違ってましたか?

ヴァイダ
これだから学者ってのは・・・。
そのくだらない本よこしなっ!
アンブリエル!
新しいエサだよ!

カナス
ああっ、またそんなおいしそうに・・・。





【カナス×レナート C】
カナス
あ、すみません。
もしかして、あなたもお仲間さんですか?

レナート
・・・・・・。まあ、なりゆきでな。レナートだ。

カナス
はじめまして。僕はカナスといいます。
ところで、質問していいでしょうか?

レナート
・・・いきなりなんだ?

カナス
はあ、すみません。
実は僕は、知識を求めて旅をしているんです。

レナート
学者か・・・。

カナス
はい。・・・っと今はシャーマンとして闇魔道の修行旅ですけど・・・、でも、気持ちはまだ学者です。
司祭様は、この【魔の島】におられたと聞きましたが・・・、もしかしたら、
何かご存知ではないですか?
例えば、この【魔の島】にいる多くの敵たち・・・、金色の瞳をもった彼らのことなど・・・。

レナート
【モルフ】のことか。

カナス

よくご存知ですね。どこでその名を?

レナート
ああ。昔、少しな・・・

カナス
司祭様は、どうお考えですか?
あのモルフたちには、心はあるのでしょうか?

レナート
心?

カナス
ええ。僕はそれが知りたいのです。
エリミーヌ神は教えていますね。
人は神が創ったものだと。
では、その人が創った彼らは?
彼ら造られた者たちも、夢を見るのでしょうか?
僕たちのように考え、悩んだりするのでしょうか?
それともその感情すらも・・・誰かに造られたものなのでしょうか?

レナート
・・・・・・さて、な。
俺にはわからんよ。





【カナス×レナート B】
カナス
僕が以前読んだ古代の文献に・・・【モルフ】という言葉がありました。
人間の似姿をもった、人間の手による存在・・・まさか、この目で見ることができるとは思わなかったですけどね。

レナート
・・・・・・。

カナス
レナートさんは、どこでモルフのことを?
エリミーヌ教団の書物などでしょうか?

レナート
昔、な。・・・この話はもうやめだ。

カナス
はあ、そうですか・・・残念です。
それにしても・・・ネルガルとは分からない人物ですね。

レナート
・・・・・・・。

カナス
彼はそもそも何故、【モルフ】を創り始めたのでしょうか?
【大賢者】アトス様と意見を違え、一人この地にいた時・・・、
彼もやはり、孤独だったのでしょうか?
理解し合える友が欲しかったのでしょうか?
それで、そのような存在を求めて・・・。

レナート
・・・違うな。

カナス
え?

レナート
創造主は、自分が創った物のことなどいちいち覚えてはいない。
創って、ほったらかしたのさ。
彼の興味は、それを創りだした自分にしかなかった。
残された物たちが行き場を失い、どこをさ迷おうが・・・、
彼にとって、それはどうでもいいことだった。
【モルフ】はただ、それだけの存在だ。

カナス
レ、レナートさん・・・。なぜ、そんなことをご存知なのですか?

レナート
・・・・・・。

カナス
ネルガルが【モルフ】を創り始めたのは、何百年も前・・・。
あのアトス様でさえ、詳しくはご存知ないでしょう。
なのに、何故あなたは・・・?

レナート
さあな・・・知らんよ、昔のことは忘れた。





【カナス×レナート A】
カナス
あの、レナートさん!待ってください!
どうしても知りたいことがあるのです!

レナート
なんだ?

カナス
・・・・・・今から僕があなたに尋ねるのは、
ただ「知りたい」からです。
僕は「知る」ために旅をしていますが・・・、
人には、知られたくない事もあるのだと・・・承知しています。
ですから、回答を得られなくてもそれで構いません。

レナート
ああ。

カナス
教えてください。
ネルガルの創りだした【モルフ】たち・・・。
数百年も前の彼らのことを、何故あなたは克明にご存知なのですか?

レナート
・・・・・・。

カナス
僕の考えを言います。
あなたがそれを知るのは、あなたがその場にいたから。
アトス様と袂を分かったネルガルは、常に一人きりだった。
その傍にいたのは、彼に創られたモルフたちだけ・・・。
もしかしたら、あなたは・・・。

レナート
・・・・・・。どうした?

カナス
・・・・・・。
・・・僕は、「知ること」が悪いことだと思ったことはありません。
でも今は・・・やはり聞かずにおきます。

レナート
そうか。だったら、次は俺からの質問だ。

カナス
はい?

レナート
おまえ、前に聞いたな。
創られた【モルフ】に心があるのかどうか・・・。
お前はどう思う?

カナス
・・・・・・。以前は・・・僕には分かりませんでした。
でも今は、分かるような気がします。
創られたモルフにも、心はある。
僕はそう思います。

レナート
・・・悪くない答えだ。
褒美に、一つだけ教えてやろう。
ネルガルが【モルフ】を創りだした時・・・、たった一人だけ協力者がいた。
そいつは、傭兵で・・・、戦いで失ったものを取り戻すため、
自ら進んで、奴の実験体に志願したんだ・・・。
“人”ではなくなると・・・・・・知りながらもな。

カナス
レナート司祭!
それは・・・・・・!

レナート
遠い・・・遠い昔話だ。





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