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デモンエクスマキナ
DAEMON X MACHINA
メーカー:マーベラス
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2019年9月13日
価格:7800円
ジャンル:アクション(シューティング)


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パッケ版 DL版

設定資料集ですって!

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
6 8 6 6 5 7 4 59
プレイ時間…20〜25時間程度(体験版込み)
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良ひのでゴザル。
《システム・バランス》
・パーツを色々と入手して、自分の好きな感じにチマチマとカスタマイズしていく作業が楽しい。ミニ四駆とかプラモとか、アレコレ試行錯誤してく感覚に近いんじゃないスかね。そういう意味では間違いなく「男の子路線の懐かしさ」があるゲームなのやもしれぬ。

《グラフィック・サウンド・演出関係》
・BGMは渋い感じの曲が多くてカッチョいい。表現しとる世界観には合ってるんじゃないかね。

・かなりトゥーンレンダリング寄りのグラフィックであり、この手のジャンルのゲームとしては結構珍しい感じなのかなーと。アニメ的なキャラデザイン等を考慮すれば、まぁ違和感なく合う路線とは思う。

・あんま独自性のあるデザインって感じではないものの、あんま奇をてらう感じではなく、正統派のカッチョ良さがあると感じる。

《シナリオ・世界観》
・「なんとなくソレっぽい雰囲気」って意味での雰囲気作りは巧みなのかなーと。典型的なSFアニメっぽさ全開であり、作りとしてはカッコいい雰囲気はあるかと(下記の通り「なんとなく」レベルで必要な情報が無いせいで置いてけぼりになりやすいのは残念だが)。

・妙な汗臭さとか男臭さ的な味もあるような気はするが、コレはコレで個性になってるのかなーという印象ではある。
イカンぞな。
《操作性・快適性》
・本作のカメラと相性が良くないようで、結構酔う。何度か画面酔いを食らった経験則で言うと、動きの速い敵とかロックオンするためにカメラをグルンと回す操作が頻繁に必要なステージ・ミッションだと多分特にキツい。視点自体も肩越しかつ自機が中央からズレてて結構クセは強い方かな、と。

《システム・バランス》
・敵を倒した時に出てくるアイテムとかパーツ類とか、わざわざ地面に降りて拾いに行かなきゃダメなのが面倒くさい。普通にホーミングでスーッと吸い寄せてゲット…とかじゃ駄目だったんかな?

・ミッションの途中でちょくちょく操作できないムービーが挟まり、テンポが阻害される印象。できればゲームを進めてる時は動かすのに集中させて欲しい。

《グラフィック・サウンド・演出関係》
・他の機種より性能が劣るスイッチさんって事を差し引いても、グラフィックはのぺっとした感じであんまキレイとは言い難い感じではある。

・フレームレートは常時低め。描画が密集する感じの場面では更に処理落ちでカクカクになる事も割と多いのが難点。アクションゲームとしての気持ちよさに直結する部分ゆえ、もうちょっと頑張って欲しかった所ではある(秒間30フレーム程度はな)。

《シナリオ・世界観》
・ストーリーとか説明不足・断片的過ぎて、話を進めても何がなんだかサッパリ分からない。まぁアクションゲーム寄りの内容だから極端な話シナリオが薄くても別に構いやしないとは思うんだが、アレコレと意味深な事を匂わすだけ匂わせておいて伏線をまるで回収しない等の投げやりな作りはどうしても気になる。

・雰囲気作りはそれなりに巧いんだと思うが、本作に直接関係の無い筈の『アーマード・コア』だとか、数々のロボットアニメだとかをやってる・観てる・知ってる前提の作りなのよね…。アーマード・コアはPS1の最初のをちょっと触れる程度、ガンダム他ロボのアニメ全般興味ナシのわしからすると、置いてけぼりもイイトコである。位置付け的には兎も角、形としては新規IPなんだから、説明もナシに「コレくらいは誰でも分かるでしょ」って作りはちょっといただけない。まぁ元からわしって人間が開発者側が狙ってた客層に入らん事は理解できるのだが、それにしても投げっぱなしで説明不足感は酷い。新規のオリジナルの作品なら、「○○を遊んでる・知ってるのが前提ね!」みたいなのはやめて、あくまで作中でしっかり情報を示して欲しい。知ってる人だけがちょっと嬉しいだけの「○○のオマージュ!」的な開発者の遊び要素は、あくまで必要な要素・情報をちゃんと用意した上で脇道要素でやってくれ…って感じだわな(苦笑)。

・出て来るキャラがことごとく芝居がかった臭い台詞(しかも意味ありげな割には実際にはまるで意味がナイっぽい)ばっか吐いたり、冒頭から説明の無いまま専門用語がチラチラ出てきたり、そのクセ結局はタダの雰囲気作りで内容はスカスカだったり、色々と手抜き感は強い。総じて、「え?」とか「はぁ…」とか置いてけぼりにされる事が頻繁であった。んー、読み手の事をもっと考えて作るべきでは。
感想じゃぞ。
 フロム・ソフトウェアから出ていた『アーマード・コア』のスタッフが手掛けた!……ってのが話題になってたロボットアクションシューティングの新作。

 過去複数バージョンの体験版とスイッチさんオンラインタダ飯キャンペーンで本編を遊んでみた次第。まぁ基本的に元となったであろうアーマード・コアの時から客層に入って無かったと思われるわしなんで、あんま楽しいって思う要素が無かったのは(予想通りとは言え)少々残念。ソレっぽいSF的な雰囲気はカッコいいと思うし、アレコレとカスタマイズしていく作業は楽しい。それだけに、構成の仕方次第ではわしでも十分楽しめる内容になったんじゃないかな…って感じる部分も多く、その意味では惜しいと感じる作品ではある。

 てか、ネット上の感想とか見てたら「簡潔化され過ぎてて簡単過ぎる」だの「ヌルい」だの言われてるのも結構見掛けるんだが、コレでヌルいんけ?あっちこっち操作が忙しくて終始いっぱいいっぱいであり、わしゃ序盤から結構キツかったんですケド…。まぁ元からジャンル的にマニアックなゲームだとは思うんで、どうしても個々のプレイヤー間で技量の差は生まれやすいのかもしれんですけどね。

掲載日:2021年9月21日


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