解決!オサバキーナ
メーカー:キッド
機種:プレイステーション2
発売年月日:2004年7月29日
価格:7140円
ジャンル:アドベンチャー(ノベル系)


かいたひと : アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
54
プレイ時間・・・5〜6時間程度
※映像〜シナリオは10点満点、総合は100点満点
母さん、ここはいいぞ!! お父さん、ダメですよ!
・ゲーム性・独自性が皆無という点は裏を返せばアクション要素の強いゲームやアクの強いソフトが苦手な方でも十分楽しめる、と言うことになる。“手ごわい”系のゲームが苦手な方でも十分楽しめる・・・かな?

・基本的にはテキストアドベンチャーだが、結構ボイスが入っており、その分のお得感はあるかもしれない。
・基本的には長々としたテキストの合間合間にちょっとした選択肢があるくらいでゲーム性はそれほどない。

・シナリオの展開は強引かつ単純。奥深さが無い。なんでもかんでも「オサバキ〜〜〜ナ!!」とか言って妙なハイテンションなノリで済ませてしまっていて、ワンパターンで安直。正直、その過剰過ぎるテンションの高さ&単調さにはついていけず置いてけぼりを食った印象。「は?」とか「へ!?」とか言った心境に陥る場面もしばしば。話自体にも捻りや深みが足りなく、面白いと感じる場面が少ない。「主人公=プレイヤー」と言うタイプのアドベンチャーだが、「自分ならこう行動したい」というような肝心な場面で選択肢が出ないんで「なんでそこでそう勝手に判断するのだ!?」と言う行動が多過ぎ。従って、まったく感情移入できず。弱いシナリオを補うために声優だけの魅力で全てを押し切るのはユーザを楽しませる手段としては余りにも強引過ぎ。物語の展開があまりにも力押しなので、読んでいて共感出来ない部分、「なんでそう言う流れになるのだ?」と感じる部分が目立つ。ノベルゲームなのに物語が薄っぺらいとはどういうことだ?

・用語・背景にしてもファンでないユーザーに対しての説明が不足気味で、「ハァ???」となるケースが少なくないのは気になった。7000円も取るならばファン以外へのフォローも欲しい。

・絶対的な物量が不足気味。値段に対してボリュームが少な過ぎるように感じる。
オサバキ〜〜ナッ!!感想、トウッ!
 下でたこまる専務が「これでもか!!」とばかりに大絶賛しておるが、こちらは「声優水樹奈々さんのファンではない、アニオタ系人間でない、ギャルゲー自体をそもそもやらない人間」の立場で冷静にモノを言わせていただく。
 たこまる専務の発言にある通り、最初は「逆転裁判の人気に乗じて出したパクリ系のゲーム」かと思っておったが、全くの別物みたいね。「異議あり!!」の代わりに「オサバキ〜〜ナ!!」とか叫ぶんだろうって(苦笑)。

 まぁ、基本的にはありがちなテキストアドベンチャーゲームと言ったところか。特にこの作品ならではの優れた部分は見当たらないが、操作していて特に不便さを感じない作りは良かった。操作に技術が要らない分、誰でも遊べるという点では敷居は低いのだと思う。ただ、なんでもかんでも「その場の流れ」や「ノリ」や「テンション」で片付けてしまっており、シナリオの出来としては悪いけど良い評価は与えられない。
 とりあえず、そもそも開発者からみてターゲットですらない自分のようなユーザーが、しかも、ヒトから借りてブツブツと文句を申すのも失礼かとも思ったが、さすがにこの作品が「遊戯堂的評価=94点」というPS2でトップクラスの評価の作品と言うのもなんかおかしな話だと思ったので、敢えて口を挿ませていただいた。
 たこまる専務のレビューは水樹奈々ファンの立場で、ワシの感想は別にそれらに思い入れの無い方向けのレビューと言うことで読んでいただければ。

掲載日:2010年10月11日


writen by ペペロンチ〜ノたこまる

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
10 10 94
※映像〜シナリオは10点満点、総合は100点満点
GOO! BOO!
・ラジオ→ドラマCDときてゲームになった作品で全てを知っている私にはむちゃくちゃ面白かった。

・作品中の音楽にはドラマCDで名前と1フレーズしか歌われてないあの曲のフルコーラスがあったり、伝説のプ○テ○ン○里が1フレーズ使われていたりといろんな意味で素晴らしい。また、大の水樹奈々ファンの私にはうれしい真面目なバラードの曲もあり大興奮しました。

・システム自体も選択肢ごとのオートセーブ機能もあるし、各話ごとのショートカット機能もある。会話のスキップ機能もしっかりしてるしロード時間も短い。

・このゲームにゲームバランスもへったくれもないが選択肢によっていくつか分岐が用意されていてよい。また、とある数字のつく日に(なんかパチンコ屋の何々の日みたいで…だが)ゲームを起動するといいことがあったりと予想だにしない部分もある。

・各キャラに、ラジオやドラマCDでは全く見たことも聞いたことも無いような一面が見れたり、ものまねが素晴らしかったりと序盤はドタバタやギャグが多く後半にちょっと感動するシーンもあったりと意外性がありました。また、話の所々にある「名言」もなかなかのもの。

・個人的に「モリモリ」が元ネタの人に似ててびっくり。声優が気になります。
・キャラゲーなので分からない人にはさっぱり分からない作品。特にジャンルの「おさばきアドベンチャー」をみて「逆○裁○」の同系統と勘違いした人は悲惨なのでご注意!!(ねぇ〜アルツ社長。ニヤリ)

・やる人が限定されているのでもう少し価格を抑えてもよかったのでは。と思わされる(個人的には妥当だが)。

・とある数字の日にやらないとゲームの制限解除がされないらしく、発売日に買った人とかはとある分岐が見つからなくて苦労したと思う。特に真のベストエンディングがゲームの制限解除後でないと見れないのはそれなりに苦痛。

・話は少しそれるがゲームのサウンドトラックの歌詞カードに誤字脱字が目立つのはマイナス。歌詞の2番が丸々抜けていたりする。まぁページ数の問題かもしれないが、よくないと思う。

・システムの中に主人公の名前変更できる部分があるが一部のセリフと表示が変わるだけで意味を感じない。どんな名前でも、皆から「サバオ」としか呼ばれない主人公はそれなりに哀れ。当然だがキャラボイスはないし。
感想
 笑いあり、ホロリあり、お約束ありの展開をオサバキ〜ナテイストでやっていれているのはシナリオライターの力を感じる。元はラジオからドラマCDとなり、最後にゲームなのでゲームから入った人はかなり展開に苦労するかと。ゆえに人を選ぶ作品なのでご注意を。個人的にはOVA化を希望します。

掲載日:2004年8月28日
更新日:2004年12月20日


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