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キングコング2 怒りのメガトンパンチ
メーカー:コナミ
機種:ファミリーコンピュータ
発売年月日:1986年12月18日
価格:5300円
ジャンル:アクション(2D・見下ろし型)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 8 8 7 7 7 74
プレイ時間…10時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ウッホウッホ、ウガー!(よかばい)
・見下ろし画面で上下左右に動けて(→SNKの『怒』とか任天堂の『ゼルダ』型の画面構成)キャラクターのイメージに合わせ、地形とか建物とかを豪快にパンチやらヒップアタックで破壊し、岩石を放り投げて敵を潰したりガンガン進める作りで、ファミコンのゲームとしては屈指の爽快感がある。

・ファミコン時代のコナミの他の作品同様、BGMの出来は良い。どこか哀愁漂う響きが印象的な曲が多め。

・難易度は高いし敵の配置も結構いやらしいのだが、慣れて腕が上がるにつれて先に進めるようになる作りって意味では、まぁ練られたバランスではある。ファミコン初期〜中期のゲームで多い理不尽なインフレバランスって訳ではないかな。
ウホ、ウホー(イカンぞな)
・ファミコン中頃のゲームらしく、中盤以降のステージは結構なオニ難度。後半ステージだと落ちると一発死の穴だらけで、ちっこい足場をジャンプでちまちま渡る場面も多く、なかなか豪快に進めない。ミスするとパワーアップも全て剥がれるため、余計にしんどい。謎解き要素も進める通路が壁のようになってる場所など、結構陰険な作りだったりする。

・原作の映画だと人間の登場人物とか沢山出て来てたような気がするが、このゲーム版では一切出て来ない。ゲームとしては出来が良くて面白いんで、わしとしてはコレはコレで良いと思うが、映画の雰囲気とか残ってるかと言えば結構微妙な気も。
THE 感想。
 ファミコン時代には結構あった、コナミの映画・漫画からのゲーム化作品。同じコナミの『グーニーズ』や『火の鳥』などと同様、どっちかって言うと「原作を忠実にゲームに落とし込む」ってよりは「キャラのイメージだけ拝借してあとは大胆にアレンジしちゃう」って感じである。
 いずれもゲームとしては面白いんで、コレはコレで良かったのかな…とは思うが、版権ゲーなだけに後々移植とかリメイクとか出来ず、「幻の名作」化しやすいのが難点。今更言っても仕方無いのだが、どっちかって言えば、原作依存の作りではなかっただけに、変に有名作品とかからキャラを持ってくるんじゃなくて、オリジナル作品として出してれば良かったのになー…って思えたりもする…(笑)。

掲載日:2023年1月31日


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