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ヨッシーのパネポン
メーカー:任天堂
開発:インテリジェントシステムズ、任天堂開発第一部
機種:ゲームボーイ
発売年月日:1996年10月26日
価格:3000円
ジャンル:パズル


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 6 6 6 7 5 63
プレイ時間…10〜15時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ここが素敵なんです。
・内容はスーパーファミコン版の『パネルでポン』からのベタ移植だが、元が良く出来ているだけに多少の劣化はあれど楽しい事は楽しい。アクティブ連鎖(パネルが消えている演出の間に他の連鎖を仕込む)のスリルは健在。

・キャラクターがヨッシーシリーズに変えられており、マリオシリーズ好きの人やお子様には親しみ易いと言えるカモ。

・パネルが上から降ってくる「落ちモノ」ではなく地面からパネルが上がって来る「せり上がりモノ」。連鎖を組む事で高得点や相手への効果的な攻撃が期待できるが、面白いのはパネルが落ちる前のごく短い時間にとっさに下のパネルを揃えることで後だし連鎖を繰り出せる事(「アクティブ連鎖」という)。このシステムによってスリルが格段に増し、通常では考えられないほどの連鎖を繰り出す事ができるようになる。
ここがイカンのです。
・ハードの関係上、色が白黒。なんで、必然的にカラーの据置機版よりもパネルの種類の判別は付き辛い。些細な事ではあるが結構イタいのもまた事実。

・対戦こそメインのゲームと言える一方、対戦するには人数分のゲームボーイ本体とソフトが必要で敷居が格段に上がってしまった点は惜しまれる。

・キャラクターが妖精さんからヨッシー(スーパーマリオ)に変わってはいるが、キャラだけ変えただけでヨッシーならではの新要素が無い。BGMは引き続き同じ曲が使われている部分もあり、その点でも違和感がある。

・ただ淡々とパネルを消しているだけではほとんど面白さがわからないのは初代同様。相変わらず高みに至るレクチャー部分が弱め(この点の解消はそれこそDS版まで先送りされとる格好だが)。
感想でごじゃる。
 スーパーファミコン版の任天堂らしからぬキャラ達が好きだったのだが、これはこれでありかも。ただ、ハードの仕様の関係で遊び辛くなってしまったのが残念。内容的に前作から進化している点は見受けられず、任天堂作品にしては珍しい『ハードの特性を考慮していないムリヤリな移植』に留まるんで、基本的には劣化版の域を出ず。
 「ヨッシーLOVEぜよ〜!」とか「どうしても携帯した〜い!!」とか言う方以外は素直にスーパーファミコン版を選ぶ方がよかろうと思いますぞ。

掲載日:2005年8月7日
更新日:2019年2月19日


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