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不思議のダンジョン 風来のシレン外伝
女剣士アスカ見参!
for windows

メーカー:チュンソフト
機種:ウインドウズ(98/2000/Me/XP)
発売年月日:2002年12月20日
価格:オープン価格
ジャンル:RPG(ローグライク)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 9 9 7 8 10 8 89
プレイ時間…150〜200時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いのでゴザル。
---移植元ソフトと同様の点---
・ダンジョンの種類がとにかく豊富。天輪国上級をクリアするとメインシナリオは一旦エンディングを迎えるが、そこまでは小手調べで、さらにダンジョンが沢山用意されており、ボリューム面では不満なし。罠を駆使するダンジョン、杖や巻物だけで先を目指す今までにあったタイプのダンジョンに加え、秘技と呼ばれる技を使うことができる「クロンの試練」といった斬新なダンジョンもある。ドリームキャスト版より更にダンジョンが増え、心行くまで不思議のダンジョンを満喫できる作りなのが嬉しい。

・見た目は前作であるNINTENDO64版『風来のシレン2』に似ているが完全2Dとなっており、細かい描き込みが美しい。また、操作性が向上しているのも嬉しい。

---新たに思った点---
・ドリームキャスト版では長かったロード時間もだいぶ改善され、快適に遊べるようになったのが嬉しい改善点。

・キーコンフィグが可能となり、自分の慣れたゲーム機と同じ配置に設定できるようになったのがPC版『シレンGB 月影村の怪物』から進化点。
駄目でゴザル。
---移植元ソフトと同様の点---
・基本的には過去の不思議のダンジョンを遊んでいてセオリー的な動きを把握している経験者向けの作りであり、初心者さんに対してはそれほど親切な作りではない。

・合成の印を増やしたり、腕輪を壊れなくしたりするアイテム「風魔石」がレアすぎる。縛りが強過ぎて自由に合成する楽しみが味わえない。

・最近の不思議のダンジョンシリーズではお馴染みの初心者向けの導入ダンジョンは用意されておらず、最初から難易度は高めであるため、シリーズ未経験者にはキツい内容かも。

---関係ないけど一言---
・すごいプレミア価格になっている。PCで現行のOSに合わせて再販するなり、ニンテンドースイッチ等の普及している現行のゲーム機で出すなりすれば、そこそこ売れる気もするのだが、チュンソフトさん、やる気ねーからな…(本編であるトルネコやシレン以外のコラボ作品はちょこちょこ出し続けてるのが余計腹立たしかったり…)。
感想でごじゃる。
 ドリームキャスト版の『風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参』(レビューはこちら)のPC移植版であり、追加要素も加わった決定版的な位置付けの作品。

 基本的な作りはドリームキャスト版を踏襲しているが、快適性部分で更に向上していたり、ボリュームがアップしていたりする豪華な作り。個人的には『風来のシレン』シリーズの中では元祖に次ぐお気に入りの作品である。最近だと経年劣化で少々ハードの挙動が怪しくなり始めたドリームキャスト本体(+セーブ用のビジュアルメモリ)を引っ張り出さなくても遊べるようになった点が嬉しく、一時期再ブームが到来しておりました。ロード時間ナシで楽しめるのが良かったですな。

 しかし、『風来のシレン2』共々、現行のゲーム機に移植できんもんかね?近年のチュンソフトさんは需要がそんなにナイと思われる、微妙なリメイクの『シレンDS』ばっか何度も移植してるのだが(半端移植のシレンDSよか、元のスーファミ版のベタ移植の方が遥かに嬉しいくらいで)、多少権利周りでめんどくさくても、傑作である『シレン2』や『アスカ』を移植して貰った方がずっとありがたいんだがなァ…。

掲載日:2007年11月19日
更新日:2023年2月21日


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 8 10 9 9 10 8 92
プレイ時間…500時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
こ、これはどえりゃあすごいの!!
・従来のシリーズと開発元の会社は変化しているが、本作はニンテンドウ64で発売された『風来のシレン2』をベースに開発されてる部分が多く、不思議のダンジョンシリーズとして重要な基礎のゲームシステムもしっかり健在。タイトル上では"外伝"と載っているが、根本的なゲームシステム的にも大きな変更は無く、マッシュアップされた内容に仕上がっている。

