縮緬遊戯堂 > レビューランド > ニンテンドースイッチ > eBASEBALL パワフルプロ野球2020

eBASEBALL
パワフルプロ野球2020

メーカー:コナミ
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2020年7月9日
価格:6980円
ジャンル:スポーツ(野球)


広告(良かったら買ってくれぃ)
  
Switch版 PS4版

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 7 8 7 7 9 75
プレイ時間…30〜40時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
最高でやんす(矢部君風に)
《全体として》
・正直なところ、新鮮味はそんなに感じないが、ここ数作の中では一番遊びやすく、バランスもそこそこ改善されていると思う。時間ホイホイと申すか、簡単に数時間遊べてしまう没入感は健在であり、その点ではやっぱ良く出来ている。

《操作性・快適性》
・ロード時間はPS3とかVita版よりは短く、待たされる時間が減った点は◎。

・サクサクセスでスタミナゼロでゴールに入り込んだ時に自動でクリアするようになった点は良かった(過去作だと間違って「クリアしますか?→いいえ」で継続して死亡が確定したりしとったんで)。

《バランス部分》
・投高or打高に偏った事があった過去作に比べると、マイルドなバランスであり、そんなに偏りは感じられないバランスと思われる。最近の作品としては投高寄りだったバランスから改善されているとは感じる。

・簡単すぎるor難しすぎるってなりがちだったサクセスモードのバランスも適度な範囲に収まっていると感じる。前作『2018』はスカウト評価が異常に上がりづらく、わしゃ全然ドラフト1位指名の選手が作れなかったが、今回は試合で活躍すれば割とちゃんと1位指名もされる。まぁ「良くなった」ってか、元に戻った程度だが。

《物量面》
・ゲームモードは過去最高クラスに多く、ボリュームは相応にある。

《スコアに反映してないが良かった所》
・ハードに起因する要素で本作ならでは事でもないのだが、スイッチさんでの発売って事で、Vitaのように携帯してもPS3時代のようにTVでも、1本で遊べるのがジミに嬉しい。グラフィックもスイッチさんの性能でまぁ十分かなーって感じる(リアル路線のプロスピだとモデリングの固さとか気になったりするが、デフォルメされたパワプロだと気にならんレベル、と申すか)。
だめでやんす(矢部君風に)
《操作性・快適性》
・サクセスで何故か毎回デフォルトのミートカーソルの操作がデジタル操作に戻されるため、選手を1人作る度に手動でアナログスティック操作に戻すのがジミにめんどくさい(1人クリアしてまた始めるとデジタルに戻っている…)。64以降、ゲーム側からオススメ操作として推されるのはスティック操作だったと思うんだが、なんだって今頃になって十字キー側薦めて来るんか、どーも謎。アナログ操作メニューか何かで一括で変更できて設定が保存される、でよくない?

・ソフトが強制終了する不具合に2〜3回くらい遭遇。選手を育成するモードだとプレイヤーに落ち度がナイのに容赦なくペナルティを食らうのが面白くナイ。酷くないスか?

《バランス部分》
・ゲームモードは上述の通り充実しておるとは感じるが、割とやっつけと申すか代わり映えしないと申すか、作り自体は大雑把な印象。バグとかも「とりあえず発売してパッチで後から塞げばいいや」って作りなのは印象はよろしくナイ。

・本作の中で育てる事のできる選手の強さがVita等で展開している課金アプリ(サクセススペシャル)に比べるとかなり見劣りする事が多い(本作だと金色の特殊能力とかガンガン付けるまでは至らず、サクセスでも球速140キロ台後半に必要経験点が猛烈に引き上げられるため、過去作では慣れてくればそこそこ作れた160キロの投手とかは本作のサクセスでは異様に作りづらい)。課金の方向に誘導してる印象は拭えず、印象は悪い。

・タイトルの通りeスポーツ押しなのか、チーム間の格差とか小さくするためか、普段以上に選手能力の査定が無茶苦茶な気はする(全体的に守備面は印象で適当に付けられとる感じだし、タイトル取った某投手のコントロールがFとかヒドイ…)。

・相変わらずパワフェス・栄冠ナインの敵COMの動作・点の取り方はインチキくさい。ムリヤリ接戦を演出するように敵チームにポンポンと点が入るので、徒労感を覚える…。もうちょっと自然にできんもんですか?

《シナリオ》
・サクセスは無難なストーリーだが盛り上がりには欠ける印象。過去作であった二刀流作成シナリオが無くなっちゃったのも残念(わしゃハンパな選手を作るのが好きなんで、二刀流シナリオは結構好きだった)。
感想でやんす(矢部君風に)
 実況パワフルプロ野球の2020年版。何やらeスポーツ押しらしくタイトルが伝統の『実況パワフルプロ野球』から『eBASEBALLパワフルプロ野球』に変わっちまったのだが、元の面影すら残ってない同社のサッカー側(ウイニングイレブン)に比べりゃマシな方か…(苦笑)。

 暫くPS系ハードメインで展開していたので、任天堂ハードにシリーズ本編が出るのは久しぶりであり、わしとしても暫くVita版で遊んでいたが、Wii以来久しぶりに任天堂ハード(スイッチさん)で購入。
 基本的には最新データ版って事であんま代わり映えはしない出来だと思うが、あんまハマらずにやめちゃった『2018』とかに比べると素直に楽しめる内容にはなってるかもしんない。遊び始めて調子が出て来ると簡単に数時間遊べる没入感の高さはまぁさすがと言った感じか。
 「質より量」って感じで少々やっつけ感のある大雑把なバランスのモードも多いとは思うが、まぁ「無難に楽しめる、任天堂ハードでの久しぶりのパワプロ本編」には仕上がっているのかなーと。

 全てのモードを遊び尽くしたワケではナイのだが(わしゃチームを1コ完成させるまでペナントとか遊ばんかったりするんで)評価・大体の印象としては「ここ数作のなかではまずまず良く出来ている」って辺りで固まったかなーって感じではある。

掲載日:2022年3月15日


シリーズ別一覧:実況パワフルプロ野球

縮緬遊戯堂 > レビューランド > ニンテンドースイッチ > eBASEBALL パワフルプロ野球2020