ファイアブレ
支援会話集 ドズラ




【ドズラ×レナック C】
レナック
はぁー・・・、何の因果でこんなことになっちまったのかねえ・・・。

ドズラ
レナックよ。ラーチェル様に出会えた事が、よほど嬉しかったと見えるのう。 
ガハハ!お互い無事で何よりだ! 

レナック
・・・相変わらずだぜ、ドズラのおっさん。その空気の読めなさ、話のずれ具合。 
悲しんでいるの、嘆いているのよ、俺は! 
あんたはラーチェル様お抱えの臣下だから、ここにいるのは当然だろ? 
でも俺は違うの。臨時採用、分かる?
雇われの身なの!臣下じゃないの! 

ドズラ
ガハハ!相変わらずおぬしの話は面白いのう。
難しいことはよくわからんが・・・。

レナック
別に面白い話もしてないし全然、難しくもないっつーの! 
別にこの軍で働く事が嫌な訳じゃないのよ。
だけど、またあの方と一緒なんて・・・前回の報酬だってまともに払ってもらってないのに。 

ドズラ
おお、報酬のことであったか。ならば安心いたせ、レナック。 
ラーチェル様を無事ロストンまで護衛したあかつきには国王陛下がおまえの望むだけの報酬を与えてくださるであろう。 

レナック
最初にお会いした時もそう聞きましたけどね。
俺の望むだけの金額っていくらか分かる? 
聞いたら、国王陛下もぶっとぶぜ? 

ドズラ
ムム、1000ゴールドほどか?

レナック
はあ?そんな金額じゃ武器もまともに買えんでしょうが!

ドズラ
なんと、5000か?

レナック
0の数が1つ違うでしょ、おっさん。

ドズラ
おお、すまん、すまん。500であったか。

レナック
何で減るの?減っちゃだめでしょ!
5万だからな!5万!耳を揃えてきっちりもらうからな!

ドズラ
そうか、分かった!5万人の耳を揃えれば良いのだな。 
よろしい、おぬしがロストンに入国したら市民5万人を広場に集めてやろう! 
おぬしの楽しい旅の話、5万人の耳にぜひ聞かせてもらうぞ! 

レナック
もういいわ、おっさん。愚痴った俺が間抜けだった。



【ドズラ×レナック B】
レナック
人生って・・・儚いものね、おっさん・・・。

ドズラ
何を、たそがれておるレナック。
覇気をなくしては戦には勝てぬぞ! 

レナック
俺はこの旅で、つくづく人生の儚さ、空しさを知ったわけよ。
ああ、人ってどうして生きているんだろう・・・。

ドズラ
生きておらねば、死んでおる。生きておるからこそ腹も減る・・・。
ム!そろそろ飯の時間じゃわい。
今日は何の料理じゃろ?わくわくするな。

レナック
・・・悩みが無いってうらやましいよ、おっさん。・・・おっさんだけじゃねえ。
きっとあのお人も悩みなんてないんだろうな・・・。

ドズラ
なんじゃ?ラーチェル様のことか?
あの方はこの世はすべて自分の思い通りになると信じておられるからな。
そもそも悩むということがどういうことかもご存知あるまい。

レナック
・・・つくづく羨ましいお人だぜ。
俺もこう見えてもカルチノ一の豪商の生まれ。
世の中なんて金でどうにかなると思っていたよ。 
金がすべて、金があればなんでも手に入る!
お金大好き!愛してるー!ってね・・・。

ドズラ
カルチノのお父上も商売繁盛、めでたいことだのう。

レナック
それがだ・・・お金なんてなくても何でもできるお人がいるとはさ・・・。
あの強引なまでの自己中心っぷりで周りを納得させちまうんだもんな。
あれは常人にはできねえ技だぜ。

ドズラ
それがラーチェル様じゃ!不可能を可能にされるお方なのじゃ!
おまえも、ラーチェル様のお人柄に感銘したからこそここにおるんじゃろ?

レナック
感銘っていうよりも・・・呆れて開いた口が塞がらないって感じかも。 

ドズラ
何?口が塞がらんとはいかん!
アゴでも外れたか?どれ、わしが治してやろう。

レナック
やめろって!たとえだっつーの!た・と・え!
力技でぼけるのだけはやめなさいって!

ドズラ
ガハハ!冗談じゃ冗談!

レナック
ふうう・・・この主人にしてこの臣下ありというか・・・。
ラーチェル様についていけるのはあんただけだぜ、ドズラのおっさん。



【ドズラ×レナック A】
ドズラ
レナックよ、わしもふと思うことがある。
この激しい戦いで、いつかわしも命を落とすかもしれん。

レナック
なんだい突然、縁起でもねえ。

ドズラ
その時までにぜひ、生きてる内にラーチェル様の花嫁姿を見たいと。
それがわしの生涯の願いじゃ。

レナック
そうは言ってもこればっかりはなあ。
あのラーチェル様をもらおうって奇特な王子様は、そう簡単にみつからないんじゃねえの?

