ラブプラス
メーカー:コナミ
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2009年9月3日
価格:5800円
ジャンル:シミュレーション


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 7 6 7 6 9 7 76
プレイ時間…100時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
こう君!良いところだよ!(愛花っぽく)
・DSを縦持ちにするソフトってのはわりとあるが、本作は中々縦持ちを有効活用できている。横持ちでは上画面のみしか彼女を映せなかったり上下に映してもDSの都合上、途中で見切れたりするので、違和感なく常に上半身が一通り見えるというのは分かりやすく便利である。

・とにかくボイス量がすごい。完全にフルボイスになっており、とてもではないがDSのカートリッジに入ったとは思いきれないほどのボイス量である。それでいて音質も普通に良く、イヤホンしても違和感なく良い音なので、ここはすごい。

・彼女は会話の前に一言、名前を呼んでくれるのだが名字だけでなく名前もかなりの種類が用意されている。少々独特の名前ではフルでは呼んでもらえないこともあるが、頭文字の2、3つは呼んでもらえる事がある。もしくは名字でも呼んでもらえる。(例えるなら良いところ等の発言で『こう』と呼んでいるがこれは『こうちゃ』が呼び名で収録されていないので『こう』で呼ばれるようになっている。)

・本作の元とも言えるKONAMIのときめきメモリアルとは違い、彼女候補は三人だけになっているがその三人とも濃いキャラとなっている。主人公は高校2年で1、2、3年の彼女が用意されているので後輩と同級生と先輩のキャラが好きな人はとりあえずは守備範囲に入ると思われる。個性は大きいが、クセがありすぎる訳ではないのでとりあえず三人のうち一人は好きになれそう。

・本作は彼女を作るゲームと言うよりは、彼女との日々を過ごす事に重きを置いているゲームであり、ときメモのような彼女が出来て終了!では物足りない事が多かったのでここはありがたい。

・セーブできるファイルが3つ用意されており、三人の彼女との付き合いを同時進行させることが出来る。一つの彼女を進めていて、疲れてきたらまた別の彼女との攻略を進める…といった事も出来る。(まるで三股かけるみたいにはなるが…)

・彼女との日々もメールや学校や部活での会話、登下校を共にする、休みの日のデート等、なかなかリアルな生活ではありそうな要素がかなり自由にできるようになってある。彼女がいないまま青春を終えた身の方はある意味、ゲーム内と言えどもこういう青春をおくれるというのは幸せなのかも(苦笑)。

・彼女とのコミュニケーションや会話も、リアルの女性とはもちろん程遠いが男心をくすぐるような出来事が多い。時々導入されるミノ☆タロー氏の一枚絵も上手いこと出来上がっており、場の雰囲気がよく伝わってきている。
ここはダメじゃん、こう。(凛子っぽく)
・名前の入力の時に設定した呼び方及び名前を、途中で変更する事ができない。さすがにプレイする人物が変わる事はないかもしれないが、何らかの事情で途中で自分の名字の呼び方を変えてもらいたかったりしても変える事ができない。

・デートや学校等において彼女を撫でたりキスしたりする場面が多数存在し、一回一回に五分ほどかかる上に彼女の好感度が大きく上がる手段はそれくらいなので、だんだん作業的になってくる。最初は難しいが、馴れてくると本当に作業になるので嫌になってくる。

・DSを縦持ちしている時点で周りから変わった目で見られる上に内容では女の子の姿を愛でていたりするのは周りからすれば間違いなくドン引きなので…どこでも彼女と会う事ができるってのは携帯機との相性はいいんだろうけど、ハッキリ言って周りの目が気になってできねえだよ(笑)。チキンハートの人にとってはほとんど家でする事が多くなりがちなのではないかと思われる。

・彼女の数は三人で、もちろんクセがありすぎる訳ではないが三人しかいないので、誰も好みに合わない可能性がある。量より質を求めたゲームなので、質が合わないとキツいかもしれない。

・彼女の発言や行動はやはり現実の女性とは大きく違い、男心に媚びるような感じの事が多いので、ガチガチのリアルな恋愛を求める人にこのゲームはかなり合わないと思われる。
それじゃあこう君、感想ね?(寧々さんっぽく)
 発売当初はメディアによく取り上げられ、ゲーム内のキャラと結婚式を挙げたとかいう(!?)猛者もいるほど話題となったラブプラス。自分は萌えオタクというよりかはゲームオタクなのでそこまでは行かなかったがモテた事のない男としては、プレイ中はわりと楽しく彼女との一時を楽しめる時間ではあった。

 ボイス量やイベントの数は凄まじく、周回プレイすると新たな会話が見つかったりもするそうで、とにかく濃さは一点集中しているゲームである。その一点が好みに入れば、キャラと結婚式を挙げたくなるレベルかと思われるが合わないとかなりキツいかと思われる。万人ウケするとはお世辞には言い難いが、合う人にはとことんウケるゲームであるのには間違いない。

 しかしこのゲームが発売した頃は自分より作中のキャラのが年上だったけど今や自分のが年上になっちまったんだよなあ…年はとりたくないもんだ(笑)

掲載日:2016年4月11日


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