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スーパーR-TYPE
メーカー:アイレム
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1991年7月23日
価格:8500円
ジャンル:シューティング(2D・横スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 7 8 8 6 6 71
プレイ時間…10〜15時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よかばい。最高ばい。
・敵の弾を消せる"フォース"を機体の頭・尻に付け替えつつ立ち回るR-TYPE特有の戦略性は健在と言ったところ。前方にセットして単純に火力を強めたり、敵の攻撃が来る方向に飛ばして盾代わりにしたり、色々できるのが当時としてもユニークで面白い要素だったと思う。

・スーファミ初期の作品だが、グラフィックやサウンドに安っぽさは無く、相応に力の入った仕上がりになってるかと。

・覚えゲー的な色合いが濃いってのは、良く言えばアドリブ力に乏しくてシューティングがヘタクソでも、配置さえ覚えてパターンを組んでおけばある程度通用する…って救済措置にもなってるとも言えるか。この辺の作風はそれぞれまあ一長一短ですかね(笑)。
お〜の、イカンぜよ。
・覚えゲー的な色合いが極端に濃い。まぁR-TYPEシリーズの味とも言えるのだが、過度に初見殺し的な配置になっているので、久しぶりに遊んで忘れてる部分があると漏れなく再度初見(?)殺しを食らってしまう。壁が入り組んで狭い場所が多く、移動で苦しめられるなど「イライラ棒」的な色合いが妙に濃いのもしんどい要素ではある。アーケード版より相当マイルドになってるそうだが、個人的にはこのバランスでも結構陰険さは感じてしまう。

・一度ミスするとステージの頭からやり直しになってしまう。ボスまで到達していてもステージ最初からやり直しなのがかなりダルい。
感想でござる。
 アーケード版の『R-TYPE II』のアレンジ移植にあたる作品(PCエンジンでも出てる『R-TYPE2』は初代の分割移植なので違う作品)。わしとしてはあんまりアーケード版は遊んでなくて比較できるくらいでもないんでそちらとの違いについては割愛。全体的に遊びやすくマイルドな方向になってるって事なんで、アーケードからの移植度よりも遊びやすさを優先するわしとしては歓迎したい路線ではある。
 まぁ遊びやすく調整・アレンジされているとは言っても地の難易度そのものが相当高めであり、所見殺し的な敵配置の覚えゲー的色合いの濃い作り。またミスすればその場復活なんて甘っちょろい仕様ではなく容赦なくステージ頭に戻されるなど、キツイ要素も多め。攻略にはやはり相当な覚悟が必要…って点ではやっぱ80年代後半〜90年代らしいシューティングだったりはする。

 そんなに移植機会の多かったゲームって感じではないが、現在だとスイッチさんオンラインのスーファミで配信され、手軽に遊べるようになったのは嬉しい。「所見殺し全開で陰険な敵配置」だとか「ミスすると問答無用でステージ最初からやり直し」って欠点に関しては巻き戻し機能でキレイに解消するので、非常に遊びやすくなっているのがありがたい(※ズルい)。

掲載日:2024年4月16日


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