ドズラ
もしもわしが戦場の露となり、生きて帰れぬようになれば・・・おぬし、わしの代わりに見届けてくれ。

レナック
はあ? なんでよ?嫌だって、お断りします!
おっさんは家臣だろうが、俺はただの護衛よ。盗賊よ。
この戦いが終わって報酬もらったらさよならなの。分かる?
ラーチェル様も身を固めたらロストンから一生、出ないだろうし、俺には関係ないね。

ドズラ
冷たいのう、レナックよ・・・。
残念じゃのう。さぞお美しいだろうにのう。
ラーチェル様の花嫁姿は・・・こうしてそっと・・・まぶたを閉じればその光景が浮かんでくるわい。

レナック
話聞くだけなら付き合ってやるよ。で、どんな光景だい? 

ドズラ
司祭の前で永遠の愛を誓われるお二人。歓喜に沸きたつ我がロストン国民達! 

レナック
「ラーチェル様、おめでとうございます!」
「王子様、御愁傷様です」 

ドズラ
その中を花や金銀の宝石で彩られた馬車に乗り、笑顔で手を振るラーチェル様・・・。

レナック
え! そんな凄い馬車があるのかい?そりゃあ、ぜひ見なくちゃなあ。
じゃあ俺も沿道で旗を振ってお祝いに駆けつけるぜ、おっさん!

ドズラ
そ、そうか!それは喜ばしいことじゃ。
駆けつけたおまえを見つけ、ラーチェル様も驚かれるぞ! 

レナック
ああ、きっとラーチェル様は満面の笑顔でこう言うんだぜ。
「まあ、レナック。こんなところで何をしているのです。このまま私達の後についてきなさい」って。 

ドズラ
そしてそのまま大陸横断の新婚旅行に出かけられるラーチェル様・・・。
そうか!新婚旅行の護衛にもついてくれるか。
レナックよ!頼もしいぞ!ありがとう!

レナック
し、しまった、つい乗せられて・・・。

ドズラ
おまえもこれで、すっかり身も心もラーチェル様の家臣じゃのう。ガハハ! 

レナック
・・・このまま一生、ラーチェル様から逃れられない気がする・・・。



【ドズラ×ユアン C】
ドズラ

よう、ぼうず。

ユアン
あっ、うん!ええっと・・・。

ドズラ
ガハハハ。わしはドズラじゃ。

ユアン
僕、ユアンだよ!よろしく、ドズラのおじさん!

ドズラ

おぅっ、元気がいいのう。
やんちゃ盛りといった感じじゃ。
しかし、何か考え事をしとったようじゃが?悩み事か?

ユアン
ううん、ぜんぜん。悩み事じゃないよ。
ちょっと面白いこと考えてたんだ。
聞いてくれる?

ドズラ
うむ、話してみてくれ。

ユアン
あのね、こういう事が出来たら楽しいな・・・って考えてたんだけどね。

ドズラ
ふむふむ。

ユアン
戦で行く場所って自然豊かな所もあるけど、荒れ果ててたり、殺風景な場所もあるでしょ?

ドズラ
うむ。

ユアン
そこを、あっという間に綺麗に彩る事ができたら、楽しいと思わない?
例えば、お花畑とかさ。

ドズラ
ほほう、戦場に花畑とな。それはなかなか良いな。
戦で疲れ果てた心も、和むやもしれん。
で、どうやるんじゃ?魔道とやらの力でか?

ユアン
ううん。最初はそう考えてみたんだけど、それだと、魔道を使える人にしか楽しむ事ができないでしょ?
僕は、みんなが誰でもできるようになればいいな・・・って、思うんだ。

ドズラ
ほう・・・。難しいことはよく分からんが、すごく夢のある話じゃな。
もし出来たとしたら、本当に楽しいじゃろう。

ユアン
あはは、実はどうやるかなんて、全然考えてないんだけどね。
でも、できたら楽しいなぁ・・・って、そう思ったんだ。

ドズラ
ガハハハハ!いやいや、子供はそれでよい。
そういった思いつきが、新しい何かを生み出すんじゃ。

ユアン
そう?そう思う?やったぁ!おじさん、いい人だね。

ドズラ
ガハハ!そうか?

ユアン
うんっ。あっ、じゃあ僕そろそろ行くね。
またね、ドズラのおじさん!

ドズラ
おう、ぼうず!
また会おう!





【ドズラ×ユアン B】
ドズラ
よぉ、ぼうず。

ユアン
ドズラのおじさん!

ドズラ
おっ、今日も元気でやっとるな?

