バトルトード
メーカー:メサイヤ
開発:レア社
機種:ファミリーコンピュータ
発売年月日:1991年12月20日
価格:6500円
ジャンル:アクション(2D)


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
9 8 7 7 6 7 8 79
プレイ時間…20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ケロケロ。良いところケロ。
・ファミコン後期で既にPCエンジンやメガドライブ等ファミコンより性能の良い機種は出ていたが、全体的に綺麗なグラフィックに仕上がっており、洋ゲー特有のコテコテの厚塗りな感じは受け入れにくい人もいるかもしれないがグラフィック自体は高性能機種と遜色無いだけの良い出来になっている。

・今では熟練のゲーム音楽家であるデビッド・ワイズ氏(代表作:スーパードンキーコングシリーズ等)がゲーム業界に入ってまだ数年の頃に本作の曲を手掛けたのだが、聴いていてかなり良い曲が多いように感じる。低いビートが主の曲が多めで後にレア社の代名詞ともなる独特の音楽の雰囲気は個人的にはかなり好き。

・ジャンプと攻撃と移動だけのシンプルな操作ではあるが、適当に攻撃ボタンを押していても綺麗に敵を吹っ飛ばしてくれるので気持ちいい。吹き飛んだ敵がさらに他の敵を巻き込んだりもするので、爽快感はかなりのものである。

・一つの面を進めるのも普通に歩いて進むのや、カエルなので泳いで進んだり、ロープに捕まって上から下へと降りて行ったり、バイクで疾走したりと多種多様な進め方のステージが用意されている。

・二人で協力プレイするのが地味にハマる。自分の攻撃は何故か味方にもキッチリ当たるので、敵を狙ったつもりが友達が操作してるキャラだったりだとか…仲の良い友達でないと喧嘩になるおそれもあるが(笑)けっこう盛り上がる。
ゲコゲコ。悪いところゲコ。
・難易度が地味に高く、最初の方はまだしも中盤くらいからかなりの反射神経を要する場面が出てきたり、初見殺し的な仕様がチラホラ出てきたりする。アクションゲームが苦手な人にはかなりキツいかも。

・二人協力プレイはハッキリ言って味方が邪魔でしかない。自分か味方が死ねばそこでコンティニュー状態になるという謎要素や、半端ではなくお互いの攻撃が当たるという点、回復アイテムの出現する数が特に増えたりする訳ではなかったり等、真面目に進める上では協力プレイはキツい。協力プレイはあくまで友達とワイワイやるのが唯一の目的になってしまう。

・FCなのにまさに洋ゲーという感じの要素がたっぷりなので、そういうのが嫌な人は評価がガクッと下がるかもしれない。
ゲロゲロ。感想だゲロ。
 レア社初期の作品ながらレア社の雰囲気がムンムンするようなゲーム。FCの容量とグラフィックで、まさに洋ゲーという雰囲気を醸し出しているのはすごい。
 要所要所でプレイヤーにキツいと感じさせる点が目立つものの、それを含めても一人で黙々と、時には友達とやりたくなるゲームである。

 レア社の良質なグラフィックと音楽、システムが綺麗にまとまったFC後期の良作。

掲載日:2016年5月16日


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