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引ク押ス
メーカー:任天堂
開発:インテリジェントシステムズ
機種:ニンテンドー3DS(ダウンロード専売)
発売年月日:2011年10月5日
価格:700円
ジャンル:パズル(アクション)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 8 8 8 8 9 82
プレイ時間…20〜30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ひがァしィィ〜長所ノ山ァ!
・シンプル操作&ルールでとことん奥深い作り。タイトルにもある通り、ステージを『引く』&『押す』事によって足場を作り、ステージ頂上を目指していくステージクリア型のパズルゲーム。ジャンプ操作はあるのだが、敵が出るでもなく制限時間があるでもなく、アクションパズルとは言えども基本的にはとことんパズル寄りの内容。

・巻き戻し機能があり、間違って別の所を押してしまっただとか、ジャンプに失敗して転落しただとかしても、巻き戻せば即解決する。うむ、親切機能!!

・自作ステージをQRコード化して他の人に送る、他の人の作ったステージのQRコード撮影でステージを貰う事が可能。見た目に凝るも良し、とことん難問を作るのを追求するも良し。どこまでも骨太な作り。

・ポップな見た目とディズニーチックで軽快なBGMも良い出来。
にィしィィ〜短所ノ海ィィ!
・シンプルかつ奥が深い骨太な内容だが、ワカラン時はとことんワカランしヒントなんて生易しい機能も無いので詰まるとホントに困る。ウンウン唸って試行錯誤してれば大抵は先に進めるような難度設定にはなってはいるが、人によっては完全に詰まる恐れもあり。どーしても解けない時はそのステージをすっ飛ばして遊べるから、重大な欠点ってくらいでもないが。
ハッケヨイ感想ダ。
 700円と言うお手頃価格ながらかなりのボリュームを誇るアクションパズルゲーム。他に類似したゲームも無く、基本システムとなる土台から作ってここまでのボリュームで700円。ウ〜ン……パッケージタイトルとして3800円とかでゲーム屋の棚の中に紛れ込んでてもそんなに違和感無いぞ。恐るべしインテリジェントシステムズ。

 チュートリアルステージ以降は一切ノーヒントなんで、分からない時はとことん分からないのが難点と言えば難点。まぁウンウン唸ってアレコレ試行するのもそれもまあこのゲームの楽しみのうちでしょうかネ。

 わしとしては、『ソリティ馬』、『クリエイトーイ』、『まもって騎士』と並んで『3DS DLタイトル四天王』とでも呼べる程の完成度の高さと思う。未経験の方は是非どうぞ♪

掲載日:2012年12月24日
更新日:2022年6月14日


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 7 8 9 8 8 79
プレイ時間…30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
長所です。ごっつぁんです。
・X軸とY軸の座標軸による平面二次元的な領域のみならず、Z軸のいわゆる奥行きを意識した三次元的な立体空間を攻略していくシステムのアクションパズルゲーム。三次元的に空間把握する能力が求められるのが最も特徴的な点で、シンプルかつわかりやすい見た目でありながらプレイヤーの発想力が常に求められる内容になっている。

・力士をマスコットキャラクター化したような見た目の主人公『マロ』を始めとして、のほほんとした緩い雰囲気の世界観も緩くていい感じ。ゲーム全体を通して、幅広い年代に受け入れやすく見やすい作りに仕上がっている。

・地味に便利なのが巻き戻し機能。おおよそ30秒ほどプレイヤーの行動手順が記録されており、うっかり高台から落ちてしまったり手順を間違えたりしても、Lボタン一つで時間を巻き戻してやり直せるのが便利。ステージ全体を見回す機能もあり、基本的な機能は揃えられてある。

・本作ではQRコードを読み込む事によりステージを配布&導入する事が可能。制作者のセンスにも左右されるが、ドット絵を打つ形式で好きなものを1から作れる上、ステージ構造を後から調整すれば攻略難易度も調整出来るので意外と奥が深い。ファミコンソフトのドット絵をモチーフに設計されたステージも本作内で数多く収録されており、見た目にも面白いステージが多く楽しめる。
短所です。どすこーい!
・小ネタ的な要素や収集要素などがあまり無く、基本的にステージをクリアしていく事のみが目的なのでクリア時の報酬がやや物足りなく感じる事がある。

・難しいステージであってヒントも何もなく自力で全て解いていかなければならないので、解けないステージはとことん解けない。時間経過でスキップも可能なのがまだ救い。
感想でごわす。
 なにか特別な新技術を使ってるという訳ではないが、他のステージクリア型のパズルゲームとは異なる方向性……そう、立体的な奥行きの次元の方向に目を付けたゲームシステムが特徴的な引ク押ス。かなり柔軟な発想力と計画的な作業手順が求められるゲームで、ゆるい見た目に反してプレイヤーの腕前がしっかり試される点も面白かった。

 3DSのダウンロード専売ゲームとして作られ始めたという共通点もあって、インテリジェントシステムズ社の『引ク押ス』。HAL研究所の『ハコボーイ!』。の2つのアクションパズルゲームシリーズはどちらも印象的だったのですが、現行機種のNintendo Switchでは今のところ引ク押スシリーズは展開されておらず。うーん……此方のシリーズも新作が出てほしいです。

掲載日:2023年5月2日


シリーズ別一覧:任天堂パズル(引ク押ス)

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