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スーパーマリオブラザーズ3
メーカー:任天堂
開発:任天堂 情報開発部
機種:ファミリーコンピュータ
発売年月日:1988年10月23日
価格:6500円
ジャンル:アクション(2D)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
9 10 10 9 9 10 95
プレイ時間…200時間以上
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
イーヤッフー!ハハー!(よかばい)
・前作『2』は『1』のアッパー・アレンジバージョンと言った趣だったが、今回はフルに作り直され、完全新作として遊びごたえのある内容となっている。鬼のような高難度だった『2』と比べるとかなりマイルドになり、万人に勧められるバランスの傑作に仕上がっている。物量も同時期のアクションゲームとして圧倒的。

・ファミコンの初期〜中頃はベタ塗りのドット絵が大半を占めていたが、本作はキャラを黒線で縁取ったグラフィックが特徴的。ポップな雰囲気が強調されていて見た目もユニーク。

・BGMも圧巻のクオリティ。パーカッションが強めでリズミカルな曲が多く、後のシリーズ作品でアレンジされたものも少なくない。曲の数自体もファミコンのゲームとしては非常に多い。

・アクションの種類が多くなった。「物を持つ」、「投げる」、「敵を踏んづけて高くジャンプする」等の『3』で初登場となった種類の動きも多い。変身のバリエーションもしっぽマリオに変身してゆっくり降下する&ダッシュして空を飛ぶ、泳ぎに特化したカエル、地蔵に変身して多くの敵を潰せるタヌキ、癖は強いが攻防の性能が高いハンマー等のスーツ等、ユニークなものが沢山用意されている。

・『1』や『2』は右方向にしか進むステージしか無かったが、今回は多くのステージで左右両方向にに自由に動けるようになった(=戻る事も可能になった)。他にも上下方向にスクロールする面、何もしなくても勝手に進む強制スクロールの面等もあり、バリエーションも豊かに。コース上の仕掛けもユニークなものが揃っている。

・従来はあまりワールド毎の見た目の違いってのは無かったのだが、今回は今までのような草原に加え、砂漠や空や氷の国などロケーションが豊富で、見た目でもしっかり楽しめる作りになっているのが嬉しい。
マンマミーア…(イカンぜな)
・ボリュームがある割にセーブ機能が無いのが不便。ワープ無しで全面クリアするのは相当な時間がかかる。コストが掛かるからイヤだって言っても、せめてパスワードとかでもいいから、何らかの中断・再開機能は搭載していて欲しかった。

・ハードの性能を限界まで使っている弊害か、ところどころでスクロールの際に画面の左右の端っこのチラつきが少々目立つのが欠点。
イッツミーザ、感想。
 任天堂の横スクロールアクションゲームである『スーパーマリオブラザーズ』の第3作目。

 本作は、マリオの変身のバリエーションの多彩さが楽しいですな。ワールドを進む度にガラリと風景が変わって旅行気分も味わえる楽しさがある。唯一、ボリュームに反して中断・再開機能が無いって欠点は残念。

 1作目のアレンジバージョンに近かった『2』と比べると全体に渡って作り直され、完全新作として生まれ変わった。ゲームバランス部分においても物量面でもファミコンの最高峰のアクションゲームの一つと思える作品。マリオ1をの時なんかも感動したモンだけど、この『3』の時も相当驚いた記憶がある。
 リメイク版も色々出てるけど、最初に出たファミコン版もやっぱり捨て難い。今だと(→スイッチさんオンラインのファミコンとかファミコンミニとかね)昔よりも手に取りやすいし、中断セーブやミスした瞬間に巻き戻しとかも可能だったりするんで、かなり遊びやすくなったのが嬉しい。未経験の方は今からでも是非どうぞ。「1988年時点でコレ」って考えると、やっぱバケモンだよね、コレ(笑)。

掲載日:2004年7月11日
更新日:2022年5月24日


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