ユアン
うん、僕はいつだって元気だよ。
ドズラのおじさんは?

ドズラ
うむ、わしも元気じゃが、正直言うと少し疲れたわい。
わしは、人より足が遅いからの。余計に疲れるんじゃ、ガハハ!
何かこう、楽に移動できる手段があればいいんじゃがの。

ユアン
あっ、それそれ。実は考えてた事があるんだ。
ねぇ、また話を聞いてくれる?

ドズラ
おっ、なんじゃ?また面白い事を考えついたのか?

ユアン
うん!

ドズラ
どんな事じゃ?

ユアン
馬車・・・ってあるでしょ?

ドズラ
うむ。

ユアン
馬車って、何人も乗れたり、沢山の荷物を運べたり、便利だよね?

ドズラ
うむ、便利じゃな。
怪我した者や、老人、幼子などが遠出する際にも、とてもありがたいものじゃ。
じゃが、悪路ではチト苦しいし、木々の間が狭い森などは通れん。
戦に使えぬのが残念じゃ。

ユアン
うん、だったらさ、空飛ぶ馬車を作れないかな・・・って思ってさ。

ドズラ
なんと・・・!
それはやはりペガサスを使うのか?

ユアン
最初はそう考えてみたんだけどね。でも、それだけじゃちょっと無理かな。
ほら、ペガサスって自分が主人と認めた人しか乗せないって言うしさ。
どうやるかなんて、やっぱりまだ全然考えてないんだ。
だけど、もし実現したとしたら、きっとすごいよ。
空を飛ぶから悪い道や森なんて関係無いし、とっても速いと思うんだ。

ドズラ
ほぉぉぉぉ〜!

ユアン
離れた場所に住んでても、すぐに会いに行けちゃうしさ。
どうかな、こんなの!

ドズラ
ガハハハハ!素晴らしいわい!
それがもし実現したら、確かに便利じゃ!
それに、楽しそうじゃしな。
ぜひ、わしも乗ってみたいぞ。
空から見る大地、輝かしい朝日や夕焼け。
飛んでいる時の風も感じてみたい。
実に夢のある話だ。

ユアン
いつかできたらいいなぁ。

ドズラ
本当じゃな。それにしても、ぼうずの話は面白いわい。
また聞かせてくれよ。

ユアン
うん!





【ドズラ×ユアン A】
ユアン
あっ、ドズラのおじさん。
ねぇ、聞いて。今度はこんなの考えたんだ。

ドズラ
おおう、聞かせてもらおう。

ユアン
離れた人同士が、お話をできるの。

ドズラ
離れた人?ほう・・・100歩くらいか?

ユアン
ううん、もっとだよ。

ドズラ
1000歩・・・くらいか?

ユアン
ぜんぜん。もっと、もっとだよ。

ドズラ
まさか・・・10000歩くらいか!

ユアン
違うよ。
例えばそうだな・・・、フレリアと、ロストンくらい離れてても大丈夫なくらいだよ。

ドズラ
なんと!

ユアン
自分が話したい人を思い浮かべるとね、その人と話ができるの。
魔道の中にはそういった類のものもあるらしいけど、
やっぱり魔道じゃなくて、誰もがみんなできるようになればいいな・・・って思うんだ。

ドズラ
ほう!
それはその・・・それぞれが皆、いつでも伝令を届けたり、
届けてもらえたりするようなものかの?

ユアン
ううん。もっと凄いんだよ。
そういった伝令みたいに届けるのに時間がかかるんじゃなくて、
本当にこうやって話をするみたいに、同じ時間に意思を伝えあうことができるの。
どう、出来たら便利だと思わない?

ドズラ
ほう・・・こりゃまたまいったわい。
実現したとすれば、驚くほど便利じゃろう。

ユアン
うん!離れていても、
自分は誰かと心が通じあってるんだって、そう思えるよ、きっと。

ドズラ
いやいやいや・・・。まったく、次から次へと凄い発想じゃな。
ぼうずの想像力には、まったく驚かされるばっかりじゃ。

ユアン
えへへへ。
でも、ときどき突拍子も無さ過ぎるって、怒られる事もあるよ。

ドズラ
ガハハハ!確かにそうじゃわい。
しかし発明というものは、そういった突拍子もない思いつきから生まれるものではないかな?
想像する事がなければ、新しいものなど創り出されはしないじゃろうしな。

ユアン
ドズラのおじさん・・・、おじさんは、いつもこうしてちゃんと
僕の話を聞いてくれるね。僕、嬉しいよ。

ドズラ
子供の話を聞き、また子供に話してやるのは、本来、大人の務めじゃ。
まぁ、悲しいかな、中には忙しくて相手ができん不憫な者もいるようだがの。
そこにくるとほら、それ。
わしはラーチェル様のお付きじゃが、難しいことはよく分からん。
だから出番が少ない。ゆえにヒマ人なんじゃ。
いつでも話をしようじゃないか。

ユアン
・・・ありがとう・・・。僕、ドズラのおじさん大好きだよ!

