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ポケモン不思議のダンジョン
青の救助隊

メーカー:ポケモン
開発:チュンソフト
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2005年11月17日
価格:4800円
ジャンル:RPG(ローグライク)


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DS版(青)  GBA版(赤)


スイッチさん版

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
7 8 6 7 7 9 8 82
プレイ時間…70〜80時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ピカピーカァ!(良いであろう)
・ポケモンの世界観を壊さずに上手く不思議のダンジョンのシステムに溶け込ませている。グラフィック・サウンド共に他と比べて特出しているわけでは無いので目立たないが、良くできている。

・本家「不思議のダンジョン」ほどの深みは感じないものの、その分シンプル。ある程度力押しが通用する(序盤はね)。不思議のダンジョンの初心者向けとしては優秀な内容と言えそうですな。一方で、クリア後のダンジョンは歯ごたえのあるモノが多く、シリーズの常連さんでも一筋縄ではいかない内容、と思われます。

・ストーリーはギャグありシリアスな展開ありでどんどん先が知りたくなる内容に仕上がっている。ポケモンだけで物語など成り立たんのではないか、と心配していたが、その心配は無用だった。ストーリー方面のバカバカしいノリは製作担当のチュンソフトのテイストが色濃く出ている感じ。

・トルネコやシレンなどの不思議のダンジョン本編と比べると、装備の概念が気迫であり、鍛えに鍛えたレア装備をミスして失うって事が無い点で気軽さがある。
ピーカァ…(イカンのである)
・メニューや仲間ポケモンの行動切り替えなど、操作性が悪い。足元のアイテムの説明を参照した後ウィンドウがリセットされる、ポケモンの技・強さを見るウィンドウで他のポケモンを参照するのにいちいちキャンセルしなきゃならん等、細かい部分で痒い所に手が届かない感じでもどかしい思いをする事が多かった。

・仲間が倒された時点でゲームオーバーになるのでちょっと理不尽な気分になることもある。NPCを特定の階層に連れて行くダンジョンで天気が砂嵐、連れてくNPCの最大HPがたったの10ちょっとなんて事もあったり。

・攻撃の命中率が低くてやたらと空振りが連発するのには閉口。3〜4回連続で外す事も珍しくない。

・通常のシナリオ以外はお使い色が濃く、他にやる事も仲間のポケモンを延々とレベル上げ作業で鍛える等、単純な作業になりがちではある。

・「ゲームボーイアドバンスのカートリッジを挿したままで遊ぶとデータが消える可能性がある」といったバグの存在はイタイ。自分は被害には合わずに済んだが、その手の重大なバグは存在するだけでヒヤヒヤモンだし心情的にはちょっと良くない。
ピーピカチュー!(感想じゃい)
 ポケモンとチュンソフトのコラボ的位置付けの作品。
 『トルネコの大冒険』や『風来のシレン』といったチュンソフト製の不思議のダンジョンの派生タイトルとして一味違った味付けになっており、しっかり個性が活きてるって意味でなかなか良好な完成度。わしとしては「チョコボ」や「ドルアーガ」よりは数段楽しめた。

 本流の不思議のダンジョンとは一風変わったものを楽しみたい人には最適な内容だと思いますぞ。同じ事の繰り返しが苦痛で無い、作業ゲー好きの人に特に向いていると思う。

掲載日:2006年3月29日
更新日:2021年5月18日


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