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ヒューマンフォールフラット
メーカー:テヨンジャパン
開発:No Brakes Games
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2020年6月25日
価格:3500円(パッケージ版)/1530円(DL版)
ジャンル:アクション(パズル)


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スイッチさん版
パッケ版 DL版

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 6 5 8 7 6 63
プレイ時間…5〜6時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いのでごじゃる。
・ウニャウニャ動く柔らかそうなゴム人形チックな変なキャラを操作しての物理シミュレーション系のアクションパズル。キャラクター性はそれほど強く描画されてないと思うのだが、他に例を見ないヘンテコな動きがシュールであり、クセになる味わいがある。夢の中らしい妙ちくりんな世界観も味。

・謎解きの解法は同じ場面でも複数あるようで、「正面から真っ当に仕掛けを解いてクリアする」ものから、「強引に地形を破壊して障害物をどかす」とか「ムリヤリに壁を伝ったり登ったりしてクリアする」等、抜け道的なやり方が結構用意されているのも面白い。

・この手の謎解きメインの海外製ゲームには「後は勝手にどうぞ♪」ってプレイヤーを放り投げるスタイルの物が多いと思うが、このゲームの場合は道中にヒントを再生するアイテムが落ちており、任意で映像を見る事ができるのは親切。プレイヤーに投げっぱなしででは無い。完全に自力で解きたい場合はヒントアイテムをほっといて先に進めばOKって点で考えられた作りかな、と。

・フィールドの切り替え時(落下中)に若干ロードが挟まる以外はほぼ完全にロード無し。快適に進むのが◎。
イカンのである。
・狙って作られたモノっぽいのだが、挙動は万事においてトロくさく、ノソノソとゆっくり動くため、キビキビ動かない事にどうしてもストレスは溜まる。また、ヒントはあると言っても断片的であり、詰まる時はやっぱ割と詰まるのは、この手の謎解きゲームの宿命か。「詰まりやすさ」とかこの辺の塩梅は『ゼルダ』等の大作と比べるとやっぱ配慮は足りん&荒削りな部分はある。

・物理シミュレーション系のアクションゲームだけに、「ちょっとズレてるけど自動で補正して物を拾ってくれる」良くも悪くも融通が効かないて意味ではなかなか厳しい。何度か試して「アレ?これ、拾えない物なのか…」ってなって詰まった所もあったんで(ちょっとズレると拾えないとか、物同士が干渉して本来動くはずの物が動かないとかもままある)。

・物を持つ/壁に捕まるための腕の動きは完全にカメラの方向に依存しており、狭い場所ではカメラが地形に引っ掛かってキャラがアップになって何がなんだか分からず…となりやすい(まぁこの手を伸ばす方向を変える操作が肝になってるっぽいんで、慣れるしかないってのはあるが、もうちょい操作しやすけりゃなァと)。

・遊び始めて割とすぐに強烈に3D酔いしてしまった…。そこまでグネグネと視点が動くゲームでも無いと思うが…。日を置いて遊んでみたが、やっぱ具合が悪くなる。わしゃFPS(…ってか一人称視点全般)にはかなり弱いものの、三人称視点のゲームに関してはPS1やN64初期の物を除けば大抵大丈夫だったのだが…。イマイチ謎であるが、最近他のゲームでも具合悪くなったし、ちょっとこの辺の耐性が衰えて来たやもしれぬ…(おじいちゃーーん…orz)。
感想じゃよ。
 フィールドで謎解きしながら先へ先へと進んで行く物理シミュレーション系のアクションパズル。縮緬一味のこうちゃ殿からプレゼントしてもらい遊んでみた次第である。

 プレイヤーキャラ(よゐこ『インディーでお宝探し生活』の中で濱口が名付けた『ふにゃべえ』の方が有名かも…)の軟体動物みたいなグネグネな動きが気持ち悪く(←一応褒め言葉ね)クセになる。

 ただ、どうもわしの場合、本作のカメラと相性が悪いようで、ちょっと遊ぶと間違いなく吐き気が出て来るのが難点。また、パズル的な要素が濃い一方で操作が妙に難しい等、クセが強めなんで、ダメな人にはとことん向かない内容かも。個人的にはダメでは無いと思うのだが、強烈に酔うのがキツい。『酔わないカメラバージョン』とか出ませんかね…?(笑)

掲載日:2021年7月13日


Steam版のレビューは こちら


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