ファイアブレ
支援会話集 ギリアム





【ギリアム×モルダ C】
モルダ
ギリアム、今、何か聞こえはしなかったか?

ギリアム
特に何も聞こえませんが、モルダ殿・・・?

モルダ
幻聴か?むう・・・いかんな。

ギリアム
モルダ殿・・・。疲れているのではないですか?

モルダ
いや、特に疲れてなどおらぬ。
わしは充分に元気でやっておるぞ。
先程の音が聞こえぬとは、おぬしこそ耳が悪いのではないか?

ギリアム
・・・モルダ殿。俺は老けて見えるが、こう見えても、あなたよりはずっと若い。
耳は確かです。

モルダ
・・・年はともかくとして、先程の音・・・気になる。

ギリアム
気のせいでしょうな。




【ギリアム×モルダ B】
モルダ
ギリアム、また聞こえたぞ!この前、わしが聞いたというあの音だ!

ギリアム
先日聞こえたと申されていた、音ですか?
俺には何も聞こえませんが・・・。

モルダ
やはりまた、わしにだけ聞こえたのであろうか?

ギリアム
モルダ殿、それはどのような音ですか?
爆発音・・・なら俺にも聞こえるはず。
小さな物音か、それとも鳴き声か?

モルダ
物音でも、鳴き声でもない。
かすかだが、ちゃんとした旋律なのだ。

ギリアム
旋律?それではこの戦の中、誰かが楽器でも奏でているのか。
笛か、それとも弦の音か・・・?

モルダ
何とも言えぬ心地よい音なのだ。
例えるなら、天国の調べ・・・。

ギリアム
天国?それはモルダ殿、まさか、そろそろお呼びでも・・・?

モルダ
ギリアム、縁起でもない事を申すな。

ギリアム
これは失礼。しかし、モルダ殿は神に仕えるお方。
天国の音が聞こえる事もおありになるのでは?

モルダ
もうよい、ギリアム。所詮、わしの幻聴なのだ。

ギリアム
モルダ殿だけに聞こえるという音・・・。
まったくもって、不思議ですな。

モルダ
うむ。本心を言うとやはり心配だ。
原因が分からぬ事というのは特にな。
ギリアム、いざという時は、助力を頼むぞ。
ギリアム
もちろん、フレリア重騎士の使命として、
また15年来の付き合いのある仲間として、
あなたをしっかりとお守り致します。

モルダ
お前が頼りがいのある男だというのは、
誰よりもわしが一番良く知っておる。
頼んだぞ、ギリアム。

ギリアム
お任せ下さい、モルダ殿。




【ギリアム×モルダ A】
ギリアム
いかがです?モルダ殿。
まだ、例の音は聞こえますかな?

モルダ
それが最近めっきり聞こえなくなった。
やはりわしのただの幻聴であったようだ。

ギリアム
幻聴であったのなら、聞こえなくなって、安心ですな。

モルダ
安心というか、少々寂しい気もする。
・・・それにあの音、聞き覚えがあると思っておったが、やっと分かったぞ。

ギリアム
ほう、何の音だったのです?

モルダ
あれはな、ヘイデン国王の戴冠式の時の音楽だった。

ギリアム
戴冠式の音楽・・・。
あの時の音楽は盛大でしたな。
フレリア王国騎士団音楽隊の奏でる勇壮な調べ・・・。

モルダ
うむ。あの時、王冠を玉座の前まで運んだのはわしなのだ。
勇壮な音楽の流れる中、運ぶのは手が震える思いであった。

ギリアム
ほほう、あの大役は、モルダ殿が務められたのですか。
その時、俺は新兵として後列からその様子を眺めていましたが、
モルダ殿の震えが遠目にもよく見えて、思わず声をかけてしまった。

モルダ
そうそう「しっかりされよ!」と野太い声でな。
あれは少々恥ずかしかったぞ。

ギリアム
いや、申し訳ない。俺も若かったもので、
モルダ殿の姿が自分自身に重なって、これはなんとかせねばと思った途端、
言葉になって出てしまった。まことに、あいすみませぬ。

モルダ
おぬしとはあの頃からの付き合いであったな・・・。
そうか!分かったぞ。

ギリアム
何がですかな?

モルダ
あの幻聴じゃよ。あれはおぬしとおる時だけ聞こえた。おそらく・・・。

ギリアム
おそらく?

モルダ
おぬしとともに初心を忘れるなという、神の思し召しであったのだよ。

ギリアム
初心忘るるべからず・・・ですか。なるほど。

モルダ
うむ、共にあの頃の初々しい心、忘れず精進したいものだ。

ギリアム
まったくですな。



【ギリアム×ガルシア C】
ガルシア
ギリアム殿。

ギリアム
これはガルシア殿。

ガルシア
おぬし、いつもそのような重い鎧をまとっているだけあって、かなり体格が良いな。
腕っ節もかなりのものであろう?