ドズラ
ガハハハハ!嬉しい事をいってくれよる。
わしもぼうずが大好きじゃぞ。
きっとお前さんは大きくなったら、立派で、面白い大人になるだろう。

ユアン
本当?

ドズラ
おうとも。その眼の輝きを見とったら分かるわい!

ユアン
やったぁ!えへへへ。

ドズラ
いつか、ぼうずが言ったようなものができる日がくるといいな。

ユアン
いつか、きっと来るよ。
なんとなくだけど・・・けど確かに、そういった世界が僕には見えるんだ。

ドズラ
ガハハハハ!そうか、そいつは楽しみだ。
その時が来るまで、長生きしなければならんな。

ユアン
うんっ!おじさん、ずっと僕の友達でいてね!

ドズラ
勿論じゃ!




【ドズラ×ミルラ C】
ドズラ
ム!そこの幼子よ、迷子か?

ミルラ
私は・・・迷子ではありません。
エフラムについてきました。エフラムの・・・仲間です。

ドズラ
フム!ならばわしらは味方同士というわけじゃな!
わしはドズラじゃ。ひとつよろしく頼んだぞ!

ミルラ
はい・・・。

ドズラ
ガハハ!おとなしい娘じゃ。
それにしても娘よ、小さいのう。
ラーチェル様の幼い時分を思い出すようじゃ。
娘、年は幾つになる?

ミルラ
・・・・・・。
女性に年を聞くのは失礼だと・・・エフラムが言っていました。
だから、あなたは失礼だと思います。

ドズラ
ガハハ!ませておるな、娘よ!
そういう台詞はもっと大きくなってからいうもんじゃぞ!

ミルラ
あなたは何歳ですか?

ドズラ
わしか?わしはもう四十七になるぞ。

ミルラ
私は・・・だいたい千二百歳くらいです。

ドズラ
??
ガハハ!こいつめ、大人をからかいおって!
本当は幾つじゃ、恥ずかしがらんで言うてみよ。

ミルラ
ですから、千二百歳くらいです・・・。





【ドズラ×ミルラ B】
ドズラ
ム!ラーチェル様!
ラーチェル様はいずこに!

ミルラ
・・・・・・。

ドズラ
おお、娘よ。
よいところにいた。ラーチェル様を知らぬか?

ミルラ
・・・知りません。
それより、エフラムを知りませんか?

ドズラ
エフラム殿ならどこかで戦っておられるはずじゃ。
リーダーが正面で戦ってこそ、軍の士気も高まるというものじゃからな!

ミルラ
あのラーチェルという女の人も、エフラムの傍にいるのでしょうか。
あの人は、エフラムと親しそうに話していました。
・・・なんだか胸が苦しいです。

ドズラ
ガハハ!それは恋じゃな!

ミルラ
恋・・・ですか?
この気持ちが、恋・・・。

ドズラ
うむ。人生のすいも甘いも知り尽くしたこのわしが言うのだから間違いない!
そなたは、ラーチェル様に恋をしておるのじゃ!

ミルラ
そうなのでしょうか・・・。





【ドズラ×ミルラ A】
ドズラ
ガハハ!大事無いか娘よ?
安心するのじゃ。
いくら敵が来たところで、わしがどーんと守ってやるわ。

ミルラ
はい・・・。
ドズラさんの傍にいると、なんだか安心します・・・。
なんだか・・・おとうさんみたいです。

ドズラ
ガハハ!そうじゃろうそうじゃろう。
そういえば娘よ、そなたの父は今どこにおるのじゃ?

ミルラ
・・・おとうさんは・・・。
・・・・・・。

ドズラ
な、なんじゃ・・・どうした!?
もしや聞いてはならぬことを聞いてしまったのかわしは!?
す、すまぬ娘よ、泣くでないぞ・・・。

ミルラ
泣いてません・・・。
泣いてませんから・・・。

ドズラ
ムム!こ、困った・・・。
いや待て、以前にもこんなことがあったはず。
昔、幼いラーチェル様がわがままを言って泣かれた時は・・・。
わしのひげを引っ張ると機嫌が治ったはずじゃ。
よし娘、わしのひげを力一杯引っ張るがよい!

ミルラ
・・・・・・。・・・ドズラさんは変です。

ドズラ
なんと!?

ミルラ
・・・でも心配してもらえて嬉しいです。
・・・あなたは優しい人ですね。

ドズラ
ガハハ!泣き止んだようじゃな。
うむ、よかったわい。

ミルラ
はい。ありがとうございます。





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