縮緬遊戯堂　レビューランド　ゲームレビュー　《ポチッとにゃ～》

ポチッとにゃ～
メーカー：バンダイ
開発：アイキ
機種：プレイステーション2
発売年月日：2004年10月28日
価格：5040円
ジャンル：パズル（落ちモノ）

かいたひと　：　アルツ社長

映像	音楽	快適性＆操作感	独自性	難易度・バランス	ボリューム	総合評価
５	６	８	６	３	４	５３

プレイ時間・・・5～6時間程度
※映像～ボリュームは10点満点、総合は100点満点

良いでござる！

イカンでござる！

・落ちモノ系パズルと言えば同じ色を揃えたり列を揃えたりするのが相場だが、このソフトの場合、沢山同じ色のパネルを繋げつつ分岐を大量に作ってから消すと攻撃力が増す、と言うのが面白い。正直言って複雑なシステムなので慣れるまでな苦戦するが、うまく攻撃がハマった時の快感は言葉では言い表せないモノがある。

・操作性が軽快で遊んでいて不自由を感じないあたり、職人芸を感じる。プログラマーさん。いい仕事してますね。「技術はある」。そんな気はしました。

・難易度の上昇し方が非常に激しいのは気になる。「簡単」レベルでも後半は妙に敵が強く、ノーマル以上だと個人的にはどうやれば勝てるのかさっぱり。ハードな物をクリアしたときの達成感を重視するのも大切だが、それはユーザーをそこまで上手に誘導できる補助機能があれば、の話。そうでない場合の行き過ぎた高難易度はただの突き放しでしかないと思う。白旗上げてるみたいでカッコ悪いが、個人的にはこの難度調整は「ナシ」だと感じた。

・一度先制攻撃されて着火点を塞がれてしまうと何もできない。地道に穴を掘ろうにもこちらが点火前に敵方の第二波完成の方がよっぽど早いので展開的に一方的になりがちで、絶妙な攻防の駆け引きと言ったレベルには程遠い。

・キャラデザインにイマイチ華がない。印象に残らない。あと、“どっかで見たことある”感が常に付きまとう。なんとなく可愛いけど、それで終わってる気がする。「あ、シェゾがいる！！」みたいな（苦笑）。キャラデザの人が同じだからそうなるんだろうけど。

感想なり～

　「ぷよぷよ」の権利をセガにむしり取られて泣く泣く作った旧コンパイルの起死回生の作品だったと当ゲームだが、出来の方はイマイチと言ったところ。率直に言って色々と複雑過ぎる。パネルを消すこと自体はごく簡単なのだが、相手に攻撃をうまく加えるのが難しい。また、一発喰らうと逆転が困難なバランスもちょっといただけない。システム面でただでさえ敷居が高いのに、難易度自体まで高いので付いてけるユーザーは数えるほどしかいないだろう。そういったバランス個人的にはどうかな、と思ったり。なんで一度失敗したか、分かってない感じだね。
　製作元がアワワ・・・な結末に終わったのも自業自得という感じ。ゲームたるもの、自己満足で作ってもついてくるユーザーの数なんてタカが知れたものだ。昔とは違う。突き放す所は突き放していい。ただ、基本的にはちゃんとユーザーを接待すべき。そう言った意味ではこのゲーム、時代遅れだったんだと思う。

掲載日：2010年5月29日

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