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メーカー:ソニーコンピュータエンターテイメント
機種:プレイステーション2
発売年月日:2001年12月6日
価格:5800円
ジャンル:アドベンチャー


かいたひと : アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
10 10 87
プレイ時間・・・15〜20時間くらい
※映像〜ボリュームは10点満点、総合は100点満点
グッドですぞ だめですぞ
・なんと言うか幻想的だね。独特の空気感や冷たさの表現(しかも無機質的でないってのがスゴイね)、イコの心理状態を巧みに表現したBGMが秀逸ですわな。ここまで「静」の世界観を見事に表現してるゲームは他には無いかも。

・無力ではかなげ、しかも神秘的な雰囲気を持つ少女ヨルダの存在は大きい。「守ってあげたい!」というキモチがテンションとゲームを進めるモチベーションに与える影響は計り知れない。が、これは男の心理を巧みに動かしてるのであって(多分)、女性がこのゲームを遊んだらこの部分をどう思うのか?気になるところではある。

・少女はさりげなーく動きで謎解きのヒントを教えてくれたりする。あとは、敵がいなくなると結構せわしなく動くので、その様子を観察してみるのも意外と楽しかったりする。

・余分なものを一切省いたと思われるシンプル設計に好感が持てる。操作系統がわかり易いし余計なパラメータが無い。難易度やセーブポイントの多さなど、ゲーム慣れしていない人に対する配慮も適切な具合だと思う。

・絵本チックなデザインの取扱説明書がイカス!遊び心が良い。
・作業的・かつ面倒な「影」との戦闘が多く(特に中盤以降)、ストレスがたまる。「雰囲気を楽しむ」的な色合いの強いこのゲームの場合、ここまで戦闘が多くなくても良かったと思うな(こう思える一番の要因は下で書いてる「視点」の問題なんだけどね)。

・視点操作の自由度が極端に低く、特に戦闘ではかなりキツイ。女の子の位置を把握できなくなったりするので、そのせいでゲームオーバーになる事が多かった。視点が急に切り替わる事が多いのもストレスになる。加えて、「自分視点」なカメラが無いのも非常に辛い。

・画面解像度の低さが惜しい。これ、途中までプレイステーション1で作ってたのかな?あと、人物の動きのカタさが少々気になる。

・取扱説明書はホンワカした雰囲気を醸し出しているが読みづらい・・・。
感想ですぢゃ
 とにかく独特の「雰囲気」がいい感じのゲームですなぁ。ライト級ゲームの一つの完成形と言っていい内容じゃないかな、これは。こういった作品はもっとあっても良いと思うなり。

掲載日:05年11月6日

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