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ドラゴンクエストIII そして伝説へ
メーカー:エニックス
開発:アーマープロジェクト
機種:ゲームボーイ(カラー専用)
発売年月日:2000年12月8日
価格:6400円
ジャンル:RPG


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GB版

Wii版(SFC版を収録)

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 9 10 7 9 7 7 86
プレイ時間…70〜80時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よっしゃよっしゃ。最高ですやね。
・性能的にはかなり劣るハードへの移植なのだが、最初に出たファミコン版ではなく、一度目のリメイクにあたるスーパーファミコン版の再アレンジ版って位置付けであり、非常に遊びやすい作り。

・自由度の高さが魅力。物語の冒頭から一緒に戦ってくれるパーティのメンバーを酒場で集める。職業、性別、名前を自分の好きなように決めることができる。力や体力に優れる「戦士」、回復役の「僧侶」、強力な呪文を覚える「魔法使い」でパーティを編成するのが無難ではあるが、その他の組み合わせでもしっかり先に進めるバランスになっている。物語中盤には転職が可能となり、さらにプレイヤー毎に個性が強く出てくる仕様なのがまた面白い。

・クリアまでのプレイ時間はファミコンのゲームとしては非常に長いが難易度のバランスが適切で飽きが来ない。

・街やダンジョンでの移動速度が早くなり、ストレスを感じない出来になったのは嬉しい。いつでもセーブ可能な「中断の書」も搭載。携帯ゲーム向けの作品として抜かりなし。
おーの、イカンぜよ。
・相応に力の入ったリメイクである事は事実だが、大昔のゲームのリメイクであるゆえ、6400円なる据置機のソフト並に高価な価格設定は少々納得がいかない部分も(出来は良いとは言え、価格設定としては強気過ぎる)。

・元がファミコンのゲームであるだけにどうしてもシナリオ・テキスト部分はアッサリ気味。ファミコン版をリアルタイムで遊んでない若い人とかにはどうしても古く思われてしまうかもしんない。ま、この辺は仕方ない部分ではあるけど。

・スーファミ版同様、恐ろしいまでの女尊男卑傾向が目立つ(男女でパラメータの差はほぼ無く、装備は完全に女性優位であり、全ての能力が上がりやすい万能な性格:セクシーギャルは当然女性しかなれない)。強さだとか効率だとかを考えると、男を選ぶメリットがほぼ皆無なのは、流石にやり過ぎ感がある。
うほっ、感想。
 傑作RPG『ドラゴンクエストIII』の2度目の移植作品。移植と言ってもファミコン版ではなく、リメイク版であるスーパーファミコン版をベースに丁寧に作り直されているため、非常に遊びやすい作りになっているのが特長。
 据置機ソフト並のボッタクリ価格はちょいと納得がいかないが、出来自体はゲームボーイの作品としてとても非常に良く出来てると思えるし、安く売ってるなら遊ぶ価値はあるかと。

 最近出たスマホやスイッチさん版の志の低いやっつけ・小遣い稼ぎ的なリメイクと違って、こちらゲームボーイ版・スーファミ版は当時のドラクエ本編新作(スーファミの『VI』)のエンジンを使って作られた力の入ったリメイクである。1本のゲームとしての格・完成度は段違いと思うんで、わしとしては、環境があるんなら断然SFC・GB版をオススメしたい所ではある。経年劣化によるカセットの電池切れって問題があるのが悩ましいトコだが。

掲載日:2005年11月3日
更新日:2020年11月10日


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