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ゼルダの伝説 神々のトライフォース2
メーカー:任天堂
開発:任天堂情報開発本部
機種:ニンテンドー3DS
発売年月日:2013年12月26日
価格:4800円
ジャンル:アクションRPG


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 10 9 8 8 8 8 87
プレイ時間…50〜60時間程度
※各項目は10点満点、総合は100点満点
YOYO!グレイト、良いとっ思うYOッ!
・2Dゼルダの良さと言えばやはりサクサクと進むテンポの良さ。必要な情報も画面内に収まっているのであちこち見回して探す必要が無いのが嬉しい。開発陣もアピールしていた秒間60フレーム描画のおかげで操作性も軽くて快適だし、タッチパネルでのアイテム持ち替えも軽快で使い勝手は良い。臨場感だとか空気感だとかリアルさでは『時のオカリナ』以降の3Dゼルダには全然かなわないけれど、テンポの良さや分かり易さで言えばこちらに軍配で、間違いなく3Dゼルダに無い良さもある。ここ最近だと、2Dと3Dの新作が両方出続けている『マリオ』がうらやましいと思ってたが、ゼルダでもようやく出たと言う感じ。是非今後も『ゼルダ』でも2Dの作品も3D系同様出し続けて行ってもらいたいと思う。

・サウンドが良い。これは多分意図的にそうしてるんだろうけど、アレンジの度合いが弱めで昔の曲のイメージを崩さない事を優先しているせいか、やはり『懐かしさ』がハンパない。古い曲ばっかだと当然おもしろくないので、新しい曲も混ざっているが、新しい曲だと思ってたら不意に初代の旋律が混ざってみたり、その辺のさじ加減が絶妙。

・フィールドの地形はスーファミ版の『神トラ1』をそのまま踏襲しており、懐かしさ全開。敵キャラも見た目は昔のまま(正確に言えば昔の造形+思い出補正でのプラス分を上手く補っている)ので懐かしさ爆発!見た目はそのままだけど行動パターンなんかは結構一新されているので新たな驚きもある。騎士系の敵やモリブリンなどは動きが賢く守りが堅くなったので、意外な手応えも。

・いたる所でヒントが隠されている(使用には3DS本体の歩数コインが必要)ので謎解きに詰まってどうしようもなくなっても一応何とかなる。つまずいた人間に対しての救済策としては強引な気もするが、100%完全な答えが垂れ流しになるでもなく、隙間無く配慮が行き届いているのは流石と言ったところか。

・ゼルダが国内でここんとこ苦戦してるのは操作面(Wiiのリモコン振り・DSのタッチ)の敷居の高さ&コレジャナイ感(印象のみの偏見も含んで)、ゼルダ自体の持つユーザーに求められるスキルの総合的な高さ(謎解きする頭もアクションこなす器用さも同時にこなす要領の良さも…)からくる敷居の高さがあったと思う(勿論、出来不出来に関係なしに純粋に好みのジャンルの違いもあるだろうけど)。このゼルダの場合、ロクヨン以前のゼルダの古典的なスタイルが採用されているので、それらのハードルがグッと低くなっていて非常に遊びやすいはず。近年のゼルダに対して「俺はァ、ちょっとムリ!」とか感じてる方にこそ遊んでいただきたいゼルダ。何というか、そんな感じがするYO!!
チョッチョッYOU、それじゃダメなんだZE!
・同じフロア内での高さの違いを把握することが重要なダンジョンが少なくないが、ちょっとした段差の違いが分かりづらい。段差を横の縞模様の断層みたいな感じで表現するとか、もうちょっと分かりやすく出来たと思う。

・坂道の途中での敵との当たり判定とかでやや納得のいかない部分もあり。剣を振った高さにしか判定が出ないので、坂道での戦闘が妙に難度が上がってる感有り。立体視を切って遊んでいる場合、坂道が坂道と見えにくいため、余計ここの欠点が強調される(階段じゃないけど坂になってる地点とかでよく感じる)。この部分はもうちょっと、上から視点・2Dならではの嘘でうまくごまかしてくれた方がストレスは無かったと思う。

・バランス自体は良好だと思うがあえて文句を言わせてもらうと、爆弾やフックショット等のアイテムがレンタル制になった事、序盤のダンジョン以外は順番が指定されていない事で、全てのユーザーが持っているアイテムの幅が狭まってしまったのではないかと。そのせいなのか、謎解きのパターンが少々窮屈に感じられてしまう(少々ワンパターンに思えたり)。

・『良い』と思える部分の結構な割合が「昔に初代の神々のトライフォースを遊んでいた」記憶に対する刺激・働きかけによる部分が占める。懐かしさと新しさがごっちゃに混じり合った興奮を味わえない比較的若いユーザーの方は出だしから暫くの印象だと「古くてちんまいゲーム」と感じてしまうかも。懐かしさ以外での引き込みの強さって点で冷静に考えると実はそれほどでは無いかもしれない。
YAH!YAH!感想かもYO!
 懐かしい、そしてそれだけじゃなくて新しい、そして面白い。『壁に入って絵になって動く』と言った面が強調されがちだが、純粋にゼルダとして丁寧に作られた感のある作品。謎解きの幅がちょっと狭いかなぁとか欠点と思しき部分もなくはないけれど、新要素を取り込みつつ違和感なく遊べる安定感は抜群で、総合的な完成度は高い。

 2DゼルダはDS二作、タッチペン操作でない2DゼルダはGBA『ふしぎのぼうし』、純粋な任天堂社内だけでの開発作品だと1993年GB『夢をみる島』以来、20年ぶり!!マリオシリーズがDS期に出た『NEWマリオ』以降、それぞれ違う良さを持つ2Dと3Dの作品が並行して展開されているように、ゼルダシリーズも2Dと3Dのゲームが両方遊べるようになるといいんだがなァ。

 この作品だけ遊んでも十分面白いと思うけど、スーパーファミコンの『神トラ1』を遊ぶと相乗効果でより一層楽しめること間違いなし!!未経験の方は是非そちらもどうぞ!この『2』を遊んでから手に取るときっと相当難しく感じると思われるけど完成度の高さは保証しますぜ!!

掲載日:2013年12月30日
更新日:2021年12月21日


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