ギリアム
自慢したい訳では無いのですが、フレリア王国騎士団の中では、
腕力で自分の右に出る者はおりません。

ガルシア
いやいや、十分自慢になる。大したものだ。
このわしも、村では一番の怪力だった。
どうだ、ガルシア殿。
ひとつわしと腕相撲で勝負してみんか。

ギリアム
今ここで・・・ですか?

ガルシア
そうだ。わずかな間だ。問題にはならん。

ギリアム
・・・・・・分かりました。その勝負、お受けいたします。

ガルシア
うむ。さすがはフレリアの重騎士だ。
では、いくぞ・・・。

ギリアム
はい・・・。

ガルシア
そりゃあ!

ギリアム
ぬぅっ!
・・・自分の負けですな。
恐れ入りました、ガルシア殿。

ガルシア
ガハハハハ!
ほぼ互角だったではないか。
やはりおぬしも大したものだ。





【ギリアム×ガルシア B】
ガルシア
ギリアム殿。

ギリアム
おお、ガルシア殿。

ガルシア
この間の勝負の事だが・・・。

ギリアム
あの腕相撲の事ですかな?
あれはちょっとした名勝負でありましたな。

ガルシア
それだが・・・あの時は、わしの差し出した方の腕で勝負した。
だが、後でふと思ったのだが・・・おぬし、ひょっとして利き腕は逆の方ではないのか?

ギリアム
は?え、ええ。まぁ確かに。
そうではありますが・・・。

ガルシア
やはりそうか。
では、この間とは逆の腕で、もう一度勝負を申し込みたい。

ギリアム
ガルシア殿・・・分かりました。
改めてその勝負、お受け致します。

ガルシア
では、いくぞ・・・。

ギリアム
はい・・・。

ガルシア
そりゃぁああっ!

ギリアム
ぬぅうううんっ!

ガルシア
フッ・・・。今回はわしの負けだな。

ギリアム
いやいや、それこそほとんど互角の勝負でありました。
やはりガルシア殿はお強い。

ガルシア
ガハハハハ!
何か愉快な気分だ。負けたのに気持ちが良い。
この軍におぬしのような豪傑がおれば、どんな者が相手でも心配はないな。

ギリアム
ガルシア殿の方こそ。
貴殿がいらっしゃるだけで、我らが軍は百人力ですぞ。

ガルシア
うむ。
これからも共に力を合わせ、迫り来る敵を蹴散らそうではないか!

ギリアム
はい!





【ギリアム×ガルシア A】
ギリアム
ガルシア殿。

ガルシア

ギリアム殿か。

ギリアム
何か考え事ですかな?

ガルシア
ああ。息子の事を考えておったのだ。

ギリアム
ご子息の事ですか・・・。

ガルシア
ギリアム殿。
息子というものは、良いものだぞ。
わしは生まれてきたのがおなごではなく男で、本当に嬉しかった。
・・・時にギリアム殿、おぬしは子供は?

ギリアム
は・・・私はまだ、独身であります。

ガルシア
おぬしほどの男がまだ独り身とは勿体無い。
誰か良い相手はおらぬのか?

ギリアム
恥ずかしながら・・・実は、気になっている者はいるのですが、
どうしてもこう、私はそのような事には不器用で・・・。

ガルシア
ガハハハハ!
そうか、まぁ良いではないか。
今はこのような時世であるしな。
時が経てば世界は変わる。いや、我々の手で変えてみせる。
そして、世界が変われば気分も変わるだろう。
焦らず、機会を待つのもいい。

ギリアム
・・・そうですな。
この戦が無事終われば、私もまた戦う事とは違う勇気が持てると思います。

ガルシア
うむ。
もし誰かと一緒になる時は、ぜひその婚礼の式に呼んでくれ。
盛大に祝わせて頂こう!

ギリアム
ええ、喜んで。





【ギリアム×ネイミー C】
ネイミー
ギリアムさん・・・ギリアムさん、ギリアムさん・・・!

ギリアム
騒々しいぞ、ネイミー。
敵に気づかれるではないか。

ネイミー
あ・・・ごめんなさい。
あの・・・ギリアムさんの鎧、左の脇に・・・傷があります。

ギリアム
なんだ、これくらいの傷、珍しくもない。
このような傷なら、あちこちについている。
この傷は、国境の砦を守っていた時の傷。
そちらの傷は、入隊したばかりの頃、
初めて敵を倒した時のもの・・・どれもみな、輝かしい勲章だ。

ネイミー
でも・・・留め具の近くに付いた傷は、心配です・・・
あ・・・補修用の道具を取ってきますから、ちょっと・・・待っていてくださいね。

ギリアム
ネイミー、勝手な行動を取るな。今は戦いの最中だぞ。
おまえが一つ違う動きをするだけで敵に隙をつかれ作戦が狂ってしまう。
おまえだけじゃなく、味方の死者を増やしてしまうかもしれんのだ。

ネイミー
そ、そんなつもりじゃ・・・うっ・・・ぐすっ・・・

ギリアム
泣くな、ネイミー。涙は無駄に体力を浪費するだけだ。

ネイミー
は、はい・・・ごめんなさい・・・!

