ドラゴンズレア
メーカー:エピック・ソニーレコード
開発:Motivetime
機種:ファミリーコンピュータ
発売年月日:1991年9月20日
価格:5200円
ジャンル:アクション(2D・横スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 5 3 4 2 5 36
プレイ時間…4〜5時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良かですたい!
・ファミコン後期ってのを差し引いても妙にグラフィックが滑らか。動きがとにかくヌルヌルしている。キャラの動きの滑らかさも凄いが背景等のオブジェクトの描き込みも凄い。
ダメですばい。
・「難しい」ってのを超越した、理不尽としか言えない難易度がツライ。最初の面(一画面だが)は城の門に入るだけなのだが、それすら難しい。橋は勝手に崩れる、わずかな隙間に落ちる。敵に当たってないように見えるのにミスになる…など、最初の場面からして何かおかしい。

・キャラクターがやたら大きく(背の高さ画面の縦方向の半分近く占めている)、当たり判定はそれより更に大きい(イメージとしては外枠の長方形みたいな感じ)。そのため障害物は基本的にはかわせない。当たったかどうか微妙なレベルの物も全て被弾して即死。ステージの随所にある罠はどれも必要以上に初見殺しであり、完全に覚えてないと回避不可。もちろん、覚えていても操作性がモッサリなので間に合わず死去…というのもザラ。まぁ言うなれば「手順を覚えて、その手順通りに完璧に動かす」のを競う作業みたいなもんで、遊んでて面白いと思える場面が見当たらない。
感想ですけん。
 元はLDゲーム(≒まぁ紙芝居みたいなもんだ)の移植らしいが、買った時はそんな事知らんから、「ひたすらに理不尽なゲーム」としか思わんかった。まぁLDゲームの移植ってのを知った現在でも別にその第一印象から変わる事は無いけども(苦笑)。レトロゲームはやたら難しい物が多いけど、このゲームの製作者はとにかく理不尽な方向で難易度を釣り上げる事しか考えてないようで、障害物を越えても達成感や爽快感よりも何よりも疲労感しか覚えない。グラフィックだけはレベルがファミコンの物から超越した感はあるが、グラだけ良くても…ねぇ?

 しかし洋物のゲームは21世紀の現在でも未だにLDゲームの延長上の要素(=QTE)とか多用してるとこも少なくない。…が、あれは機械の仕様でああいうものしか作れないのであって、多彩な表現が可能な今の時代にわざわざあんな反射神経でボタンを押すだけのツマラン物を継続させる意味ってのが分からんですな(QTEが大嫌いな筆者の愚痴)。

掲載日:2015年3月16日


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