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ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
メーカー:スクウェア・エニックス
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2007年11月22日
価格:5490円
ジャンル:RPG


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
7 8 9 7 8 7 8 82
プレイ時間…70〜80時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よかでごわしょう!
-他機種版と同様なところ-
・勇者の仲間たちの旅立ちが章立てで描かれており、濃厚なストーリーを楽しめるのが大きな魅力ですな。

・これまでのシリーズ作品よりも経験値や資金が溜まりやすいので、無駄に戦闘を繰り返す必要が無いのは嬉しい。この辺のバランスはドラクエにしてはストーリー重視であり、プレイヤーが物語に集中できる配慮とも言えるか。

・これまでのシリーズ作よりもトリッキーな曲調のBGMが多いように思える点はユニーク。個人的には結構好みだったりする。音質はPS版より悪いが、大きく魅力を損なう程ではないか。

-他機種版と比較して-
・プレイステーション版と比べると戦闘前後のロードが無い分快適に遊ぶことができるのがいい(もっとも、PS1版も別にロードは長かぁないですがね)。

・PS1版では『7』からのマップのやっつけの流用だらけで不満だった6章のダンジョンのマップが作り直されたのは良し(別なゲームなんだから最初からそうしろ、とは思うが)。

・中断セーブができ、いつでもやめられるのは携帯機向けとして良い機能。

・無理にタッチペン操作に対応しなかったのは良かった。ドラクエの場合、従来型の操作で十分洗練されているのでこれで良い。

・仲間が結集する5章以外でも「ふくろ」が導入されたので、持ち物整理が楽になった。特に、3章では町と洞窟を行ったり来たりする必要がなくなったのは嬉しい。
おーの。イカンぜよ。
-他機種版と同様なところ-
・相変わらずAIがおバカなので、雑魚敵を一掃したい時を除いて無駄だらけであり、使いどころが少ない気がする。

・若干レベルアップ時のパラメータの上昇具合がいじられてはいるが、総じて、キャラクター間のバランスは依然としてイマイチ。アリーナや隠しキャラのピサロは強過ぎるし、ライアンやトルネコなどパラメータや特技面で恵まれない立場の人もそのまんまな所は改善してて欲しかったとは思った。

-他機種版と比較して-
・インターフェイス部分の完成度がイマイチ。無理に絵を入れたり2画面に分割したりしたため、視点を上下させねばならなかったり、ページが分割されて一目で確認できなかったりするのが微妙に面倒だったりする。ここは若干PS版より劣化したと思う。

・キャラが密集する地点で処理落ちすることが多いのが気になった。性能的に厳しいなら3Dポリゴンにこだわる必要はなかった気も。

・戦闘の度にフィールドのBGMが最初から演奏されるのは×。エンカウント率が高めなので、曲の頭部分ばっかり聴くハメになる。ハードの性能の関係上仕方ないが音質も若干チープになった印象はある。グラはほぼPS1レベルを維持できていた一方、BGM関連は純粋に劣化した点が多い。

・すれ違い通信機能は無理矢理感が強く、有り難みも感じない。田舎ではすれ違いはほぼムリである(わしはDSは割と持ち運んで歩いていたのに、結局通算で1人しかすれ違わなかった…)。

・PS版からのベタ移植っぽい割には値段がかなり高め。DSの標準価格帯(4800円)より高かったりする。コスパ的には微妙かも。
感想ばいねー。
 『ドラゴンクエストIV』の2度目の移植・リメイクで、基本的にはプレイステーション版のベタ移植って印象(PS版のレビューはこちら)。

 個人的にはお気に入りの作品のリメイクだけに、プレイステーション版と同様の内容と知っていながら購入してしまったが、問題なく楽しめた。やっぱり良いものは良いと言えるか。難易度に関してはレベルアップによるパラメータアップ度合いが増しており、その分易しくなった点は賛否割れそうだが、幅広い層にアピールするならまぁ、一概に悪いとも言い切れない所か。

 リメイク作品としては出来が良く、原作のイメージを壊さず遊びやすくなっているのはプレイステーション版と同様。ただ、細かい部分で若干改悪されている部分もあったので、その分は減点とした。

掲載日:2007年12月12日
更新日:2023年9月12日


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