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縮緬任天堂研究所


《ニンテンドースイッチ絡み》
No.12 Nintendo Laboの売上推移から色々考えてみる。


http://www.4gamer.net/games/117/G011794/20180416061/
>「Nintendo Labo」の「バラエティキット」9万本,「ロボットキット」2.8万本の「週間販売ランキング+」

 ほぉ…。任天堂もゲーヲタに売ろうとしてないから初動からの爆発は想定してないと思うが本体の牽引効果はゼロ(先週よりダウン)となると肩透かしと思ってるかもしれぬ。任天堂のこういうヘンテコな商品ってのは、一旦火がついて社会的ブームになると凄まじい売上を叩き出したりする事もあるけど、「スゴイ!」が「欲しい!」に直結しにくい場合、不発弾で終わってしまう事もあるのよなー…。さて、Nintendo Laboはどう推移するものか、興味深い。
 Nintendo Laboのこの初週9.0万+2.8万本って数字だが、任天堂としては想定した通りなのか、想定以上なのか、期待した程じゃなくてガックリなのかは気になるな。わしゃニンテンダーだけどドケチかつハイエナ属性入ってて何よりボンビーだから、限られた資金で最大本数を遊ぶために基本弱ったトコ狙い(≒ワゴンセール狙い)なのだが、店頭でかさばる巨大パッケージだけに店舗としては売れないなら邪魔くさい商品なワケで、早期の値下げもあり得るかな…(笑)。玩具としては非常に可能性を感じるし、任天堂だからこそ出来る斬新な試みだと思うのだが…いかんせん、ゲーヲタが手を出すには従来のゲームの枠から外れ過ぎててリスキーだし、ノンゲーヲタさんが買うには本体込みで3万5千円オーバーで値段が高いのがネックよねー…。

 このNintendo Laboに関しては、任天堂の宣伝の仕方が非常に特殊だったなーとは思う。まさかのDirectでスルーであり、昨年の"任天堂マジモード2017"(=ゼルダBOW・スプラ2・マリオデ怒涛のコンボ)でスイッチさん買ったゲームファンには全くアピールしてないのが意外、と申すかね。
 ただ、任天堂もいい加減学習して来たって事かもしんない。 Wiiの例で言えば、ゲームやりたい客の大多数は別にフィットしたいと思ってなかったワケで。その意味では、スイッチさんではゲームらしいゲームはゲーヲタに、そうでない一般人向けのものはそちらさん向けに…って宣伝の仕方を切り替えた可能性はある
 まぁ後はアレよね。DS・Wiiの超絶ウハウハ時代で任天堂が反省すべき点ってのは、「ブームで掴んだ多数の客を固定客にできなかった事(≒ブーム終了で誰も居なくなった事)」、そして「ゲーヲタを新しい試みに誘導できなかった事」、その逆の「一般人をゲーム好きに育てられなかった事」よね。
 その辺がやる事なす事全てにおいてチグハグだったのがWiiUであり、DS・Wii・WiiUと続く一連の流れの反省がちゃんと活かされてるかを観察できるかって意味では、Nintendo Labo(+今後これに続くQOL路線の商品)はわしみたいなニンテンダーにとっては格好の存在と言えるのかもしんない……。
 短期的に言えば、ゲーム好きと一般人と、両者の間に垣根を設けて、両者を切り分けて扱うって事は…言い換えれば、どっちの路線の商品もちゃんと継続して出し続けて両方の客層を飽きさせずに満足させる必要性に迫られるって意味な訳で。任天堂の弱点は展開が"点"になりがちで継続性に乏しいトコだと思うのよね。その欠点を改善し勝算があるから今回あえてこう展開しとるのか、別に何も考えてなくて行き当たりばったりで二兎を追ってまたコケるのか、好調なスイッチさんって事で期待できるかもしれんし、同時にいささか不安でもある。はてさて、どう推移するもんかなー…。

(2018/4/25発言分、2018/5/10掲載)


http://www.4gamer.net/games/117/G011794/20180502051/
>「パワプロ2018」合計18.3万本の「週間販売ランキング+」

 前週に続いて推移を追っておるワケだが、意外とNintendo Laboの発売週からの落ち込みが結構激しいかもしんない。ハミ痛さんトコのランキング見る限り消化率も低いんで在庫が無くて落ちたとも違うっぽい。
 まぁ初動からの大爆発は任天堂としても想定してないだろうから、こういうのは1回クリスマスを経由して1年以上放置してから成果を判断すべき存在だとは思うが、これまでゲームをやってない層へのアピール効果を期待してたと思われる任天堂的には、本体牽引効果も見られず誤算って認識してる可能性はある。

 この手の売れ方に対する任天堂の強がりの代表例は「買った人の評価は高い」(WiiU関係の施策でよく見られた言い訳)とかで、Laboがそうならんと良いけどな。…って、かくいうわしも高いから躊躇して買ってないんだけど(苦笑)。


 今からすれば宣伝方法があんまりにも極端すぎて勿体なかったかもな。国内だけで折角400万台も売れてんのに、そこの層に全くアピールしないってのは、ちょっと機会損失がでかかった気も。まぁDirect等でゲーム好きにガンガンアピールしても、Laboそのものがゲーム好きに満足して貰えるポテンシャルが無い事には始まらんとは思うが。 で、今のトコ、わしはその辺は未プレイなんでちょっと判断はしかねるな。
 わしとしては、Laboはいずれ買うだろうが、ゲーム好きに好かれる余地があるか(=宣伝がマズくて相当損したのか)、WiiのFitやDSの知育実用系ソフトみたいにゲーム好きに宣伝してもムダなのか(=どうせ売れないのでハナから宣伝しない任天堂のやり方で正解だったか)その辺を気にしつつ遊んでみたい(※やな楽しみ方)。

 しかしなー…先の任天堂の決算発表やらそれに伴う質疑応答やらでのきみっち&ふるっちの話ぶりからすると、Laboはあくまでも『一般人に興味を持ってもらえるタイトルの内のごく一部分』みたいな感じだったから、Laboとは別のそっち系商品を腐る程スタンバイしてんのかもしれぬ。
 任天堂首脳もDS/Wiiでの反省点として「ソフト毎に合うターゲットを絞った上で適切に売り込もう」ってのは最近の展開から伝わってくるけど、あとはゲーヲタと一般人、DS/Wiiで混じり合う事の無かった層をもうちょっとシャッフルできりゃな。ブーム狙いがコケた時のリスク回避として保険になるとも思う。いや、長々くどくど表現せずに一言で「ちったぁ固定客まで育てよう!」で良いんだろうけど。わし、くどくどが好きなもんで。 (※やなニンテンダーだな)


 わしのテキトーな見立てだと、「やることなすこと失敗続きでパッとせんけどハードくらいは買ってやんよ」的な人のいいニンテンダーは国内では恐らく200〜250万人(WiiU販売台数-スプラブームに乗った人-Wiiブームの流れで騙された人)ってトコだと思うが、これをもうちょっと増やせれば、とな(苦笑)。

(2018/5/2追記分、2018/5/10掲載)


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