ゼノギアス
メーカー:スクウェア
機種:プレイステーション
発売年月日:1998年2月11日
価格:6800円
ジャンル:RPG


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PS版
  
公式設定集 サントラ

執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
9 8 6 9 6 8 8 78
プレイ時間…50時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よっしゃあ!最高だ!(フェイみたいに)
・とても作り込まれた世界観。1990年代に流行ったロボアニメに類似した近未来的な世界で、それでいてどことなく不気味な雰囲気を備え合わせたようなSF物語は、ロボ系が特に好きという訳でもない自分でもかなり圧倒された。とにかくストーリーが濃く、のめり込める。

・3Dグラフィックで作られた背景やキャラ、演出はPSのゲームの中でもかなり綺麗。3Dグラフィックの魅せ方がとても上手で、ここまで作り上げるかと驚かされる。

・ボリュームがとてもあり、普通にプレイするだけでも40時間近くは越えるだろうも思われる。台詞の量も多く、会話が可能なNPCも状況によって台詞がよく変わるのでさらにゲームに惹き付けられる。
ダメですばい。
・ゲーム後半のDISC2があまりにも駆け足気味すぎる。DISC1までは濃厚なストーリーが続きボリュームを感じるのだが、DISC2からは驚くほどストーリーが駆け足になる。DISC1なら2〜3時間はかけてゲーム中で描写したであろう部分をDISC2では本当にものの1、2分でサラッと紙芝居仕立てで説明してきたりと完全に別物レベルになっている。直前までDISC1の濃さに浸っているだけに、この突然すぎるDISC2の進行速度の早さはキツすぎる。

・専門用語が半端ではなく多く、ストーリーを理解するのに苦労する。特にこれといった説明も無く、わりと序盤からポンポン専門用語が出てくるので理解しきるのが結構大変。

・ゲーム中の表現として画面全体をフラッシュさせる表現が非常に多く、目がチカチカする。暗い所で画面に近づいてプレイしたりすると本当に危なくなるレベル。

・シナリオを飛ばす事が出来ないので、途中のバトルでゲームオーバーになってセーブからやり直したりするととにかく時間がかかる。実際にバトルしてる時間よりもシナリオ部分の方が遥かに長かったりするゲームなので、目につきやすい。

・カメラ方向が固定ではなくプレイヤー側が自由に切り替えるスタイルのせいで、カメラワークが悪い。さらに背景が暗くて物を認識しにくく、ミニマップ等も無い事が多いので迷子になりやすい。

・序盤から中盤までは戦闘もそこそこ面白いが、中盤からヌルくなってきて戦闘が単調になってくる。バトルを主に楽しむタイプのゲームではないとはいえ、もっとバトルそのものの作り込みも良くしてほしかった。
では、感想を見ましょうか。(シタン先生みたいに)
 とても作り込まれている世界観がゼノギアスの最大の魅力。このゲームだけの完璧オリジナルな物語ながら、本当にもう一つの世界があるかのような世界の凝りっぷりにはもう感服する。

 しかしこのDISC2の駆け足っぷりはちょっと酷すぎる。開発側もかなり不本意な結果としてこうなったそうな(一説にはスクウェア側がFFの方に力を割いてしまったからとかなんとか…)。何らかの事情があったとしても、プレイヤー側からすれば無茶苦茶すぎて、かなり困惑する事間違いなしである。
 ただDISC2のストーリーも決して破綻してる訳ではなく、本当に話のさわりの部分だけを書いてDISC1の時とは思えないほど駆け足になりすぎているだけである。さらに物語の最後はキッチリ作られているので、完全に投げっぱなしにはならないようには作られている。とにかくDISC1のストーリーの流れの濃厚っぷりとDISC2の差が激しすぎた。

 しっかり最後まで作り込めたらもっとスゴいゲームになっていただろうなあ…と思うと非常に惜しい。どう作ったら良いか分かってるのに作れないというのは開発側からしても辛かったんじゃないだろうかと思う。今からだと需要は少ないのかもしれないが、しっかりとリメイクして作り直してほしいなあと思うゲームである。

掲載日:2016年12月19日


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