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スーパーマリオ64DS
メーカー:任天堂
開発:任天堂情報開発本部
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2004年12月2日
価格:4800円
ジャンル:アクション(3D)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 8 5 6 7 7 68
プレイ時間…20〜30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よかですたい。
・ボタン一つでカメラが後ろに回りこむようになり、タッチパネルで好きな角度分だけ視点を回転させることができる。オリジナル版に比べればカメラ操作が多少楽になっているように感じた。

・サウンド面はニンテンドウ64版のものを完全再現したと言って差し支えない完成度。サラウンドなので迫力も違う。基本的に劣化移植に留まっている本作において純粋に驚けた数少ない要素。

・表示可能なポリゴン数が増えたことやスタッフの技術の向上により、キャラクターのモデリングはかなり向上している(ただDSではアンチエイリアス機能が無いため画質自体は粗く、一長一短ではある)。

・豊富に用意されたミニゲームはタッチパネルをメインに使っており、直感的に遊べるシンプルさが嬉しい。玉石混淆といった印象だが、まぁ新しいデバイスの顔見せ・チュートリアルとしては良かったのかもしんない。
だめですばい。
・元のスーパーマリオ64が3Dスティックなるスムーズなアナログ入力可能なコントローラによって成り立っていたゲームだけに、アナログスティックの無いニンテンドーDSでは操作性の劣化が激しい。十字キーモードはそもそも細かい操作に向いていない。移動スピードの調整は気になるくらいでもないが、進む角度が45度刻みゆえ細かい調整が利かず厳しい。またカメラの自動的な移動に伴うマリオの移動方向の変化にも調子が狂う。真っ直ぐ走るのに苦労した場面も少なくなかった。複数のボタンの組み合わせでアクションを出し分ける際のY・Aボタンを同時に押す操作(離れていて押しづらい)等、ボタン配置を変える等工夫の余地はあったと思う。アナログの代替操作としてのタッチ操作は慣れれば一応は細かい操作も可能になるが、マップが切り替わると勝手にニュートラルポジションがリセットされたり、走っていくうちにニュートラルポジションがずれていくあたりにクセが強く馴染みにくい。
→(追記)ニンテンドーDSのタッチパネル操作に慣れた後でもやっぱり操作部分は非常によろしくないと感じますなぁ。最大の原因はN64の3Dスティックなどのアナログスティックと異なり、手にフィードバックが戻ってこない点。アナログスティックはバネによって傾けるほど位置をニュートラルに戻そうとする力が自然に働くのに対し、タッチパネルによる操作にはそれが無いのが痛かったのかもしれんね。ニュートラルの位置が刻一刻とズレて行く事への対応がどうしても後手後手になってしまうのが痛い。

・キャラは4名用意されているが、マリオのモーションが流用であり違和感がある。外見がマリオと似ているルイージやワリオはそれほどでもないが、ヨッシーには悪いけど合ってると言い難い。

・キャラを増やしたのは良いのだが、思ったよりも新鮮味が無い。キャラ毎のアクションの大半は元となる64版のマリオから変えられてはいるものの、メタルや透明などの変身をマリオから分離し他のキャラに振り分けただけなので、手抜きくさい(精々、ヨッシーの踏ん張りジャンプ程度である)。アレンジとしては半端だと思う。
感想なり。
 取説を見ると、オリジナルの『スーパーマリオ64』よりもスタッフが遥かに多いしその分の手間もかけてるのだろうが、そこまで力を入れても基本的には劣化移植の域に留まる印象。この程度の完成度であればムリに名作の移植を狙わず、ハードの身の丈に合った完全新作を作った方が良かったように思う。

 まぁ、ニンテンドウ64版を遊んだユーザにゃには不満点が多過ぎるだろうがが、元の作品を遊んだ事の無いプレイヤーさんになら。今だとWiiUやスイッチさんで移植版も出ておるから、あんま旨味は無いかもしれんですけどな。

