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ゴルフJAPANコース
メーカー:任天堂
開発:HAL研究所
機種:ファミリーコンピュータ ディスクシステム
発売年月日:1987年2月21日
価格:3500円
ジャンル:スポーツ(ゴルフ)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 6 7 7 5 6 63
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
イーヤッフー!ハハー!(良ひのである!)
・トップスピンやバックスピン、スイングスピードによる距離の調節など、ゴルフらしい要素が増え、攻略の選択肢も増えている。

・前作の初代『ゴルフ』では対戦するなら2人いないとダメだったが、1人でもCOM対戦ができるようになった。
マンマミーア…(ダメなのじゃ)
・難易度がオニのように高く、気軽に楽しめないのが欠点。ある程度操作に慣れるまではそもそも真っ直ぐボールを飛ばすのすら相当難しい(カーソル移動が速い上にジャストインパクトからちょっとズレただけでめちゃくちゃ曲がるんでネ…)。操作自体の難しさに加えて、ヒントの少なさ&不親切さによる難しさもあり、両者が絡み合っている複合的な難しさである。

・対戦とかできるが、腕前の差が露骨に出るタイプなんで、よほど均衡していないと対戦して面白いと感じるかはビミョーである。

・COMの思考時間が長い場合があり、結構待たされるのはストレスに感じる。
イッツミーザ、感想。
 キャラクターがマリオになっていたりする変更点はあるが、システム的にはファミコン初期に出た『ゴルフ』の直接的な新作となるゲーム。

 スピンやスイング速度による距離の変化など、基本的には操作の選択肢の多さ・リアルさを求める方向に進化しており、初期任天堂ゴルフの完成形とも言える内容。ただ、パワーメータの移動スピードの早さ、ファミコン時代相応の不親切さもあり、難易度は異様に高く気軽に遊べないのがクセモノ。位置付けは『スーパーマリオブラザース』(1作目)に対する『2』に相当する感じであり、初代『ゴルフ』を自在に操作できてようやく先に進める…って感じである。

 ファミコン時代の後半時点だと任天堂もまだゲームの開発方針が定まってない感じであり、難易度をガンガン釣り上げる事で手応えを増やす作り方をする事が多かったなァと記憶(上述の『マリオ2』も、他だと『ゼルダ』等の任天堂の看板タイトルですらそんな感じである)。
 遊び応えに加えて手軽さも両立した任天堂製ゴルフゲームの登場となるとニンテンドウ64の『マリオゴルフ64』まで待つ必要があったと記憶。任天堂製のゴルフゲームは初代『ゴルフ』、本作、次回作『USコース』、『マリオオープンゴルフ』と豊富なラインナップを誇るが、いずれも操作が難しいのが難点と言えば何点。慣れてくりゃしっかり楽しいけど、もうちょっと手加減してくれても良かったなーと(笑)。

掲載日:2023年9月5日


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