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マリオパーティ
メーカー:任天堂
開発:ハドソン
機種:ニンテンドウ64
発売年月日:1998年12月18日
価格:5800円
ジャンル:ボードゲーム(アクション・ミニゲーム集)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 8 6 6 7 7 71
プレイ時間…30〜40時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ここがすごいんです。
・スーパーマリオの世界をムリなくボードゲームに置き換えており、今作は『スーパーマリオ64』の世界観をベースにマップが構築されている。なかなかにぎやかでいい感じですな。

・ボードゲーム部分の配色は同じハドソンが開発した『桃太郎電鉄』がベースになってるんで、そちらを遊んだ事があれば割とすんなり入れる作りではある。物件の取り合いや相手への妨害がメインとなる桃鉄と比べるとこちらマリパはターン毎のミニゲームの比重が非常に大きく、ボードゲーム部分はあくまでライトな双六って感じである。そのせいか、プレイ感覚的には結構差別化はできている印象。

・豊富に用意されたミニゲームとイベントのおかげで退屈しない。1つ1つの個性が際立っているのでそれほど少ないとは感じないのも良し。各ミニゲームの開始前には説明や試遊モードも挿入され、初見でも楽しめる配慮がなされており◎。

・BGMは光田康典氏が担当(氏が担当した任天堂作品だと後に『ゼノブレイド』シリーズや『新パルテナの鏡』等)。壮大な感じの曲が多く、しっかりゲームを盛り上げてくれる。ファミコン時代のBGMのアレンジなどもあり、結構チョイスが渋く懐かしさもある。
ここが困るんです。
・基本的にはミニゲームにどれだけ慣れているかに左右されがち。アクション要素が強く、反射神経がモノをいう傾向が強い気がする。後のシリーズ作に比べるとワンサイドゲームになりやすく、バランスはまだ荒削りな印象も。

・ミニゲームのキーレスポンスが重い感じで、操作性は決して良くない。あと、やたらと3Dスティックをグリグリ回すミニゲームが多く、コントローラ自体も摩耗するし手のひらも痛くなる。多方面で負担がでかくて優しくない作りと言えそうな。

・COMプレイヤーはミニゲームごとに結構強さにバラつきがあり、殆ど何もしなくても勝手に勝てたりする物がある反面、とても人間じゃ敵わん動きをする時もあり、ややしらけることも。
感想ですけん。
 『マリオパーティ』シリーズの第一弾。『桃太郎電鉄』を作っていてボードゲーム作りに慣れているハドソンが開発を担当しているだけに、『マリオ版の桃鉄』って感じで楽しめる。桃鉄に比べるとこちらマリパはマリオらしくアクション色が濃いのが特長。
 初期の作品だけあってバランス部分で若干荒削りさはある感じだが、フォーマットそのものは本作の時点で結構固まってる感じもする。近年の作品よりも腕前の差がガッチリ出やすい感じだが、運の要素が弱めとも言えるんで、これはこれで楽しいと言えるカモ。最近だとスイッチさんオンラインの64で遊べるんで、気になる方は任天堂に追加のお布施でどうぞ。

掲載日:2005年11月6日
更新日:2023年7月25日


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