剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃
サムライスピリッツ新章

メーカー:SNK
機種:プレイステーション
発売年月日:1999年12月22日
価格:5800円
ジャンル:アクション(2D格闘)


かいたひと : アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
38
プレイ時間…10時間程度
※映像〜ボリュームは10点満点、総合は100点満点
良し! 悪し。
・全体的なグラフィックは褒められたもんじゃないが、2Dで描かれた背景に関しては緻密で美しい仕上がりになってるとは感じる。

・ロードの合間に挟まれる北千里氏のキャライラストは上々の仕上がり。筋骨隆々のイカツイ男キャラから神秘的な女性キャラまで多種多様(これをフツーにドット画にすりゃあ良かったのに、どうして角材ポリゴンにしちゃうかなあ…!)。
・テンポ悪し。読み込み時間・頻度なんかも相当駄目な部類だとは思うが、実際のバトル中でも一定分だけ相手体力を削る段階(体力ゲージが緑から黄色、黄色から赤に変わる)タイミングでバトルが一旦中止し、勝ってるキャラが一言喋って毎回流れが中断されるのが興醒め。言うセリフも毎回変わらんしね。

・同時期のポリゴン使った格闘ゲームと比較して明らかにグラフィックがショボい。『鉄拳3』とかメジャーどころと比べてしまうと最早同じハードで出たソフトとも思えぬ出来。見た目が良いならまだ良かったけど、自慢の2Dドット画を捨ててまで
3D描画にして出来たのがこのレベルでは…。

・挙動もモッサリ、グラフィックもエフェクトも至極地味と来て、テンポも最悪となれば、こりゃ爽快感も皆無。うーむ、これは何と申すか…救い様が無い気が…。

・エート、ちょっとこれ、必殺技コマンドの入力がシビア過ぎやしませんか?波動拳や昇竜拳程度のコマンドでもマトモに出せないんで半回転とか以上になってくると最早ムリなレベル(筆者がヘタなだけかもしれんが)。せいぜい他の格闘ゲームと同等レベルの緩さでも良かったような…?

・個々のキャラのデザインは個性もあって良いと思うが、シリーズ作品の中では後の時代という設定もあり、白髪のジジイと化した覇王丸一人しか残ってないってのが寂しい。

・『ストーリーが充実』・『物語を盛り上げるGCムービーの数々』ってのがウリらしいが、説明が断片的過ぎて流れがまったくワカラン。…ってか、格闘ゲームでそんな事言われてもなァ。あと、無駄に訳ワカラン理屈でロリキャラなまま(しかもプレイヤーキャラから格下げ)のナコルル・リムルル押しされても困る。
感想じゃい!
 あの伝説の(悪い意味で)ネオジオ64基板からの移植作品。見た目は3Dポリゴンで描画されてるけど、システム的にはほぼ完全に2Dの格闘ゲームとなっている。『ストリートファイターEX』系統のゲームって事になると思うが……明らかに見た目がションボリレベル。見た目がションボリでもしっかり遊べる内容ならまあ良かったとは思うのだが、システム部分がそれ以上にガックリな出来。う〜ん、こりゃ、いかんぜよ〜〜…。

 そう言えば、本作のデザイナー北千里氏と言うと『ファイアーエムブレム』ユーザの自分としては後にFEシリーズ『蒼炎の軌跡』と『暁の女神』でキャラデザをやった人ってイメージが強いが、SNK時代はこういうのやってたのね、と感慨深い。水彩画チックなイラストとかも味わい深い。

掲載日:2013年6月3日


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