縮緬遊戯堂 > レビューランド > ゲームボーイ > ネメシス

ネメシス
メーカー:コナミ
機種:ゲームボーイ
発売年月日:1990年2月23日
価格:3500円
ジャンル:シューティング(横スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 9 7 7 8 6 74
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よっす!よかばいね!
・ゲームボーイで『グラディウス』を遊べる。勿論、見た目だとか演出部分はハード性能の差もあってダウングレードしとるんだけど、あんまそれをハンディと思わせないアレンジの巧さが光る。やる気のあった時代のコナミはこの部分の匙加減がホント巧かったと思う。

・動きだとかゲームボーイの初期の初期だけあって削られ方が激しく若干見劣りする部分もあるが、白黒4色って制限を感じさせない出来。同時期の多くの他メーカと比べ、ドット絵の描き込みは凄い。

・サウンド面もハード特有のピコピコ音源をハンディと思わせないセンスの良さが光る。曲自体も抜群に良い。

・キーコンフィグとか連射の有無など、携帯機って事を考慮しプレイヤー毎に遊びやすい環境を設定しやすい配慮が嬉しい。操作性は微妙に重かったりするけど、液晶の残像が強く出る初期ゲームボーイの特性に合わせたアレンジなのかな。
だめなのぉ!
・色々配慮はされとる部類だとは思うけど、ドット単位での操作が要求されるグラディウスだけに、やっぱ目が疲れる。難易度も決して低くないので、結構気持ちが折れる。

・グラディウス名物の派手なレーザーとかはかなりショボくなってるんで、この点でどうしても見劣りするし、爽快感も劣ってしまうのは否めず。後で出た『ネメシスII』とか『パロディウスだ!』に比べると、デグレードの仕方・誤魔化し方って部分で若干見劣りはする(本作の時点で十分凄いのではあるが)。
感想。
 グラディウスのゲームボーイ版ですな。まぁ、性能の低い機種への移植だけあって随所にダウングレード感はあるにはあるんだけども、まだやる気のあった時代のコナミのゲームってのは、性能に劣るマシンへの移植の巧さと申すか、ハンディをハンディと感じさせない作り方がホント巧かったなァ、と。最近だと携帯機向けのパワプロとか、ホント目に見えて手抜きしやがるからなー…(苦笑)。

 完成度は本作の時点で間違いなく高いとは思うけど、遊び易さって点で見劣りするかな。このネメシスより後に出た『II』だとか『パロディウスだ!』とかに比べると、ノウハウが溜まっとらんせいかその点は若干落ちると思うんだが、まぁゲームボーイの初期の初期でコレ、って思えば十分に凄かったんじゃろね。それに比べて最近のコナミと来たら全く――(※以下また愚痴なので略)。

掲載日:2009年7月3日
掲載日:2019年7月9日


シリーズ別一覧:グラディウス

縮緬遊戯堂 > レビューランド > ゲームボーイ > ネメシス