任天童子
メーカー:任天堂
開発:グランディング
機種:ニンテンドーDS(ダウンロード専売)
発売日:2013年4月3日
定価:クラブニンテンドー景品
ジャンル:シミュレーション


かいたひと : アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
73
プレイ時間…10時間程度
※映像〜ボリュームは10点満点、総合は100点満点
良き哉。 ダメ候。
・事前の告知ではカードゲームとか言ってたけども、実際遊んでみるとカードゲームと言うよりはダンジョンRPG+マインスイーパーと言った感じの作り。多くの敵が大まかなプレイヤーとの距離しか表示されず、動きを読みつつ場所を特定し、倒すなりかわすなりあれこれと考えるのが楽しい。移動自体も札を消費して行うため、手札の引きによっては思う通りに動けなかったりもするが、それを含めたアドリブ性が要求される戦略性の高さがいい味だし、要らない札は“裏使い”で敵に投げつける事で位置をあぶり出したりできたりして用途があるのも良し。全体的に安っぽい見た目に反し意外と骨太でしっかり楽しめる。

・BGMも和風で趣のある曲調。敵が近付くとおどろおどろしい曲調になったり、戦闘では三味線全開で雰囲気を盛り上げる。

・同じ階層に長居すると超強力な敵『死神』(一度に4マス・壁無視で移動とかコワー!!)が登場、プレイヤーを一気に追いつめる。ホラーゲームに近い恐怖感も。

・任天堂のゲームに登場するアイテムがいかにもそれっぽいズレた説明付きで登場したりだとか、そもそも主人公の名前が景品(読みが“かげしな”)だとか、ベタかつアホなノリで楽しい。
・何をするにもいちいち動作にタメがあるせいかテンポは非常によろしくない。あと、階層移動だとかシーンの切り替わりだとか地味にロードが長い&多いのが痛いポイント。総じてモッサリ気味でサクサク動かないのがもどかしくもあり。

・グラフィックはDSとしては割かし綺麗で見易くまとまっているとは思うのだが、DSソフトの癖に3DSでしか遊べない事もあり、どうしても3DSのタイトルと比べて見劣りする部分が多く感じられてしまう。最初っから3DS専用ソフトとして作りゃいいのに、とか思っちゃうんだが、どーでしょ?

・見た目もそうだがゲーム性そのものがえらく地味なんで、面白いと感じるかどうかは分かれそうな内容ではある。
総評なりけり。
 カードゲームって宣伝してたから同じ任天堂だと『カードヒーロー』とか『ポケモンカード』みたいなカードバトル系の内容なのかなァ…とか思ってたら、実際は『マインスイーパー+ローグライクRPG』みたいな、なんとも不思議なプレイ感覚。マインスイーパーも不思議のダンジョンも両方地味なゲームなだけあって、それら両方の要素のある本タイトル、やっぱ地味ですな。
 とは言え、思ったよりも骨太で本格的な内容だし、ベタベタなゲーム内のテキストセンスとかもあり、ついつい「もう一度」と遊んでしまう魅力がある。テンポの悪さもあり、合わない人には合わない作品だと思うが、地味ゲー好きを自認する人は是非遊んでみませう!…ま、クラブニンテンドーの景品(しかも入手機会が限られてる)なんで、「面白そう。じゃ、欲しいから買おう」とはいかんのですけども。

掲載日:2013年4月22日


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