マーシャルチャンピオン
メーカー:コナミ
機種:PCエンジン SUPER CD-ROM2
発売年月日:1993年12月17日
価格:7900円
ジャンル:アクション(2D・格闘)


執筆:アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
48
プレイ時間…5〜6時間程度
※映像〜ボリュームは10点満点、総合は100点満点
小野川良い左衛門。 狩野ダメ右衛門。
・格闘ゲームとしてはやたらとシステムが簡潔にまとまっているので、使えるボタンが少ないPCエンジンでもそれほど不満は無い。

・オープニングの歌が流れるとか、CD-ROMの容量を活かした仕掛けはあるにはある(ゲーム内容に直接プラスに作用してるかっていうと別にそうでもないが)。
・ストIIよりだいぶ後になってからのリリースなのに、内容はかなり見劣りする。少な過ぎて駆け引きにならない技バリエーションだとか、ちんまいグラフィックだとか、トロトロ過ぎてイライラ必至の超モッサリ挙動だとか、後出しの割にはストIIに勝ってると思われる部分が見当たらないどころか、SNKから承諾とってTAKARAがSFCで出してた餓狼伝説シリーズよりも酷い出来だと思う。アーケード版はそこそこ出来が良くて家庭用で劣化したのか?それとも元からこんなんで大したものじゃなかったか?いずれにせよ、ストIIのパクリ・劣化の域に留まる内容とは、(90年代当時は)バリバリとアーケードでヒットゲームを出してた(+自分がパクられると「そのレベルで模写って言うの?」ってくらい簡単に訴える)コナミらしからぬ内容であるのは確か。
柳川感想太夫。
 いやー…。コナミと言えば「パクられたら速攻訴えて相手の息の根を止める」のが趣味だと認識しているんだが、その割には自分は割と大胆に他者からパクってるんだよねー…。タイトーの音ゲーとか訴えんなら、これもカプコンから訴えられても仕方ねえんじゃねーの?カプコンは「売れてるモンの類似品が出るのはよくあること」で済ませてたから良かったけどもねー。
 最近はゲーム業から半撤退状態だけに数は少ないがレベルファイブの「レイトン教授」似のアレとかね。最近だと課金地獄で多数のゲームをソーシャルゲー化し、『生かさず殺さずでユーザーから効率的に金だけ吸い上げる』とか実践して見せてくれてます。ま、それらもろもろひっくるめて『自分に優しく他人に厳しく』ってやつですね!コナミは理想的なオトナのあり方をいつも我々に教えてくれます。

 ま、最近のコナミの姿勢にブツブツと皮肉だの文句言ってんのはさておき(笑)、このゲームはヒロインの金髪忍者レイチェルが微妙に人気があったらしい(ストIIのバイソンくらい、だぶん…)格闘ゲーム。アーケード版が先に出ており、大きなキャラ描画で迫力があったらしいのだが、このPCエンジン版は別に大きくないってか、むしろ、スーパーファミコンのストリートファイターIIより大きさも動きもちんまいので、かなりガッカリな感じではあった。

掲載日:2014年2月10日


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