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星のカービィ ロボボプラネット
メーカー:任天堂
開発:HAL研究所
機種:ニンテンドー3DS
発売年月日:2016年4月28日
価格:4800円
ジャンル:アクション(2D)


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パッケ版 DL版

サントラ

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
9 9 8 8 8 7 83
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よいのであるぞ!
・基本的には3DSでの前作『トリプルDX』のシステム・エンジンを流用したアッパーバージョンという感じだが、一風変わったアレンジ・新システムのお陰で手触りが新鮮に感じる。

・タイトルにもなった『ロボボ』なるロボットアーマーに乗り込む事が出来、これを使った謎解きが良いアクセントになっている印象。過去作で言えば『スーパー能力』だとか『ビッグバン吸い込み』に相当するアクションと思うが、それらに比べるとワンパターンさが万能さがかなり控えめになっており、ステージ中のギミックとしても程良い塩梅で存在している、と言えそう。

・見た目はメカニックだったりバイオ的だったりSF色が濃く、従来のカービィとは若干毛色が異なるようには見えるものの、触り心地は間違いなくカービィのそれであり、遊んでいて違和感を覚える事は無い。マンネリ気味なカービィシリーズにおいては程良いアクセントになっている感じ。

・BGMの出来は安定かつ良質。過去作のBGMの本作の雰囲気に合わせてのちょっと変わったアレンジも聴き応えあり。
だめでござんす。
・ボス戦のテンポの悪さは近年のカービィシリーズとほぼ変わらず。軸をずらしてカービィの攻撃が当たらない安全地帯に逃げ込んで画面奥から一方的に攻撃して来るボスがやたら多く、イライラが募る。必然的に見てるだけ・かわすだけでこちらから手を出せない状況が長く続いてしまうのが考え物かと。

・ステージ配置やボスの攻撃方法において、知らないとまずかわせない初見殺しがチラホラと存在するのが残念。知っていれば割とラクにかわせたりするが、そういう理不尽要素はストレスでしかないため、できればやめて欲しかったところではある。また、近距離攻撃が激しいボスが多いため、使い勝手が良い飛び道具を持たないコピー能力だと、それだけでだいぶハンディを抱えている印象。

・見た目だとかテーマだとかで従来作と差別化してきてはいるが、プレイ感覚自体は従来のカービィと大差なく、その点でどうしてもマンネリ感はある。この辺は「変わらないカービィ」という安定感と表裏一体でもあるんで、作る側としてもなかなか差配が難しいところだろうが。

・立体視をONにすると目立ってフレームレートが落ちるポイントがある点は、立体視の出来が良いだけに残念。あと、立体視ONが前提で手前と奥の2ライン制の手前・奥を行き来する手のステージがやたらと多い点は少々作りがクドい印象ではある。
感想じゃぞ。
 星のカービィのアクション本編のニンテンドー3DSでの2作目。同一ハードでの新作って事で、見た目・世界観でかなり差別化され、シリーズ全体から見てもかなり異端な世界観に仕上がっている。メカニックでSFチックな色合いが濃く、カービィとしてはなかなか強烈な見た目ではある。ただ、遊んだ感覚だとか内容自体は安定感のあるいつものカービィと言った感じであり、馴染みやすさはそのままで楽しめるかと。それでいて新システムも程良くインパクトもあり、それでいて違和感も無くしっかり馴染んでいる。

 「画面奥に逃げ込んで一方的に攻撃して来るボスが多い」など、近年のシリーズ作品と同様の気になる欠点はそのまんまだったりはするが、ソレ以外、総合的に見ればかなり完成度が高いアクションゲームに仕上がっとると思う。マンネリ色が濃すぎて冒険的な作りが少なく、遊んでてあんまり印象に残らんかった近年のカービィシリーズとしては割とアクセントの強い内容になってて、わし的には結構お気に入りに思えたカービィではあるかな。

掲載日:2020年9月29日


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