縮緬遊戯堂
ファイアーエムブレム
新・紋章の謎〜光と影の英雄〜

《支援会話》


【セシル×ロディ C】
セシル
ちょっと、ロディ!
どうしてさっきの軍儀、あたしに椅子を譲ろうとしたの?

ロディ
どうしてと言われてもな。
立ちっ放しで軍儀に参加するのはきついだろう。

セシル
余計な気遣いはやめて。
あたしのことは男だと思って接してちょうだい。

ロディ
・・・前々から思っていたんだが、
それは無理があるんじゃないのか?

セシル
どうしてよ。簡単でしょう?

ロディ
男のように接しろと言われても、セシルが女性なのは事実だ。
私が座ったままで、セシルを立たせておくのは忍びなく思うんだよ。

セシル
軍儀の間立っているくらいでどうにかなる程
あたしの足はヤワじゃないわ。

ロディ
そういう問題じゃないんだが・・・。

セシル
女性を弱いと思っているから忍びないなんて感じるのよ。
あたしはそう思われるのが我慢ならないの。

ロディ
どうしてそんなに性別にこだわるんだ?
好意を素直に受け取ればいいだろう。

セシル
・・・こ、ここ好意?好意って・・・。

ロディ
・・・どうかしたか?

セシル
そ、そんな言葉であたしを揺さぶってもダメよ!
そんなの関係ないんだから!
フン!

ロディ
・・・どうやら何か勘違いされてしまったらしいな。


【セシル×ロディ B】
ロディ
セシル、ちょっと・・・。

セシル
きゃっ!びっくりさせないでよ。

ロディ
背後から声をかけて済まない。
しかし、こうでもしないと口をきいてくれなかっただろう?

セシル
そんなことないわよ・・・。

ロディ
そうか?
明らかに避けられているような気がしていたんだが・・・。・・・まあいい。
服の袖がほつれているぞ。

セシル
・・・本当だわ。
気が付かなかった。

ロディ
身だしなみを整えておくのも騎士の務めだ。
後で直しておくといい。

セシル
直す?それは・・・参ったわね。

ロディ
縫い物は苦手か?

セシル
何よ!
女性はみんなできて当たり前だなんて思ってるんじゃないでしょうね。
仕方ないじゃない、苦手なものは苦手なのよ!

ロディ
何もそこまで言ってないだろう・・・。
よし、後で服を貸してくれ。それは私がやっておこう。

セシル
え?
ロディ、あなた縫い物ができるの?

ロディ
そんなに驚くことか?
私の家はそんなに裕福ではないのでね。
縫い物や料理などの家事は自分でやっていたんだ。

セシル
料理まで作れるんだ・・・。

ロディ
大した腕前ではないがな。
では、また後で。

セシル
ああ、うん。
えーっと・・・。ありがとう。

ロディ
なに、困ったときはお互いさまだ。



【セシル×ロディ A】
セシル
ねえロディ、
ちょっと見てほしいものがあるんだけど。

ロディ
どうした?

セシル
これよ。

ロディ
・・・消しズミか。

セシル
クッキーよ!
あなたが教えてくれた通りにやってるつもりなんだけど、
どうしてもうまく焼けないのよ。

ロディ
かまどの火が強過ぎるんだろうな。
ここまで焦がすとは・・・。

セシル
火の加減なんてよく分からないわよ・・・。

ロディ
分かった。
機会があれば手本を見せよう。
いつも妹たちに作っていたからクッキーを焼くのは慣れている。

セシル
・・・あなたってどこかの家のお母さんみたいね。
家事のことなら任せておけって感じ。

ロディ
母親が早くに亡くなって以来、
妹たちの面倒をみていたからな。
自分が母親の代わりにならなくてはという思いが
どこかにあるのかもしれない。

セシル
そうだったの・・・。
あなたの話を聞いてると、
男に負けるもんかって息巻いていた自分が恥ずかしくなってくるわ。
あなたが男の仕事も女の仕事も両方こなしているように見えるんだもの。

ロディ
私はそんな大層なことはしていない。
それに、セシルの男女の違いを越えて活躍していきたいという志は
立派なものだと思う。

セシル
そう?
そう言ってもらえると嬉しいわね。

ロディ
・・・まあ、それはともかく料理は覚えておいたほうがいい。
せめて口に入れられる物を作れる程度にはな・・・。



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【セシル×カタリナ C】
カタリナ
あ・・・、セシルさん。

セシル
久しぶり・・・カタリナ。
よくもまあ、平気な顔で戻ってこれたものね。

カタリナ
・・・すみません。

セシル
マルス様も(マイユニット)も優しいから、
あんたを許したかもしれない。
でもあたあたしは違うわよ。
みんなを裏切ったあんたが改心したって聞いても、
簡単に信用することはできない。

カタリナ
分かっています・・・。
私がしたことを考えれば、
どう言われても仕方ありません。
でも・・・、信じてほしいことがあります。

セシル
何?

