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ラッシングビート乱 複製都市
メーカー:ジャレコ
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1992年12月22日
価格:9600円
ジャンル:アクション(2D・ベルトスクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 6 6 7 6 6 62
プレイ時間…10時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
イヤッホゥ!サイコーだぜぃ!
・選択できるキャラクターが5人もいる。挙動もそれなりに個別化されており、見た目だけの違い、って事もない。元となったであろうカプコンの『ファイナルファイト』のスーパーファミコン移植版が軒並みキャラ2〜3人のみだったのを思えば、この点は頑張ってると言える部分かと。

・ファイナルファイトに比べると一度に出て来る敵の数が多いように思われ、1対1よりは1対多数の乱戦になる事が多い。こちらの攻撃で多数の敵を巻き込む事が出来るんで、それ前提の設計とも言え、その点では豪快に楽しめるバランスか。

・↓で挙げとる通り動きは粗いのだが、ドット絵自体の出来はそれなりに良好な部類とは思う。
ぬぉぉ、駄目なんじゃぁ…。
・キャラクターの動きが全体的に粗め、コマ割りが少ないせいか自キャラも敵もみんな動きがカクカクしている点は残念。まぁキャラ数を増やした弊害(ROM容量の都合)かもしれんですけど。

・通常攻撃が妙に弱く、コンボ中でも何故か割り込まれて反撃されたりするのが地味にストレス。攻撃の当たり判定も妙に厳しい所があり、ちょっと縦軸がズレるとまるで当たらなかったりする点もキツイ。

・序盤を過ぎると敵の体力が妙に上がるので、なかなか敵が減らずダレた展開になりやすいのが難点。性能の悪い通常攻撃だとフルコンボを叩き込んでも3セットとか必要なのはちょっと耐久力を上げ過ぎな気も。

・敵→自分も自分→敵もダウンした時にも攻撃が当たる仕様だが、1対多で展開する関係上、敵にハメられる場面が多いように感じる。一旦ハメられると起き上がるヒマも無いまま一方的にやられたりするのは少々理不尽。まぁリンチされてる時に突如無敵になって周囲の敵を全部吹っ飛ばすとか現実じゃあり得んワケで、リアルっちゃリアルですけど。
うほっ感想。
 前作と同年に発売で、妙にスパンが短い割にはそこそこ差別化されとるように思う『ファイナルファイト』のフォロワー系のベルトスクロールアクション。ファイナルファイトの劣化コピー的な内容だった前作に比べるとそれなりに独自性も増してはいるものの、基本的な作りは変わらんため、遊んでて常時、既視感は拭えなかったり。1対多寄りの内容で豪快さがある反面、グラフィック(特に動きが雑)とかハメられやすいとか作りの粗っぽさもやっぱり気になる。

 まぁそこそこ楽しさはあるゲームとは思うが、二番煎じ感は否めんかなーという印象。今だと有名な傑作群に混ざって何故かスイッチさんのオンラインのスーファミのラインナップに含まれているので、かなり遊びやすくなってますんで、気になる方は是非どうぞ。

掲載日:2020年11月24日


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