ギリアム
いいか?これは、俺の鎧だ。
だから俺自身でちゃんと手入れをする。
他人の鎧を気にする暇があるなら、まずは自分の腕を磨いてからだ。分かったか?

ネイミー
・・・はい、本当にそうですね・・・。
余計なことをして・・・申し訳ありませんでした・・・。

ギリアム
・・・だが心遣いには感謝している。
万一見つけた時は、声をかけるだけでよいからな。

ネイミー
はい・・・!分かりました、ギリアムさん・・・




【ギリアム×ネイミー B】
ギリアム
ネイミー、戦いに慣れてきたようだな。
弓の腕も随分上がっている。

ネイミー
褒めてもらえるなんて・・・感激です。
この前、ギリアムさんに注意を受けて・・・あれから・・・私、反省したんです・・・。
まずは、自分の腕を・・・磨かないとって。

ギリアム
いい心がけだな、ネイミー。
それで、何か訓練でもしたのか?
弓は俺にとってはまったくの専門外だからな。
力になってやることはできんが・・・許せ。

ネイミー
大丈夫・・・です。
私なりに、いろいろ考えましたから・・・。
まずは・・・遠くの敵との距離を、正確につかめるように・・・視力を上げようと。

ギリアム
視力を上げる?
確かに、弓矢を射るには遠くの敵がはっきり見えるほうがいいのは分かる。
だが、どうやってあげるのだ? 視力など。
我が軍の射手達からも聞いたことはないが。

ネイミー
遠くを、じっと見つめていればいいって・・・私の・・・おじいちゃんが言ってました。
私、子供の頃・・・おじいちゃんに弓を、教えてもらったんです・・・。
おじいちゃんって・・・本当に、すごい弓の名人だったんですよ。
隣の山の木の上にあった・・・小鳥の巣を、
毒蛇が襲ったことが、あったんですけど・・・それを、狙って・・・討落としたんです。

ギリアム
それはすごい!
遥か遠方から蛇と枝を識別し、それに矢を放って命中させるとは・・・。
かなりの弓の名手であられたのだな、祖父殿は。

ネイミー
だから・・・毎日、遠くを・・・みつめているんです。
おかげで、すっかり遠くまで・・・見えるようになりました。
遠くの木々の・・・葉っぱについている、小さな虫も・・・ちゃんと見えますよ。

ギリアム
それを全部射落とせたら、大したものだな。

ネイミー
でも、射抜くのはかわいそう・・・。

ギリアム
もちろん、虫を射る必要はない。射るのは敵だけだ。
虫をも狙えるその正確さで敵をすべて射落としてくれればよい。

ネイミー
はい・・・!任せてください。




【ギリアム×ネイミー A】
ギリアム
ネイミー、先日聞いた視力を上げる方法だが・・・。

ネイミー
はい。じっと、遠くをみつめる・・・やつですね?

ギリアム
実は、俺も視力を上げようとおまえのように遠くを見ているが、
・・・困る事が多くてな。

ネイミー
困る事って・・・なんですか?
私は・・・何も無いけれど・・・。

ギリアム
俺が訓練をしていると、なぜか動物たちが逃げていく。
それだけならまだいいのだが・・・仲間から、なぜか避けられている気がする。

ネイミー
遠くを、じっと見つめて・・・いるだけですか?

ギリアム
うむ。微動だにせずひたすらじっと見つめている。

ネイミー
・・・それって、怖いから・・・じゃないですか・・・?
私も・・・小さい頃それやってたら、コーマに・・・「変だぞ!」って・・・心配されちゃいました・・・。

ギリアム
怖い?言われてみればそうだな。
俺はこの睨みで敵を蹴散らしてきたのだから、普通の時にそれをやれば恐れられても仕方あるまい。
寂しいが、軍人である俺にとっては褒め言葉みたいなものだな。

ネイミー
でも・・・ギリアムさん、見つめている時、笑顔だったら・・・怖くないかも。

ギリアム
・・・こうか?

ネイミー
・・・・・・。

ギリアム
やはり怖いようだな。

ネイミー
あ、でもギリアムさん・・・見つめている時腕組みしてるんじゃ・・・ないですか?
腕組みやめて、お花でも持つとか・・・

ギリアム
俺が花を抱えて微動だにしない様を見てみたいか?

