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コラムス
メーカー:メディアファクトリー
機種:スーパーファミコン(書き換え専用)
発売年月日:1999年8月1日
価格:2000円
ジャンル:パズル(落ちモノ)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 6 7 6 6 5 59
プレイ時間…10時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ここが凄いんです。
・この時期の他の落ち物パズルや同じセガ製『ぷよぷよ』のような対COM戦が追加され、一人用モードのボリュームが多少増したのは◎。

・『ぷよぷよ』と並ぶセガの看板パズルゲームが任天堂機種で遊べるのは感慨深い…かな?今となっては一ソフトメーカーになってしまったセガではあるが、ハード撤退前の時期であり、自社製ハード(この時期だとサターンやドリームキャスト)を展開していたセガのタイトルが任天堂ハードで遊べるってのは珍しかったと記憶(もっとも、セガ以外が移植したセガのタイトルが出てた事もチラホラあったし、ぷよぷよとかもフツーに開発のコンパイルが自社ブランドで出してたし)。あんまりゲーム内容と関係ない事ではあるが。
ここが困るんです。
・コラムスシリーズ全体で言える事だが、ブロックが消える条件がかなりキツイ(同じ色を並べれば消せるのだが、ブロックは3つ縦に連なっていて色を合わせづらいし、フィールド自体もかなり狭い)せいでバランス的に窮屈でゲームオーバーになりやすく、手軽とは言い難いバランスなのが惜しい。良くも悪くもアーケードゲームっぽいバランスを引きずっている…とも言える。

・対戦モードでは本作独自のキャラクターが追加されたのだが、絵柄が物凄く手抜き臭い。なんかWindowsに標準で付いてるペイントツールで適当に書いたように見えるとでも言うか。脱力系だとかそういう作風と捉えられなくもないが、スーファミ後期のゲームとしては明らかにクオリティは低い。ストーリーとかも用意されているワケでもなく、どういう意図でデザインしたのか、理解に苦しむ出来ではある…(苦笑)。

・フィールドとかストーンのグラフィックも、メガドラ版やアーケード版よりものっぺりしてて、コラムスっぽいツヤツヤ感が少ない感じなのは謎。
感想ですぜ、若旦那ァ。
 セガの看板パズルが任天堂機種で登場!!こりゃあ凄いぜ!!…とか、発売当時でも別にあんまり感じてませんが(と言うのもセガのゲームが他社から移植されてたことも少なくなかったわけですしな)、セガが自社ハード撤退間近で他社ハードにIPを展開させ始めた微妙な過渡期の時代のゲームと言うか(他だとGBにサクラ大戦を移植、とか)、そう言う何か特別な感情が湧いてしまうコラムスのスーファミ版。ローソンでやってた書き換え専用で、今だとかなり入手しづらいのが難点(スーファミ版は移植もされてないと思うんで)。

 絵柄が妙に手抜き臭い所を除けば、若干ゲームモードが増えてたり、フツーに遊べる出来ではある。とは言え、当時から見てもパズルゲームとしてもかなりアッサリめの内容であり、モード・ボリュームも控えめで小粒ではある(今で言うDL専用ゲームのボリュームに近いか)。他のゲームの合間に遊ぶ分には良い感じですな。

掲載日:2011年11月14日
更新日:2023年2月7日


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