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ニュー・スーパーマリオブラザーズ
メーカー:任天堂
開発:任天堂 情報開発本部、SRD
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2006年5月25日
価格:4800円
ジャンル:アクション(2D・横スクロール)


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DS版 WiiU版

スーパーキノコ育成キット
(シイタケじゃねーか!)

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 8 7 7 7 6 74
プレイ時間…20〜25時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
イーヤッフー!ハハー!(よかばいねー)
・派手さや目新しさの類とは無縁ではあるが、グラフィック・サウンド・ステージ構成・オマケ要素などなど、随所に作りの丁寧さが際立つ内容であり、この辺は任天堂の看板タイトルらしい力の入った出来。安心して遊べる。

・パワーアップアイテムがこれまでよりもたくさん配置されていたり、敵の攻撃がそれほど激しくなかったりするなど、随所で難易度が低く抑えるための工夫が盛り込まれている。長くゲームから離れていた熟年ゲーマーや初めてマリオを遊ぶような小さなお子様でもちょっと操作に慣れればクリアできる…かどうかまでは保証できんがそれなりに遊べるであろう。近年複雑になり過ぎたアクションゲームの中で、敷居を低くすることに対しての工夫が多く見られるのは評価できると思う。

・わしのようなマリオシリーズの古参ファンはハード性能を活かしたギミックを愛でるが良し。懐かしい仕掛けもリニューアルされてて意外と別物になってたりも。そういったちょっとした過去作品との違いを探したりしながらチマチマと遊ぶのが意外と楽しかったり。

・ミニゲームはソフト1枚で4人まで遊べる。質は当たりハズレがあり本編より大雑把な内容と思うが、ボリューム自体はそこそこ。本編を集中して遊んだ後の気分転換に遊ぶが吉。
マンマミーア!(いかんぞね)
・2Dマリオとしてかなり難易度は低い。わしみたいな「超絶難度のゲームとかついてけんわー」ってヌルい人間でもユルく感じるくらいなんで、手応えを求めるタイプのユーザさんにはかなりヌルゲーに感じられるバランスと思う。

・操作感覚は過去作よりスローでモッサリ寄り。クセの強い変身アクションもあり、スピードに乗ると勝手に滑り出す甲羅マリオの扱いづらさもある意味ではヤバい。見た目は楽しいが使い道はほぼ無い(実際、後のシリーズ作では定着しなかったしな)

・セーブはSFC『マリオワールド』等と同様、砦や城をクリアしないとできない仕様。任意のタイミングでセーブできないのは携帯機向けとしては合った仕様とは思えず。2週目以降はマップ上でいつでもセーブ可能だが、それができるなら最初からそうせぇ…と思えたり。

・クッパJr.がクッパよりも明らかに目立ってるのはどうかと。他ンとこは忠実にマリオ1の雰囲気を出そうとしてるのに、こういうとこだけ中途半端に新しくしちゃって、微妙に違和感も。
イッツミーザ感想。
 ロクヨン以降は暫く新作が出ていなかった2D・横スクロール系マリオの久しぶりの新作。軽く10年以上開いた事もあり、ナンバリングの『スーパーマリオブラザーズ5』ではなく仕切り直して『ニュー・スーパーマリオブラザーズ』となり、内容的ににも進化よりは原点回帰を目指した物という印象。全体的に目新しさや驚きといった類とは無縁だが、作り自体は非常に丁寧で遊びやすいのは流石。一方、全体的に難易度は低く、緊張感やスピード感に乏しい。

 出来自体は丁寧&良好だと思うし、DSブームに乗って国内だけで数百万本売れる等、しっかりリブートの役割は果たしたと思われる。……のだが、内容的にはもうちょっと刺激があっても良かったかな、とは思う(この辺は任天堂側も認識していたようで、続編にあたるWii版ではだいぶ手応えが増している)。

掲載日:2006年5月29日
更新日:2022年7月26日


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