支援会話集 デュッセル
支援会話集 デュッセル
【デュッセル×ノール C】
デュッセル
そなたもここにおったか。
ノール
…デュッセル将軍。リオン様はもう帝都にはおられません。
私があそこでなすべきこともなくなりました…。
デュッセル
…ノールよ。そなたに聞きたいことがある。
一体、陛下とリオン皇子の身に何があったのだ？
ノール
……聞く勇気がおありですか？
あるいはそれは、あなたの望まぬ答えとなるかもしれません。
デュッセル
それは、どういうことだ？
ノール
道化の語る異国の逸話をご存知ですか？
飢えた二人の前に一つのパン。
半分に分ければ両方が飢え死ぬことになる…。
デュッセル
ノール、わしは謎かけは望まぬ。回りくどい物言いはやめよ。
わしは覚悟を決めておる。何を聞こうが驚きはせぬ。
ノール
デュッセル殿が望まれるのなら…お話ししましょう。
これはエフラム殿も知らぬこと。
そして、誰も知らぬ方が良いこと…。
【デュッセル×ノール B】
ノール
…我々グラドの闇魔道士たちは、リオン様と共にある魔術研究を行っていました。
かつて失われた古代の闇魔道。
その一端を再現することで、限定的ながらも…。
デュッセル
……。
ノール
いや…簡潔にお話しましょう。
リオン様と我々は、未来を見通そうとしていたのです。
デュッセル
何…！？未来を…！？
そのような奇跡が、人に出来得るものなのか？
ノール
時とは、川の流れのようなもの。
過去より流れ来る水は、やがて未来へと流れ行くもの…。
ならばその水を見て流れを読むことも可能です。
デュッセル
むう…。
ノール
未来を予見することは確かに可能でした。
嵐が来ると前に分かっていれば…人々を避難させることができます。
未来を知ることが出来れば、人を救うことができる…。
リオン様は、それは嬉しそうに仰られました。
自分の力で、民たちを助けることができるのだと…。
デュッセル
……。
ノール
喜んだリオン様と我々は、儀式によって予見を続け…そしてほどなく知りました。
近い将来、大きな災いがグラドを襲うことを。
デュッセル
災い？それは…？
ノール
今起こっていることではありません。それはこれから起こること。
グラドの大地がきしみ、多くの人々が死に行く…。
それが、我々が知った未来の姿でした。
デュッセル
何…！？馬鹿な！わしは、これまで長く生きてきたが…、
そのようなことは今までに一度もなかった。
ノール
信じられないのも無理はありません。
私もリオン様も、それが間違いである証を懸命に探そうとしました。
ですが…予知は揺らぎません。
大異変が起これば、グラドは滅びます。
多くの民たちが死に絶え、生き残った者たちも飢え死ぬことになる。
…そんな中、陛下が崩御されました。その後はデュッセル殿もご存知の通りです。
リオン様は、ますます研究に没頭され、そして、ついに【魔石】を…。
デュッセル
そのようなことが…。では…ではルネスへの侵略は…！
ノール
それは、私には分かりません。
それを真に知る者は、ただ一人だけでしょう。
デュッセル
……。
ノール
…これが、私の知る真実です。
【デュッセル×ノール A】
ノール
……。
デュッセル
ノールよ。
ノール
…デュッセル殿ですか。
デュッセル
…疲れておるな。哀れなまでに。
そなたの気持ちは分かるが戦場でそのような無様は死を招くぞ。
ノール
そうですね…。でも、それもよいでしょう。
デュッセル
そなたはこれからどうするのだ？
ノール
分かりません…。私は道を失ってしまいました。
あの時、帝都で処刑されるべきだったのかもしれません。
デュッセル
……。
ノール
かつて私は、リオン様と共に闇魔道の研究を行っていました。
リオン様はお優しい方でした。そう、儚さを感じさせるほどに。
リオン様は帝国の民の、すべての人々の幸せを願っておられました。
デュッセル
……。
ノール
でも、リオン様はもうおられません。
私はすべてを無くしてしまいました。
デュッセル
…わしも、すべてを失った。わしもお前も、進む道を見失った。
死人同様の無様な有様よ。
だがノール…。前が見えぬのならば…後ろを振り返ってみよ。
そして、思い出してみるがいい。今まで己は何のために生きてきたのか。
何のために死のうとしているのか…。
ノール
……。
デュッセル
心の内にまだその信念が宿っているならば、再び歩み出すこともできよう。
わしは…そうするつもりだ。
すでに朽ちた身なれど…腐り果ててはおらぬ。
ノール
デュッセル将軍…。私は、あなたほど強くはなれません。
でも…そうですね。私も、道を探すことにしましょう。
リオン様がかつて願われたあの夢につながる道を…。
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