掲載日:2004年12月20日
更新日:2020年10月13日


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 7 6 7 7 8 77
プレイ時間…50時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
イヤッフウウウ!!(良いところ)
・3Dアクションゲームの名作であるスーパーマリオ64を大まかに引き継ぎながらリメイクされており、アクションを駆使して各ステージを攻略していく面白さは据え置き。新たに作られたステージやボス戦が複数あり、ボリューム面でもなかなか優れた内容になっている。

・DSならではの利点としては、下画面にマップが常に表示されていたり、正面や背後にカメラを素早く向けられるようになったりなど利便性が増してる部分もある。他にも一部のボス戦では地形が変化して倒しやすくなっていたり、元々は難しかったステージも多少攻略しやすくなるなどの配慮も感じられた。

・タッチペンを主に用いたミニゲームもちょっとした息抜きや、タッチペンの練習としては中々良かった。ボリュームは多くないがレパートリーに富んだ内容で、ここだけDSに親しんでない人にも遊ばせられたりなど、お手軽さがなかなか良かった。

・本作ならではの仕様として、タッチストラップを左手の親指に装着し、タッチパネルを3Dスティックに見立てての操作方法も用意されており、かなり珍妙な操作方法ながらも慣れると意外に操作しやすかった。ただ、人によっては操作しやすいと感じる人もいるかもしれない、というレベルで、基本的には操作し辛いのは変わりないし、普通に3Dスティックで操作した方がプレイしやすいのは間違いないので、あまり良点とは言い切れない部分…だと思う。
アワワワワワ…(悪いところ)
・本作をプレイする上で常に気になるのは、移動のやり辛さ。64の3Dスティックのようなものではなく、DSのような十字キーのみで3D空間を操作するのはかなりやり辛く、常に操作性の悪さは付き纏う。本作以外にも3D空間を十字キーしかないDSで移動するアクションゲームは存在するが、カメラ移動がタッチペンで細かく操作出来たりするなどの工夫があったので、本作は操作がかなりキツい部類に入る。

・無印の時はマリオ一人で複数の変身形態が出来たので一人で全ステージを攻略する作りになっていたものの、本作では4人のキャラごとに特殊能力が分けられているせいで、キャラによって攻略出来るステージ&攻略出来ないステージが用意されてるのは煩わしく感じた。

・追加ステージは面白いんだけども、既存のステージに追加されたスターはどれも水増し感のある内容で、作業的に感じた。
ワッハッハー!!(感想です)
 最初はマリオ!…ではなく、ヨッシーの操作から始まるという、元祖スーパーマリオ64をプレイしていた人からすれば驚愕ものの冒頭からスタートする。全体的にはボリュームが増してる内容であり、新しい試みも多く難易度もやや低く考えられてるんだけども、64の時点で馴染み深いプレイヤーからすれば違和感を感じる部分が多い。操作感やシステムの変更等も本作から入ったプレイヤーからすればギリギリ許容範囲の内かもしれないが、それでも気になる部分になるかと。

 タッチパネルを使って擬似的にスティック操作をするのは最近のスマホやタブレットでのゲームなら多数使われていてるが、当時はかなり奇妙奇天烈な操作方法で、明らかにイロモノ感があった。時代を先取りし過ぎた感じの操作方法だけども、今の時代としてはごく当たり前になっているのを見るとなんとも感慨深いというか…。この時の特許を元にちょっとした騒動があったり(詳しくは『ぷにコン 訴訟』とかで調べてネ)、何かと時代を先取りし過ぎたような操作方法だったのは間違いないと思う。

 スーパーマリオ64とは似て非なる内容で、全体的には見た目も内容も別物感が強い。スーパーマリオ64は自由奔放に箱庭空間を駆け巡る面白さが魅力だったと思うんだけども、変なところで制約や堅苦しさが出て来てしまった印象がある。

 面白い事には面白いんだけど、無印の時とどちらか好みかは人によって分かれやすい気がする。個人的にはレジェンド作品といえる、無印のスーパーマリオ64の方が自由奔放に遊べたのでそっちの方が思い入れが深いかなと。

掲載日:2020年10月13日


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