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テトリス ザ・グランドマスター
メーカー:アリカ
機種:アーケード
発売年月日:1998年8月27日
ジャンル:パズル


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 8 9 7 7 6 79
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よかね〜。よかばいね〜。
・高速落下による高難度ばかりが目立ちがちなゲームではあるが、人気作となったのは操作性が他社製のテトリスより軽快で良好な部分による所も大きかったと思う。

・高難度にしても実際の所はヘタレゲーオタのわしでもしっかり楽しめる範囲の物であり、理不尽な吊り上げではないかと。特に序盤に関して言えばそこまで極端でもない。どちらかと言えば、ある程度進んだ後の即接地な部分は「落ちてくるのではなく最初から接地してるの前提で長めの受付時間で地に這うブロックを操作できる」ってデザイン・調整がなされており、ソレ前提の組み方は求められるものの、難易度自体は慣れれば意外と何とかなる範囲で作られてはいる印象(難易度吊り上げ過ぎてあんま客を選んでも商売にならんだろーしね)。

・BGMと電子音チックな効果音が一体になった独特なテクノサウンドが個性的。テトリスというと「ロシア(旧ソ連)の科学者が作った」事からロシア民謡チックな音楽がベースになってる事が多かったが、そこから大胆に距離を置いてて余計に印象に残る感じではある。

・グラフィックもCGツヤツヤのムービーが背景として流れるなど、従来の他社製テトリスとは一線を画す路線でデザインされており、インパクト強し。
イカンのですきにー。
・一瞬の気の緩みで意図せぬ所でブロックを固定してしまうと、立て直す間もなく一気にゲームオーバーまで転げ落ちてしまいやすい。ゲーム中は気の休まるタイミングが無く集中し続ける必要があるため、1プレイでも遊び終わるだけでなんか妙に疲れ切ってしまうゲームではあった(苦笑)。
感想じゃい。
 格闘ゲームを多く手掛けていたアリカが製作した、落下速度が速く高難度な事が話題になったテトリス。

 個人的には学生時代にゲーセンで結構遊んでた思い出のゲームである。「ブロックの落下速度がオニ」なる部分ばかりがピックアップされて、パッと見だと難しそうって思えてしまうのだが、実際はソレ(=ブロックが瞬時に接地する挙動)前提でシステムが設計されており、テトリスとしての操作性も過去の他社製テトリスより軽快であり、見た目程は難易度は高くないかと。任天堂製など家庭用ゲーム機のテトリスよりは難しいが、セガ・カプコン・ジャレコが出してたアーケード作品と比べりゃ別にそこまで突き抜けた高難易度でも無かったよなーと(無論、終盤は世間様で言われてる通りのオニ難度とは思うんで、簡単とは言わんが)。

 半端で小粒な内容だったXBOX360版が出た以外は家庭用のゲーム機への展開はあんまり縁のないシリーズだったと思うが、最近だとハムスターからのアーケード移植作品で本作がスイッチさん・PS4等で手軽に遊べるようになったそうなんで、気になった方はレッツトライですぞ。

掲載日:2023年4月11日


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