タクティカルグラディエーター ヴェイグス
TACTICAL GLADIATOR VEIGUES
メーカー:ビクター音楽産業
機種:PCエンジン
発売年月日:1990年6月15日
価格:6700円
ジャンル:シューティング(2D・横スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 5 4 6 4 5 49
プレイ時間…5〜6時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良ひ!良ひぞ!!
・いかに効果的に十字キー下での“よっこらしょターン”(勝手に命名。何故かこの隙丸出しの不格好なターン中は完全無敵だったりする)を使えるかが先に進めるかのカギを握る。華麗にパンチやビームで敵を葬るんじゃなく、効果的なタイミングでこの“よっこらしょ”カードを切れるかどうかが重要ってのはある意味シュールではあるが、一応ゲーム性として機能はしているようには思う。

・ステージクリア時のスコアに応じてマシンの各パーツを自由にパワーアップ割り振りさせられるのが面白い。こういったカスタムチックな機能は当時にしては珍しかったと思う。
むはー、イカンですきに!
・自機の大きさに大して画面が狭いので常に強烈な圧迫感を感じる。必要以上にキャラが大きいせいで視認性が悪く、咄嗟の敵の体当たりに対応できない。結果、ある程度「次に敵がどこから湧いてくるか」とか把握していないと3面辺りからは話にならず、必要以上に『覚えゲー』になっちゃってる感あり。

・パーツが貧弱な状態でスタートするので、ゲーム開始後しばらくは『超もっさり』に我慢しながらゲームしないといけないってのがしんどい。あと、十字キーの下で方向転換とか、操作方法の割り当てにそもそもムリがある。ちょっと慣れてもとっさの回避でついつい左右にボタンを押してしまったり事故が頻発する。PCエンジンはボタン少ないから仕方ないって言えば仕方ないけども、何か巧く工夫できなかったものか、と思ってしまう。

・BGMは和音を活かした味わい深さはあるにはあるが、どっちかって言うと『安っぽいピロピロ音』って印象の方が強烈なせいかあんまり好感は持てなかったりする。
感想じゃけいのう。
 PCエンジンでは結構多かった『キャラを大きく描画する事を優先し過ぎてゲームとして遊びづらくなってる』手の作品。元はパソコンの作品らしいが、移植元の方は遊んだこと無いんで比較は割愛。
 多彩な攻撃手段とかユニークな点もあるにはあるが、半端なコダワリのせいで視認性や操作性が大きく犠牲になってしまっていて、結果ゲームとしてはションボリ級に留まってるのがナントモ…である。これ、今の性能のゲーム機でフルリメイクとかしたら結構面白いんじゃないかなぁ!?…って半端ゲーのリメイクじゃ売れんのかなぁハハハ…。

掲載日:2014年11月10日


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