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メタルサーガ 鋼の季節
メーカー:サクセス
開発:クレアテック
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2006年6月15日
価格:5040円
ジャンル:RPG


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
6 6 2 4 5 6 6 42
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ふむ、良いですな。
・グラフィックやサウンド部分の出来は及第点レベルは行ってる感じかと(すげーって感じでもないが)。しっかりメタルマックスシリーズっぽい出来に仕上がってる印象。下記の通りキャラデザの方向性は大きく変わってはいるが、出来自体は丁寧で個性的にはなってるかと。

・同じDSで出た部分的にDSの粗いポリゴンが使われていてそんな見栄えが良い感じでもない『3』や『2R』に比べると、グラフィック全体が丁寧な2Dドット絵で構成されている分、統一感はある。

・従来よりもシナリオ重視の作りと思うが、個人的には「シリーズ物なら絶対こうあるべき!」ってくらい思い入れが深いワケでもないんで、まぁこれはこれで楽しめる部分もあるし、外伝としてはまぁよろしいかと(ホント操作部分のヘボさや、バグだらけで没入感が阻害される点が惜しまれる)。
おうのぅ、イカンぞい。
・バグや誤字脱字の類がやたらと多く、作りが非常に雑。同じDSで出た『3』や『2R』もかなり粗っぽい作りだったが、本作はそれらが全然マシって思えるくらいに酷い。フリーズして進行不能になるような致命的な大きなバグから、進行自体には影響のない説明と実際の効果が違う装備や攻撃、ちょっとした誤字などカワイイ物までよりどりみどり。作ってからチェックしてねえんじゃねーの?…ってくらい酷い。客はデバッガーではない。プロのゲーム開発者なら、もうちょっとマトモに検査してくれ(苦笑)。

・ニンテンドーDS初期のゲームではやたら多かったのだが、必要性の無いタッチパネルでの操作を強要されるのが非常にストレスが溜まる要素になっている感じ。従来と全く異なるジャンルとかデザインになっているなら兎も角、基本的な作りは従来と同様なのに操作だけタッチ操作強制なのがホントにイライラする(タッチ操作が快適ならまだマシだが、ちっこいアイコンのタッチとか誤爆が起きやすくてな…)。まぁタッチ操作もあっても良かったが、DSにゃボタンもあるワケだし、ボタン操作もできるように作るべきだったと思う。

・移動先をタッチする→実際に移動する…って感じで見てるだけの時間が発生する上に、移動速度もトロ臭いのが困る。

・メタルマックスと言えば「高すぎる」ってくらいの自由度の高さが特長だったと思うが、本作は過去作のような自由度は無く、悪く言えば一本道でレールに沿って進めるスタイルに近い。

・今井修司氏が手掛けたキャラデザがやたらと濃い。まぁ別に出来が悪いってワケではなく、単にメタルマックスシリーズの過去作と比べてガラリと方向性が変わり過ぎたってだけなんで、この辺はプレイヤーさんの好み次第ではプラスにもなり得るけども。
感想だー。がががー。
 サクセス版の『メタルマックス』第2作。従来作よりも自由度が低めな代わりにシナリオ重視の作風になっており、メンバー同士のやり取りとかも濃厚に描かれるのが魅力。

 …なのだが、フツーに遊んでても遭遇する恐ろしい程に多いバグ・誤字脱字や、従来型のRPGなのに強制されるタッチ操作(しかも遊びづらさばっかり感じる)のせいで台無しになっちゃってて、全然ゲームに集中できないのが悲しい。
 しっかり丁寧に作られててボタン操作もできれば、他がそのまんまであろうと佳作程度(本レビューのスコアに+20〜30点くらいプラスして付けてもいいくらい)になってそうな感じではあった。その点ではホント惜しまれる作品ではある。

掲載日:2023年12月12日


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