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ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
メーカー:エニックス
開発:アーマープロジェクト、バードスタジオ、アルテピアッツァ
機種:プレイステーション
発売年月日:2001年11月27日
価格:6800円
ジャンル:RPG


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PS版       DS版       サントラ

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
7 10 9 9 8 7 8 86
プレイ時間…150〜200時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よかですたい。
・ファミコンの名作RPGの移植作。オリジナル版のイメージを崩さずに上手くリメイクされている感じ。ドラゴンクエストシリーズはリメイクが丁寧で好感が持てる。難易度はファミコン版よりかなりマイルドで遊びやすい方向に調整されている印象で、ファミコン版でクリアできなかったユーザさんにもピッタリかも。

・ファミコン版はメンバーが揃う5章では勇者以外はAI行動で自由に命令できなかったが、今回のリメイクは自分で行動を決定できるため、遊びやすくなった。AIを使って懐かしみつつ遊ぶも良し、自分で全員に指示を出して計画的に楽しむも良し。補助魔法をほぼ使ってくれなかったブライやミネアが大幅に使いやすくなったのは嬉しい。

・クリア後におまけダンジョンがあり、ストーリーに大きく絡んできた某キャラが仲間になる。最初から強いので一軍としてガンガン使える。難易度の高い隠しダンジョンも用意され、オリジナル版を遊び尽くしたプレイヤーでも楽しめる要素が用意されたのは良し。

・フィールドで「はなす」コマンドが可能になった。パーティのキャラの心情描写が細かくなったのは◎。
だめですばい。
・クリア後に仲間になる某隠しキャラがオニのように強い。頼りになるのは嬉しいのだが、「力が強くてしかも素早い」・「攻撃魔法も回復魔法も完璧」・「何を装備しても呪われない」など、既存のキャラよりも強過ぎて、大半のメンバーを食ってしまってる印象。「会心の一撃が出やすい」等、独自の強みがあるアリーナ以外全員を食っちまってるカモ…(苦笑)。その追加シナリオにしても、どこか取ってつけたような作りであり、少々まとまりが悪い感は否めず。

・ファミコン版に比べマーニャ(魔法使い系)が意味不明な程の強化がなされ、レベルが上がると何故か力やHPまでメキメキ育つのが少々謎。その上がり分、ちったぁ恵まれないトルネコやブライにわけたってください…(苦笑)。
感想なり。
 ファミコン『ドラゴンクエストIV』(レビューはこちら)のリメイク作品。同じプレイステーションで出た『VII』のエンジン流用で作られた感じである。
 基本的には『VII』の素材の流用で手抜きっぽさも無くはないけど、最近のスクエニのやっつけな仕様なリメイクと比べると、俄然隙の無いリメイクっぷりとは言えそうな。ファミコン版と比べるとAI強制だった5章でちゃんと仲間に指示を出せるようになった点は大きい改良点。追加された6章はシナリオ的に賛否割れそうな感じはあったが、まぁ基本的には良リメイクと言えそうですな。

 思えば2001年の夏ごろ、ファミコン版『IV』が無性に突然やりたくなって引っ張り出して遊んだんだ。5章まで逝ったところで消えて泣きそうだったんだけど、その後、このプレイステーション版の発売が明らかになった。タイミング的に良いのやら悪いのやら…ある意味では「すぐリメイクが出るよ」って虫の知らせだったのやもしれぬ(笑)。

掲載日:2004年7月22日
更新日:2022年4月19日


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