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ファミコンウォーズDS
メーカー:任天堂
開発:インテリジェントシステムズ、任天堂企画開発本部
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2005年6月23日
価格:4800円
ジャンル:シミュレーション


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DS版

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 9 10 7 8 9 8 89
プレイ時間…200〜250時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
サイコーですばい。
・ファミコンウォーズ特有の戦略性の高さは健在で、じっくり考える楽しさを味わうことができる。難易度はこれまでより若干下がり、チュートリアルも充実しているため初心者やシミュレーションが得意でない人も楽しめる配慮がなされているのがいい。難易度の高いモードも用意されており、手ごわい内容を好むユーザーも楽しめるハズ。

・戦闘をこなしていく事でショーグンが成長していき、マップごとにある程度「フォース」と言われる能力補正要素で自由にカスタマイズ可能になった。タッグを組むで1つのマップで2人のショーグンが出撃できるようになり、戦略の幅が広まったのも進化した点と言える。ゲームモードも前作にあたる「GBウォーズアドバンス2」以上に豊富になり、定番タイトルとして長く遊べる。

・UIのデザインの良さも健在で操作性は良好。タッチパネル操作と十字キー操作の2種類から好きな方を選んで遊べる。製作者側としてはタッチパネルを使用した操作を推奨しているフシはあるが、それをユーザーに強制していない点は良し(個人的には押し付けがましいの嫌いなんで)。前作以前の十字キーを用いた操作にも対応しており、違和感なく遊べる。

・タッチパネルを用いた操作や2画面ならではのサブ画面マップなどのニンテンドーDSならではの新要素はあるが前面に出た機能ではない。しかし、地味ながらもゲームとして楽しみ方の幅は確実に広がっている。正直地味な追加要素だが、くどさは無いし必然性のある提案に留めている点は評価。
Oh…だめやん。
・2人のショーグンが1ターンのうちに同時行動する(→つまり、自ターンが2連続で継続する)タッグブレイクは戦況をひっくりかえす絶大な効果がある反面、あまりにも効果が大き過ぎる気が。戦略の柱が「敵のタッグブレイクの発動タイミングの調整」になってしまうっていうのも、なんか極端過ぎると申すやら、微妙に違う気がするんだよなぁ…。アドバンスウォーズ系統(GBA版以降)はどの作品もその色合いがあったが、今回は特に酷いかも。

・BGMは使い回しやアレンジが大半を占め、グラフィックもDSになってポリゴンを使用している部分もあるが、前作とあまり変わらない(出来自体は非常に良好ではあるが)。ゲームの内容そのものも以前の作品のバージョンアップ版という内容。細かい改良点はあるものの、新鮮味ってのは案外ナイかも。

<スコアに関係ないけど気になる点>
・前作でも感じたが、タイトルは「ハード名+ウォーズ」でイイと思うがいかがなものかね。「DSウォーズ」じゃ駄目なのか?
THE 感想。
 『ファミコンウォーズ』シリーズのニンテンドーDS版で、登場キャラやシナリオといった内容的には『GBウォーズ』の直接的な続編にあたる作品。DSのゲームだと本体のギミックに踊らされて返って遊びづらくなってしまったシリーズ作とかもあるが、、このゲームはまさに「堅実なバージョンアップ版」って感じ。派手さや斬新さとはまるで縁が無いが安定した面白さがある。

 日本国内では地味で売れない『ウォーズ』だが、完成度自体は間違いなく高い。見た目の地味さにだまされず、多くのゲームファンに遊んでもらいたい良作ですな。

掲載日:2005年8月21日
更新日:2023年8月1日


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