ネイミー
素敵だと・・・思いますけど・・・。

ギリアム
俺に気など使うな、ネイミー。
その視力も祖父殿から譲り受けたおまえの宝だ。
俺に真似できる芸当ではない。大したものだ。
これからも、おまえの目に弓に期待しているぞ。

ネイミー
あ・・・はい、ありがとうございます・・・!
これからも・・・私、頑張ります。




【ギリアム×シレーネ C】
シレーネ
ギリアム、お久しぶりね。 

ギリアム
シレーネ。・・・変わらぬようだな、元気そうでなによりだ。 

シレーネ
ギリアム、あなたもお変わりなく、なにより・・・・・・うふふ。 

ギリアム
なんだ? シレーネ。俺の顔に何かついているか?

シレーネ
いいえ、安心して。フレリア一の美男の座は揺るぎ無いわよ。 

ギリアム
おいおい、久しぶりに会ったのにそうからかうものじゃない。 
何だ、その含み笑いは・・・気になるじゃないか。 

シレーネ
私がフレリア天馬騎士団に入って初めての任務も、あなたと一緒だったのよ。 
覚えてない? 

ギリアム
ほう、そうだったか・・・。 
フレリアの名だたる天馬騎士シレーネにも、新人時代があったことなど、すっかり記憶の彼方だな。 

シレーネ
まあ。それってどういう意味かしら・・・?

ギリアム
深い意味は無い。 
おまえがその頃から優れた天馬騎士だったということさ。

シレーネ
・・・ギリアム。 
私は今回の任務、初めての時以上に重く受け止めてる。 

ギリアム
ああ、かつてない事態だからな。それは俺も同じだ。 

シレーネ
頑張りましょう、お互いにね。

ギリアム
・・・無理をするなよ。

シレーネ
ありがとう、ギリアム。
あなたがこの軍にいてくれた事、感謝しているわ。 



【ギリアム×シレーネ B】
シレーネ
ギリアム、そちらの戦況はどう? 

ギリアム
うむ、さしあたって問題はないが・・・。
? シレーネ・・・。どうした、顔色がよくないぞ。

シレーネ
何言っているの?ギリアム。
私は元気よ。余計な心配しないで。 

ギリアム
・・・・・・。

シレーネ
・・・・・・。

ギリアム
・・・シレーネ。
おまえはここでもよく人から相談されるそうだな。

シレーネ
あら、何よ? 突然。
まさか、ここで人生相談でも始めるつもりじゃないでしょうね。

ギリアム
そのまさかだ。聞いてくれるか?

シレーネ
・・・仕方ないわね。いいわよ、どうぞ。

ギリアム
実は俺もよく相談を受ける。年の功・・・という奴だがな。
だが、いい言葉が浮かばぬ時もある。そんな時、おまえならどうする。

シレーネ
私もよくあるわよ。
でも・・・みんな話すだけ話したら、それですっきりするみたい。
ただ話を聞くだけで安心するようね。
・・・こんな戦況ですもの。みんな急に不安になるのよ。 

ギリアム
・・・おまえも不安になる時はあるか? 

シレーネ
・・・ギリアム。 
ひょっとしたら私の悩みを聞きだす為に、人生相談なんて言い出したの? 

ギリアム
いや・・・その・・・。

シレーネ
私が不安な時は、あなたに相談しに来るわ。安心して。 

ギリアム
・・・分かった。待っているぞ。 

シレーネ
ありがとう、ギリアム。



【ギリアム×シレーネ A】
シレーネ
ギリアム!今から私も加勢するわ!

ギリアム
シレーネ!無茶はするなよ!

シレーネ
・・・いつも、いつもそう声をかけてくれたわね。 
私がいつも人にかけるその言葉。私にかけてくれるのはいつもあなただった・・・。

ギリアム
シレーネ・・・。

シレーネ
その言葉が聞きたくていつもあなたの傍にいたわ・・・。

ギリアム
・・・・・・。

シレーネ
ギリアム・・・。

ギリアム
・・・聞きたい言葉はそれだけか?

シレーネ
え?・・・。

ギリアム
シレーネ・・・。フレリアに帰ったら・・・
・・・・・・
・・・その時は、一緒になろう。 

シレーネ
ギリアム・・・! 

ギリアム
返事は今聞かんぞ!いいな? 
この戦いが終わり無事フレリアに帰ったなら・・・その時、おまえの返事を聞こう。・・・いいな? 

シレーネ
ギリアム・・・。
そんなに待たなくても私の返事は決まっているのに・・・。
・・・分かったわギリアム!
必ず・・・必ずフレリアに帰ったら返事をするわ! 
ギリアム、御武運を! 

ギリアム
シレーネ・・・・・・御武運を!



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