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縮緬任天堂研究所


No.1 下請け作業だけじゃストレスがバクハツ!?
セカンドパーティにもっと自由に作らせるべし




 先日辺り湧いて出た「ゼノブレイドXがスイッチさんに移植」なるウワサはNEWニンテンドー3DSでゼノブレイドの移植が出た事を思えば「絶対ない」とは言えんか。またカナダのモンスターゲームズにWiiU版の移植を担当させて、モノリスソフトはゼノブレイドなりその他の新作なりを作る…ってパターンならあり得るのかな…。

 ただ、需要あるかね、ゼノブレX。あと、WiiUでブツ切れ打ち切りエンドだった関係上、ep2が仮に出た場合、下請けに丸投げして前作との整合性が取れるものかとか、スイッチさん版を持ってるか否かで特典に差を付けまいかとか、純粋に前作から間が開いた事へのフォローはあるかなど、色々懸念点は多いな。 わし的には正直、モンスターゲームズにゼノブレXの移植作業させるよりは、エキサイトトラックの新作でも遊びてぇけどな。



 これまでの任天堂の海外セカンドパーティ(レア社とかレトロとか)の動きを眺めていて思うんだが、海外のソフト屋って単純な移植作業やシリーズ物の下請け延々とやらせると「こんな非クリエイティブな作業やってられっかーッ!」とかキレて主力メンバーがごそっと抜けるから、たまにゃ完全新作も認めてあげた方がよろしいかとは思う
 これは海外の方がその傾向が強いとは言え、国内セカンドでもある程度同じ事が言えそうで、実質任天堂のセカンドパーティだったブラウニーブラウンあたりも、マリオの下請けばっか作らせて社長(※1)に逃げられちゃったけどな。クリエイティブな職人さんに単純作業やらせんのはあんまよろしくないんだろね。その辺、何度も貴重な人材に逃げられておる任天堂、そろそろ少しは学んで貴重なソフトの作り手に逃げられんようにしていただきたいもんだが…(笑

※1:亀岡慎一氏、スクウェアで聖剣伝説シリーズ担当の後、ブラウニーブラウンでマジカルバケーションシリーズや新約聖剣伝説、MOTHER3を開発)



 それと同時に近年顕在化してきた問題としては3DS/WiiU世代で有名シリーズの派生作が飽きられつつあるって点あたりか。昔はマリオと名が付けば50万本100万本売れていたシリーズも近年はすっかり売上が落ち着き、キャラだけ載っけりゃすぐ売れるという時代では無くなった感がある(※2)。


 ※2:N64〜GC時代に80〜100万本売れていたマリオパーティも近年では10万本まで到達しないケースが多い。またマリオVS.ドンキーコングシリーズなど、マリオ派生作でもまるで売れず、品質的にも水準に達していない物が増えた印象がある。


 前述の職人に単純下請けを作らせて逃げられる点と合わせて考えるに、過去作の移植なり派生作なりをセカンドパーティに下請けで作らせるって任天堂の手法は破綻しつつあると思うのよな。マリオのキャラ載っけて売れる時代は終わったとでも申すか。作り手側にもストレスになってるっぽいし、もっと遊ぶ側も作る側も幸せになる工夫は欲しい。下請けで単純作業ばかり押し付けず、数作に1回は『セカンドパーティ側に完全新作を自由に作らせてみる』などの施策は必要ではないか?その方が作り手のモチベーションの維持も期待できるし、ラインナップの多様性の確保にとってもプラスになるハズだ。


(2016/11/24発言、12/16掲載)


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