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スターフォックス
メーカー:任天堂
開発:任天堂情報開発部、アルゴノート
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1993年2月21日
価格:9800円
ジャンル:シューティング(3D)


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ミニスーファミ(本作も収録)

時代はポリゴン!(謎)
メタリックサイコロもどうぞ

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 8 8 9 7 6 86
プレイ時間…40〜50時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
すンばらしい!
・当時ぼちぼちアーケードゲームでは使われ始められていたポリゴン描画の作品を家庭用ゲーム機で楽しめる!!グリグリ動く立体の世界に度肝を抜かれたモンですなァ。現在とは違いポリゴン丸出しなレトロ風の描画だが、この時代にしか味わえなかった雰囲気があったのも確か(言うなればポリゴン版のドット絵とでも申すか)。ネタバレになるが、ラスボスのアンドルフはニンテンドウ64版よりこちらの方が妙な迫力があった。

・遊撃隊スターフォックスのパイロット達を始めとするキャラクターは一見、安っぽく見えるのだが、かなり片言で味のある物言いのするのが面白い。ケロケロ言うスリッピーに、そりゃないよという気分になる。後のシリーズ作品と違い音声は出ないものの、遊撃隊の一員として戦闘を繰り広げるという臨場感の高さはこの作品から既に存在している。
イカンぞね。
・難易度が高く、シューティング慣れしてないと結構辛い。トライ&エラーを繰り返して少しずつ進むスタイルに耐えられない人には辛いゲームかもしれない。

・描画フレーム数が少ないので(恐らく秒間20無いと思う)操作感覚はかなり重い。敵の弾幕や障害物を自在に避けられるようになるには先回り気味の操作が必要で少々慣れが要る。
THE 感想。
 97年にニンテンドウ64で発売された『スターフォックス64』の原型でありシリーズの原点。まだ少々作りに粗さは見られるが、基本となる部分はこの作品で既に完成している。良作と言って差し支えない高レベルの作品ではあるが、少々難易度が高いので「誰でも楽しめる」とは言い難いカモ(ヘタレのわしでも一応クリアできてたんで、まぁそこまで鬼畜な範囲でも無いとは思うけども)。

 任天堂ゲーにしては若干遊び手を選ぶ面の強いゲームではあるが、3Dシューティングとしての完成度は高い。今遊ぶとハード性能の関係上フレームレートがやたら低くて操作性に難はある等のツラさもあるが、スイッチさんのオンラインやミニスーファミが出て遊びやすくなったので、気になる方は是非ともレッツトライ!

掲載日:2005年1月24日
更新日:2021年4月27日


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 9 7 10 7 7 8 87
プレイ時間…50時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
こ、これはどえりゃあすごいの!
・3D空間のシューティングゲームは当時にしてはかなり珍しく、ドット絵によるゲームが主だったスーファミの中では特に異質だった。3Dシューティングゲームというゲームシステムだけで言えばこの時点でおおよそ完成しており、後に続くシリーズの肝になっていると思う。

・宇宙戦争のような世界観も格好いい。惑星ごとに異なる背景やオブジェクトも表現豊か。画質の荒さが逆にリアリティを感じるなと思う事も。

・ステージのシーンごとに入るちょっとした演出も凝っており、見ているだけでも楽しい。敵基地へ入るまでの独特なカメラワークや、ステージクリア後の編隊飛行等はさながら映画っぽくて好き。

・オーケストラ調の音楽やテクノ調の音楽やらをステージによって使い分けている工夫が良い。名曲揃いであり、ミュージックの良さもスターフォックスシリーズの魅力の一つであると位置付けたのも良かったかなと。

・始める時に操作方法を少しいじれたり、トレーニングをプレイする事が出来るのは地味に有り難い。

・若干ネタバレになるが、隠しステージの狂いっぷりには圧倒された。後に続くシリーズではこういう狂気に満ちた小ネタは減ってきたので、個人的にはこういう狂気さがあるのも好きだったり…(笑)
あちゃあ〜、これはいかんの〜!
・フレームレートが低く全体的に動きが重い。スーファミという機種の性能を考えると頑張っているとは思うのだが、慣れるまでは少し辛いものがある。敵の数が増えたりして処理落ちしてくるとボタンが時々反応しなくなる事があるのは困る。

・難易度がそこそこ高い。コンティニュー回数に制限があり、一番難易度が低いはずのレベル1ルートでもかなり苦戦させられるなど、慣れないうちは何度も繰り返す事必須である。
ほんじゃあ、感想じゃあ。
 今でこそ当たり前でもある3Dシューティングゲームの基礎を確立してくれたスターフォックス。当時でも一部のハードやアーケードでは3Dシューティングゲームといった物は出始めていたらしいが、その中でもスターフォックスは特に人気が高いと思う。難易度の高さや描画性能の低さやらの問題も無くは無いが、それ以外のシューティングゲームとしての面白さは今でも体感出来る。

ちなみに、特殊チップを使っているせいなのか任天堂機種のバーチャルコンソール等で移植されてるのは少ない。現在移植されてるのはミニスーファミだけなのだが、ミニスーファミでは中断セーブから何度でもやり直す事が出来るので難易度の高さを誤魔化せる事が出来たり…。腕前に自信が無い人はミニスーファミでやるのがオススメ。

掲載日:2018年6月19日


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