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アトランチスの謎
メーカー:サンソフト
機種:ファミリーコンピュータ
発売年月日:1986年4月17日
価格:4900円
ジャンル:アクション(2D・横スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 6 4 7 4 6 51
プレイ時間…10時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ホア〜、良いだ〜よ。
・ファミコン中期あたりのゲームとして、ボリュームは結構ある方か。ステージ数はムダに多く(形状は似たりよったりにせよ)色とか背景が違ったり、暗闇だったり、視覚的には妙に凝っていると思える部分は多い。

・迷宮の探索という要素を取り入れたアクションゲームは本作発売当時ではかなり珍しかったと思う。単純なステージ数も当時としてはそれなり。
アイター、ダメだ〜よ。
・どう見ても穴でしかない場所に扉があるだとか、細かいジャンプを繰り返す場面でチョロチョロと動きの速い敵が多数湧いて回避すら困難だとか、全体的に理不尽な方向性で難易度が釣り上げられており、遊んでいてイライラが募りやすい。

・アクションゲームとしては、挙動はモッサリしていて爽快感には乏しい。動きに万事ヘンな慣性が掛かっている事、ジャンプ中の軌道の修正が殆ど出来ない事、着地後にぬるりと滑る事、極めつけにそれら挙動部分のキツさと細かな足場をジャンプで乗り継いで行く場面がやたら多い事が複合的に絡み合って、ストレスが蓄積しやすい作りなのは残念。

・攻撃は爆弾を投げて行うのだが、大半の敵には爆発した際の爆風しか通じない(投げて当たっただけではダメ)。敵に当たった爆弾はその場に落ちるものの爆発まではかなりラグがあるため、爆弾から距離を置かれて命中しない事が多いのも面倒。かつ、自分にも当たり判定があるため、自爆しやすいのも困りもの。

・キャラクターのデザインやドット絵・その動きに関しては、あんまレベルは高くないかなーという印象。動きは全体的にぴょこぴょこしていて不格好。見た目でちょっと損してる感じではある。
そんじゃ感想だ〜よ。
 子供の頃に友達の家で遊んでいた思い出のゲームである。クリアはできないながらもそれなりにワイワイガヤガヤ言いながら楽しんでた記憶はある。

 今だとニンテンドースイッチのオンラインのファミコンで遊べるが、やっぱり度を越した理不尽さは変わらんので攻略情報ナシじゃとても太刀打ちできん感じ(巻き戻し機能とかあるんで、戦闘は格段にラクですけどね!)。
 正直なところ、作りがアレコレと非常に陰険過ぎて遊んでいて「面白い」とか「完成度が高い」だとか思える内容でもないのだが、オリジナリティって観点では色々と工夫はされた作品だったとは思う。いや、ゲームだったら奇抜さ云々よりまず「面白い」ってのを最優先にはして欲しかったですけども。

掲載日:2020年3月3日
更新日:2024年3月12日


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