カタリナ
第七小隊にいた頃の私は・・・本心から笑い、
本心から安らぎを感じていました。
セシルさん、あなたへの友情も本心からのものです。

セシル
・・・あなたとの友情なんて、
あたしはもう忘れてしまったわ。

カタリナ
・・・そうですか・・・。
これからの働きで信用してもらうしかないようですね。
セシルさん・・・。また、以前のように
あなたと笑って話し合える日が来ることを願っています。

セシル
・・・そう。
だったらあなたの背中から
戦いぶりを見ていてあげるわ。
手を抜いたらすぐに分かるわよ。
覚悟して臨みなさい。



【セシル×カタリナ B】
セシル
カタリナ!
ちょっと足を見せなさい。

カタリナ
セシルさん・・・?

セシル
・・・やっぱり血が出てる。
この間の戦いのときの怪我、隠してたんでしょ。

カタリナ
・・・すみません。
怪我が見つかると前線に出してもらえないかと思って。

セシル
このままほっといたら歩けなくなるわよ。
今日は見張りを交代するから
あなたは手当てしてもらって休んでおきなさい。

カタリナ
でも、私は・・・。
セシルさんに認めてもらうまで・・・。

セシル
もう認めてるわよ。
ここまでする子を疑うわけないでしょ。
心から、これまでの罪を償おうと頑張ってるって
痛いくらい伝わってきたわ。

カタリナ
本当ですか?
ありがとうございます・・・。

セシル
うん。だからさ・・・もう休んでもいいよ。
とても見ていられないよ・・・。

カタリナ
すみません・・・、心配をかけて。

セシル
謝ってほしいわけじゃないのよ。
仲直りしようって言ってるの。
ね、これでもう全部元通りよね?

カタリナ
そういうわけにもいきません・・・。
セシルさん以外にも私のことを疑っている方はいます。
皆さんに信用してもらえるまで戦い続けないと・・・。

セシル
えっ!
どこのどいつよ、カタリナを信用しないやつは!
安心して、そんな輩は、あたしがこてんぱんにしてあげる。

カタリナ
こてんぱんだなんて・・・。
ふふっ。
変わらないですね、セシルさん。
こうと決めたら一直線で、頼もしい・・・。

セシル
ちゃんと笑えるんじゃない。
そうそう、それくらい肩の力を抜かなきゃ
本来の実力が出せないわよ。
周りの視線は気にしなくていいから
あの頃のあなたに戻って。

カタリナ
・・・はい。
ありがとうございます、セシルさん。



【セシル×カタリナ A】
セシル
見たわよー、カタリナ。

カタリナ
えっ?何をですか?

セシル
分かり易いわね、あなたって。
だってカタリナの視線・・・いつも同じ人を見てるんだもの。

カタリナ
あっ・・・!
あ、あ、あ・・・お願いです!
誰にも言わないで!

セシル
うーん。どうしようかなー。

カタリナ
お願いです・・・。
もし、あの人に知られたら・・・私・・・・・・。

セシル
ちょっと、泣かないで!
冗談よ、冗談。
言いふらしたりなんかしないわよ。

カタリナ
・・・ほっ。

セシル
ふふ。
でもこうやって話してると、昔を思い出すわね。
騎士訓練の時、(マイユニット)たちと一緒に・・・。
懐かしいわね。

カタリナ
はい・・・。私も・・・。
でも、私はあの時、皆さんを裏切って・・・。

セシル
ちょ、ちょっと泣かないでったら・・・。
良い、カタリナ?
これだけはよーく憶えときなさいよ。
今までにどんなことがあったって、
これからどんなことがあったって・・・、
あたしたちは友達なんだからね。

カタリナ
セシル・・・さん・・・。
う・・・ふぇぇ・・・・・・。

セシル
ちょ、ちょっと、また泣かないでって!
ああもう、どうしたらいいのかしら・・・。

カタリナ
す、すみません・・・。
私・・・、嬉しくて・・・うぅ・・・。


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