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忍者龍剣伝 巴
メーカー:テクモ
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1995年8月11日
価格:7980円
ジャンル:アクション(2D)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 5 7 6 6 7 61
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いのでゴザル。
・名作アクションゲーム、『忍者龍剣伝』の『1』・『2』・『3』のカップリングでの移植。移植度自体は↓に書いとる通り割と散々であるが、挙動自体はそれほど劣化してないので、遊べる事は遊べる。物量もそれなりで値段も1万円オーバーが珍しくなかったスーパーファミコンとしてはそこそこ控えめ。

・アクション部分自体はスーファミ後期の時点の作品と比較しても多彩で面白く、古さは感じない。

・パスワード機能が搭載され、ゲームオーバーになった時に途中から再開できるようになった。
イカンでゴザル。
・ファミコンよりも性能が大幅に上がったハードへの移植なのに、見た目も音も何故かショボくなっている不思議。グラフィックはファミコン版の時点で実現していた背景の多重スクロールがバッサリとカットされ、サウンド部分は変なアレンジが加わったとか音質自体が異常にショボいとかあるせいでかなり台無しになっている。嗚呼勿体無い。

・パスワードで再開できるのはよろしいのだが、表示されるのがゲームオーバー時に限られるため、残機がある時にやめたい場合はわざと死ぬ必要がある。痒い所に手が届かないと申すやら、なんかこういうトコは妙に前時代的なのよねー…。
感想なり。
 『忍者龍剣伝』のファミコン版の第1〜3作目のカップリング移植。任天堂から出た『スーパーマリオコレクション』(1・2・3・USAの4作)と似た位置付けだが、こちらはベタ移植で、更に移植度も低くかなりションボリな出来。
 スーファミに合わせたグラフィック・サウンドのバージョンアップとかあれば嬉しかったのだがベタ移植の範疇。ソレが無いにしてもしっかり移植されているとかあればコレクション目的でも価値の高い存在になれそうだったが、残念ながら、やっつけのただの手抜き移植である。元が名作だけに遊べなくはないが、この程度の内容であれば原作の方で遊べば十分事足りる。
 ナントモ、勿体ない存在であった。いや、十分遊べる出来とは思うけどね。

掲載日:2008年8月27日
更新日:2020年10月13日


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