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ポケモンスタジアム
メーカー:任天堂
機種:ニンテンドウ64
発売年月日:1998年8月1日
価格:6800円
ジャンル:その他(拡張・対戦ツール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 6 7 6 6 3 44
プレイ時間…20〜30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
最高じゃぞ(オーキド博士風に)
・ゲームボーイの本編では静止したドット画のポケモンがイキイキと動くのは良い。操作周りもニンテンドウ64のボタン配置(Cボタン群)を上手く活用できており、操作はしやすい。

・ゲームボーイの初代ポケモン(赤・緑・青・ピカチュウ)を高速モードで遊べて時短で育成などのやり込みができる機能があるのは◎。
イカンのじゃぞ(オーキド博士)
・初代の『ポケットモンスター』(赤緑)当時で151種類いたポケモンのうち、たったの40種類しか使えない。任天堂の広報さん曰く、「強さ重視で選んだ」とのことだが、その割にはヨワヨワのピカチュウが客寄せのためにちゃっかり紛れ込んでいるあたり、あざとさも感じられたり。完全に作る側・売る側の都合(ROMカセットの容量不足による内容カット)であり、対戦ツールとぬかしておいて大きく性能の劣るゲームボーイで出来てた自由な対戦すら満足にできない半端な内容なのがショボ過ぎる。

・実況のバリエーションが少な過ぎて1回のバトルで何回も同じ内容の台詞が出て来たりして萎える。「豪華な画面で対戦を盛り上げる」のが本作の存在意義なのだから、もうちょっとここは力を入れて作り込むべきだったのでは?

・↑と同様に思う点だが、攻撃を外した時、かわすとか弾くとかノーダメージで済むモーションが一切表示されずポケモンが突っ立ったまんまのが当時からしても結構違和感があった。
ピカピーカァ!(感想である)
 「ポケモンの対戦に特化したツール」として発売されたゲームだが、「使えるポケモンの種類が著しく制限されている」なる半端過ぎる内容であり、任天堂がこれだけ不完全なソフトを出すのは珍しい(ついでに、他のIPの下請けに回る事がほぼ皆無だった任天堂の情報開発部がポリゴンモデル作成に動員されたって意味でも珍しかった)。

 とりあえず、海外で発売していないことからも任天堂自身このソフトの内容が物足りないレベルであったことは意識していたようで、それが唯一の救いか。『ポケモンスタジアム2』、『ポケモンスタジアム金銀』が発売して以降は未完成版とも言える本作で遊ぶ価値は感じられませんな。ある意味では黒歴史的な存在だったのかも…(笑)。

掲載日:2004年7月11日
更新日:2023年10月31日


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