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メタルスラッグXX
メーカー:SNKプレイモア
機種:プレイステーションポータブル
発売年月日:2009年12月23日
価格:5040円
ジャンル:アクション(シューティング)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 8 8 6 8 6 78
プレイ時間…20〜25時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
いいねぃ!たまらんぜぃ!
・ドット画の描き込みの細やかさと動きの多彩さは相変わらず。コミカルさとグロさを併せ持つ独自の表現力は健在。

・シンプル操作でストイックな内容。良くも悪くも過去作に沿った作りで目新しさは無いのだが、安定した面白さがある。元がアーケード作品だった名残か難易度は相変わらず非常に高いが、コンテニューは何度でもできるので先には進める。クソ難しいのだが、理不尽では無く、敵の動きを見切ったり弾を誘導するように動けるようになれば次第に見切れるようになるバランス。アーケードゲームからの移植ではなく、家庭用オンリーでの発売だけあって、難易度は比較的マイルドで、『4』以降のメタルスラッグの中では遊びやすくなっている印象。

・1〜6の詰め合わせ作品だった『コンプリート』では余りにも酷過ぎたロード時間が今回はかなり改善され、概ね快適に遊べる。ステージクリア時等に数秒の読み込みは入るものの、道中は普通に遊んでてストレスの無い範囲まで持ってきたのは◎。
べらんめい!いけねぇぜい!
・キャラ間で性能が異なるのは別によろしいのだが、特定のキャラが妙に強いだとか稼ぎ易い作りになってるのはちょっとバランスが取れてないよなあ、とは感じた。スコアを狙い出すとザコ敵を特定の技で倒すだけでポンポンとスコアが入りまくるクラークの独壇場になってしまい、他のキャラが入るスキが無くなる。この仕様にするならスコアはキャラ別に記録できる仕様であって欲しかった。他のキャラでは乗り物に乗ってないと単純に他キャラより性能の劣るターマの弱さが目立つなど、バランスは相変わらずと言った印象。

・この『XX』に限ったことではないが、見た目にしても内容にしても過去作から大きくパワーアップしたと思える点が無い→代わり映えがしない。ま、ある意味完成形まで進化しきってるとも言えなくもないから仕方ない面もあるけど。

・解像度の異なるニンテンドーDSからの移植である弊害か、一部ドット絵が潰れている箇所があるのはグラがウリであるシリーズだけに残念。ドットが潰れないよう作り直して欲しかった。
THE 感想。
 DSで出た『メタルスラッグ7』の焼き直し・調整バージョン。位置付けとしてはネオジオ・アーケードで出た『2』→『X』の時と似ているが、本作は別ハードへの移植となっている。

 内容的にはあんまり過去作と代わり映えしないけど、完成度は開発体制が変わった『4』以降のの作品の中では良好と言えるのではなかろうか。ノーミスでクリアしようとするとやっぱり相応に難しいが、クリアするだけなら比較的マイルドな難易度に下げられており、開発側もある程度こなれて来た感じか。
 …とは言え、折角メタスラ作りに慣れて来たっぽいのに、純粋なアクションのメタスラは本作以降は出てないのが惜しまれる所ではある。

掲載日:2011年7月20日
更新日:2023年8月15日


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