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トレード&バトル カードヒーロー
メーカー:任天堂
開発:任天堂開発第一部、インテリジェントシステムズ
機種:ゲームボーイ
発売年月日:2000年2月1日
価格:3800円
ジャンル:カードゲーム


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GB版(3DS-VC) 続編(DS版)

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
7 7 7 10 10 8 8 91
プレイ時間…100時間以上
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
素ン晴らしい!
・良く練りこまれたゲームシステムが秀逸。レベルアップやストーンの移動、ランダム要素などはビデオゲームならではのもので、カードゲームの良さとテレビゲームの良さを上手く融合させている。非常に奥が深く、露骨な相性の良し悪しが無いのは好印象。遊ぶ人ごとにデッキがまったく違ってくるのが面白い。

・シナリオを通してゲームのルールを自然に学べる親切設計。ゲームとしてはエンディング後こそが真骨頂。

・キャラのセリフ・各種テキスト類に妙に毒があるように思えるのも、わしとしては好みである。

・グラフィックは全体的にショボいものの、どこか味わい深い妙なセンスが光る。このチマチマした独特の感じが個人的には好きだ。続編(DS版)が割とありがちな少年漫画風デザインになってしまったんで、オンリーワンの個性って意味ではこちら初代の方が優れていると思う。
イカンぞな。
・キー入力に対する反応が常時鈍い感じで、操作の感覚・手触りは任天堂作品としては今ひとつ。

・COMの思考時間が長め。ロードとは違うんだが、待ち時間には変わらんかな。一手毎に結構待たされるのもストレスっちゃストレスではある。

・シニアクラス以上の上級クラスだと1回のバトルの時間が長くなりがち。上記の待ち時間込みでサクサク進まないって意味では改善の余地はあったと思う(実際、DS版タイトルが「高速〜」ってアピールしてる辺りからして、開発側にもそういう認識はあったとは思うけどもね)。
感想でごじゃる。
 ゲームボーイってハードの終わり頃に突然出て来た完全新作のカードゲーム。マジック・ザ・ギャザリングとかポケモンカードとか流行っていた時期ではあるが、任天堂(しかも社内部署)開発でこの手のジャンルってのが少々意外ではあった。

 携帯機の作品って事で値段も安いので、あまり事前に内容も調べずにエイヤっとばかりに買ってしまったが、これは掘り出し物だったねえ。独自性の高いカードゲームながら任天堂らしく丁寧に練り込まれたゲームシステム・バランスが秀逸。ま、全体的に見た目がショボい分だけ損してたとは思うが、この手のジャンルのゲーム化作品としては出来は良いと思う……って、わしゃカードゲームそんなにやらんからそう言うのもアレだけどな(笑)。

掲載日:2004年7月3日
更新日:2019年11月19日


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