・従来作よりも全体的に敵の強さや特殊能力が強化されている傾向にあるが、プレイヤー側が有利になる要素も新たに浅く広く用意されている事でバランスを取る形になっている。単なる高難易度化だけではなく、プレイヤーの知識や技量がさらに深く試されるバランス調整に仕上がっている。

・いつもの通常ダンジョンである天輪国を攻略した次は祭来国リーバ八獣神をモチーフにしたダンジョンを攻略する事になるが、このダンジョンがそれぞれ特色に富んだ内容で奥深い。罠ダンジョンである「カカ・ルーの試練」や、エレキ箱モンスターを味方として進める「ブフーの試練」といった従来作でも登場した方向性のダンジョンに加えて、泥棒を積極的に行って進める「ギトーの試練」、様々な秘技を駆使して攻略する「クロンの試練」など、それぞれのダンジョンごとに全く異なる攻略法が必要になるのが新鮮で面白い。

・背景やモンスターなど、2Dグラフィックの描き込みが丁寧で解像度も高く綺麗。それでいてアニメーションも短めで、ゲームがテンポよく進められるよう手が込んであると感じた。

・すぎやまこういち氏&松尾早人氏が担当されているBGMだが、過去作の流用曲も新規制作BGMもアスカ見参の雰囲気と合う曲が揃っている。和楽器の音源を多めに使うなど、特に和風のテイストが強くなるよう意識した曲が多いように感じた。

《Windows版ならではの利点》
・Windows版ならでは利点として、オフラインパッチを適用すると『新たなる挑戦』としてプレイ出来るダンジョンの数がさらに増える。上記の祭来国のダンジョンをさらに高難易度化した発展形ダンジョンが8種類と、特殊なルールで挑む週替わりダンジョンが11種類。そして本編で白蛇島をクリアすると、超高難易度ダンジョン『裏白蛇島』が追加される。さらに深くやり込める要素として約20種類も追加ダンジョンが用意されているのは圧倒的で、どのダンジョンも玄人御用達の難易度・ボリュームを誇るのが特徴。
あちゃあ〜。これはいかんの〜。
・最初に挑戦する天輪国初級の時点でそこそこの難易度はあるので、不思議のダンジョンに慣れていない人は間違いなく一苦労すると思われる。本作はローグライクの『何度も倒れて覚えていく』スタイルを初っ端から突き付けてくるだけでなく、全てのダンジョンでその傾向がしっかり強いので総じて難易度は高め。

・風魔石などを代表に、取得にプレイヤーの腕前が必要になるというよりも、取得にプレイヤーの運が大きく影響されるアイテムが多い。コレクションを全て自力で集めきろうとすると少し辛いかと。
ほんじゃあ、感想じゃあ。
 『アスカ見参』の名を冠する通り、ニンテンドウ64の風来のシレン2で仲間として登場した女剣士キャラクター、アスカが主人公に抜擢。ストーリー的にも風来のシレン2との繋がりが多少あるが、外伝という事もあり独立したストーリーになっている。

 物語の舞台となる場所は天輪国と祭来国の2つを各地を巡っていく流れになっているが、その中でも特に祭来国は日本古来の生活様式や民間信仰をモチーフにした場所が多く、古き良き日本の文化が随所に感じ取れる。アスカ見参は風来のシレンシリーズの中でも純和風の要素が強めの世界観が特徴的で、背景のグラフィックもそれに準じた自然風景が拡がっているなど、派手さはないが芸が細かい部分が多い。

 約20種類の追加ダンジョンをプレイ出来るのがWindows版ならではの最大の長所で、ストーリー本編もさることながらこちらを本格的にプレイすると凄まじい時間を使う事になるはず。不思議のダンジョンシリーズの超・やり込みゲーマー御用達と言える内容で、この点は人によっては凄まじい利点になるかと。

 総じて高い完成度・中毒性のある不思議のダンジョン作品なので、様々な人にプレイしてほしいと思う反面…市場価格がかなり高騰しているので簡単には購入し辛いという、ゲーム本編とは別の意味でネックと言える部分も。不思議のダンジョンシリーズ作品を既に幾つかクリアしている人であればまず楽しめると思うので、そういった方々には是非ともこの『アスカ見参』を堪能してほしいと思います。

掲載日:2023年2月21日


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